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セクレタリ 23

「お疲れ様でした」

美優紀専務を送り出し自分も帰り支度をして会社を出る


「お待たせいたしました」

「遅いぃ―」

これでも急いで仕事を終わらせてきたんだから(怒)

なんて言えるわけもなく

「申し訳ございません・・・
今日の資料はこちらですか?」

「今日はまとめる資料ないからこっち来て」

もちろん会社の常務室へ社員でもないのに堂々と出入りなんて出来ないから
必然的に常務のマンションで仕事をすることになるわけで・・・

常務はと言うといつものバスローブ姿でソファーに座っている

「失礼します」

となりに腰を下ろすと髪を下ろされメガネを取られた

「常務(汗)」

「仕事はないんだら今から常務禁止(бвб)」

「うっ・・・はい(汗)」

髪をわざわざおろしておいて
肩にかかる髪を耳にかけ首筋に顔を近づけてくる

今日はそのまま飲むのかな・・・・
目をつむり痛さに備えると

「・・・・あの子の匂いがする」

「え?」

「優子の体からミルキーの匂いがするんだけどどういう事」

ミルキー・・・そう言えば専務のことを常務がそう呼んでたっけ

「美優紀専務の秘書になりましたので匂いが移ったのかもしてませんね」

「うそ、麻友の秘書じゃなかったの」

「本社ではなくサロン・ワタナベに配属になりました(-∀-`)」

「・・・・まさかもう食べられたんじゃないでしょうね(怒)」

「食べられたって(汗)そんなことされていません」

危なかったけど(汗)

「あの子には気をつけてよ、あっという間に釣られちゃうんだから」

「じょ・・・陽菜さんも釣られたんですか?」

「はぁ?私が釣られるわけ無いでしょ(怒)」

「もしかして・・・・・血を・・・」

「大阪へ出張に行った時にね」

そうなんだ・・・・陽菜さんと美優紀専務は・・・・
なんだろう・・・食事だってわかってるのに胸が苦しい・・・

「ふふ、ヤキモチ?」

「ヘッ?」

「眉毛がハの字に下がりっぱなしだし(笑)」

「べ、別にヤキモチなんて・・・妬いてるのかな・・・・?
わかりません・・・」

食事の一人だと頭で理解していても
胸の苦しさは全然消えてくれなくて
常務を独占していたくなる

「今日は珍しく素直じゃん(бвб)」

なんとか美味しい血のままでいなくちゃ
不味くなったら捨てられちゃうから・・・

「ヒャウ!」

ふいに首を舐められ変な声を出してしまった

「早く優子の血を沢山飲みたい」

「後2日我慢してくださいんっ・・・じょっ・・む・・・あっダメッ(汗)」

「いま常務って言ったよね(бвб)」

「い、今のは不意打ちで(汗)」

「犯す(бвб)」

「あっ・・やぁっ・・んっ・・・」

ここ数日、食事じゃないのに抱くのは
常務と言ってしまう私への罰?

凄く優しく抱くから勘違いしてしまいそうになる
血じゃなくて私を好きなんじゃないかって・・・

でも絶頂を迎えた瞬間必ず耳たぶを噛み血を少しだけ味わうから
やっぱり血が好きなんだと思い知らされる

苦しい・・・誰か助けて(泣)


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