「おはようございます専務」

「美優紀!」

「・・・美優紀専務」

「おはよう優子ちゃん♪」

「今日のスケジュールは・・・・・・

以上です、もうすぐ会議が始まりますので会議室へお急ぎ下さい」

「その会議私がおらんかってもええやつやろ」

「役員の方は全員参加ですので(汗)」

「話し聞いてるだけやん・・・
そうや、優子ちゃんが聞いてきて教えてくれたらええわ
うち、その間寝とくさかい」

「そのようなことは(汗)」

「みんなに伝えとくからよろしく」

そう言って奥の部屋へ入って行かれた

・・・・なんで私が担当する方ってこんな人ばっかりなの(汗)
もうやだ(泣)



「失礼致します」

会議室へ入ると役員が全員揃っていて
一斉に私を見る

怖いよ(汗)

「はぁ・・・専務には困ったもんだ」

「我儘がすぎるな」

「支社からいきなりここへ来て専務だから調子に乗ってるんだ」

「あんな小娘が上司だなんてやってられないな」

そこにいる人は美優紀専務よりも階級は低いけど年上
・・・おじさんばかりだから愚痴もでる

「おまえ、言いつけるなよ(笑)」

「まあバレても人数では勝ってるんだから
尾ひれ背びれ付けて本社に報告すればいいか」

「そうだな、妾の子なんだから金だけ渡してクビにするのなんて簡単か」

「あははははは」

・・・・酷い・・・専務がかわいそう(怒)

「時間ですので会議を始めて下さい」

「ふっ、秘書ごときが偉そうに
まあ、時間が勿体無いからさっさとやって
豪華ランチといきましょうか」

「それいいな、どこ行こうか」

それからランチのお店を決めたり何を食べるか話したり・・・

今日の議題は何だったの?

(各店舗接客マナー向上への教育について)

はぁ?お前たちが教育されろよ!

こんな上層部がいる会社に未来はない・・・よね(汗)


12時

「よし終わった」

いやいや殆ど話し合ってないじゃん

「おいお前」

「・・・大島です」

「大島、この書類をあの女に渡しといてくれ
今日話し合ったことが全部書いてあるから」

一枚の紙を受け取り見ると

ぎっしり手書きで書いてあった
どう見ても男の字じゃない字で・・・・



「只今戻りました」

「お疲れさん、どうやった私なんか必要なかったやろ
ていうかおれへん方が話弾んでたやろ(笑)」

この人・・・知ってるんだ自分がなんて言われてるかとかを

「話は色々と弾んでました・・・
こちらが今日のまとめらしいです」

「らしいということは渡されたん?」

「はい」

「優子ちゃんは嘘つけへんねんな」

「嘘をつく必要がございませんので」

「・・・あかん、めっちゃ気に入ったわ
ホンマに付き合う気あらへん?」

「それは秘書の仕事ではございませんので」

「二人で腐りきった奴らを排除せえへん?」

「それも私の仕事ではありません」


「私、陽菜より上手いで」

「な、何がですか(汗)」

「ふふふ分かってるくせに」

常務が美優紀専務の血を飲んだってことは
抱いたってことだからそういうことを言ってるんだろう

「わかりかねます」

「言わへんかったらバレへんて
な、ええやろ」

そう言ってドンドン迫ってくる専務
壁に追いやられまた顎を持ち上げられた


デジャブー(汗)