カチャリ・・・・


「失礼致します」


真っ暗の部屋に明かりをつける

今日は接待で遅くなる日だから
私は必要ないのに
明日麻友常務のお誕生日会だから
食事をしときたいって言われて・・・

お母さんにはちゃんと小嶋常務の所に泊まると言って出てきた

常務さんに可愛がって貰えてよかったねって言われたけど・・・
お母さんが思ってるのとは違うから少し後ろめたい


途中で買ってきた明日の朝ごはんを冷蔵庫に入れ
お風呂の準備をする


この部屋も人間らしい部屋になってきた

私がここで仕事する為に最低限のものは揃えたからね


冷蔵庫、食器類、鍋、フライパン、今度安いレンジを買いに行かなきゃ


キッチンは標準装備されていたから助かる・・て当たり前か(笑)


さっきLINEが来てもう一軒付き合うことになった
日をまたぐから先に寝てていいよって
常務らしくない優しい言葉をかけて下さったから
お言葉に甘え、体力を温存するために早めに寝ることに

もちろん首は念入りに洗い体も・・・コホン(汗)


「11時か・・・早いけど寝よう」


ベットに入ると常務の匂いがする

この匂い好きだなぁ〜・・・・
いい匂い(-∀-`)

枕に顔を埋めグリグリしながら


「はぁ・・・・は・・る・・なぁー・・・」


「変態(бвб)」


「ヒャァッ!!」


飛び上がりすぎて落ちそうになった(汗)


「エッ・・・え?なんでいるんですか(汗)」

「ここ陽菜の家だし」

「そ、そうですけど
だって日をまたぐって(汗)」

「行こうと思ってたところが臨時休業だったからお開きになったの」

「そうならそうと連絡してくださっても(汗)」

「・・・陽菜が居ないとこでは呼び捨てにしてるんだ」

「へッ?」

「はるなぁって言った」

声漏れちゃったのかな(汗)

「漏れてた」

「あっ!」

目をじっと見ると確かにカラコンをしているのか
黒目が大きいように思える
それに周りが少し赤みがかってるということは(汗)

「そうだよ・・・・・・ミルキーに聞いたんだ」

「すいません(汗)」

「別にいいけど・・・・
あ、毎回読んでるわけじゃないから
この力使うと疲れるからここって言うときにしか使わないし
弱ってる時はもっと使わないから」

「別に・・・隠し事はしておりませんので」

常務の弱ってる時にしか私弱音吐いてないよね?
じっと目を見ながら話していると

「見過ぎだし(笑)お風呂入ってくるから寝ないで待ってるんだよ」

「かしこまりました(汗)」

寝室を出て行く常務


今のは赤みがなかったから大丈夫(-∀-`)

でも常務の目・・・見れば見るほど綺麗で吸い込まれそうだったなぁー
どうしよう・・私ドンドン好きが増してるじゃん(汗)

仕事だって割り切らないと捨てられた時のダメージが大きくなっちゃうよ(汗)