コンコン
「ミルキーはいるよ・・・・ちょっと何してるの(怒)」
「残念邪魔が入ってもたからお預けね♪」
慌てて上着を整え姿勢を正し
「おはようございます渡辺常務」
「次期社長様が私なんかになんのようですかぁー」
「・・・・・大島さんは大切な取引先、
小嶋様からの紹介なんだから変な事しないで(怒)」
「はいはい、本社のお偉いさんに言われたら
言う事聞くしかないわ」
「ごめなさいね、こんな姉だけどよろしくね大島さん」
「妹面せんといて私は妾の子やねんから
あんたらとは関係あらへん」
・・・・(汗)
「私はそんな事思ってない・・・」
「あんたがそう思ってへんかっても
上層部はそう思ってんねん
いくら頑張っても本社に行かれへんのはそう言う事や(怒)」
専務(汗)
「何しに来たん、用ないんなら帰って」
「誕生パーティーの招待状!
大島さんもよかったら来て
小嶋常務と篠田専務も招待してるから」
「ありがとうございます」
常務行くかな・・・聞いてみなくちゃ
「優子ちゃんが行くなら行ってあげてもいいけど」
「優子ちゃん!?」
「フフ大島優子だから優子ちゃん♪」
「その呼び方は他の社員に示しがつきませんので(汗)」
「堅苦しいなぁー
今更どう思われようと気にせえへんし
ええやん、ね常務?」
「・・・・・私は管轄外だから・・・
一週間以内に返事してね、それじゃー」
出て行かれる常務を追いかけエレベーターの所まで見送る
「口は悪いけどとても優しい人だから」
「はい」
「子供の頃は凄い可愛がってくれてたんだけどね・・・」
「常務・・・」
「お姉ちゃん・・ミルキーの事よろしくね」
「かしこまりました」
どこも色んな事情があるんだなー
部屋へ戻ると
「本社の人間に何言われても信じたらあかんよ」
「それはわたくしが判断いたしますので」
「ふふふ、さすが優子ちゃんやねホンマに気に入ったわ♪
私と付き合えへん?」
「付きあうというのは?」
「彼女になるって事やん
あ、それとも彼氏おるん?」
「彼氏は・・・いません」
一瞬常務の顔が浮かんだけど付き合ってって言われてないから
私は彼女じゃないもんね・・・・
何だろうこの胸の痛み
「なんなら体だけの関係でもいいねんけど」
身体だけ・・・
常務とは体と血だけの関係・・・はぁ・・・
「なんでため息ついてるん」
しまった(汗)つい出ちゃった(汗)
「申し訳ございません、そう言うお付き合いは出来ませんが
秘書として精一杯お仕えさせていただきます」
「まあええわ、ずっと一緒にいてるんやから
私の事好きにさせて見せる♪」
何でこうなるのかな(汗)
ただ仕事がしたいだけなのにー(泣)