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セクレタリ 21

「今日からよろしくね大島さん♪」

「こちらこそよろしくお願いいたします専務」

「なんか堅苦しいわぁ美優紀って呼んでよ」

「いえ、そんな事は出来ませんので」

「大島さんて雨の日、本社のロビーにおった人やんね」

「雨の日ですか?・・・・え、あの時あそこにいらしたんですか?」

「そうやねん、うちな今までは大阪支店におってん
あ、なんで関西弁かというと今の会長が大阪で作った女の子供やから
いわゆる妾の子?まあそんな事はどうでもいいねんけど
あの時丁度異動の話で東京に来ててん
今の世の中業績さえ上げてれば出世できるねん
栄転且つ専務やで凄いと思えへん」

「す、凄いですね(汗)」

「あの時めちゃかわいい子供おるやん
なんで会社におるんやろうって思ってじっと見てたら
篠田さんとこの小嶋常務と話してるやん
その後受付の子に聞いたら常務秘書や言うから
嘘やん( *´艸`)妹ちゃうんて言う話で盛り上がっててん
その子がここの秘書課に来るって聞いたから
うちの秘書に頂戴!て手あげてんで♪」

「はぁ・・・ありがとうございます」

「公私共に仲良くしようね」

「公私共に?」

「うち、可愛い女の子大好きやねん
大島さんドンピシャやわ」

「え?せ、専務(汗)」

ジリジリ歩み寄ってくる専務
そのまま壁に追い詰められ顎を持たれた

「やめて下さい専務(汗)」


何で私に迫ってくる人はみんな背が高いんだろうか・・・


「小さくて可愛い♪」

そっか、私が小さいだけか・・・(-∀-`)

て、納得してる場合じゃなーい(汗)



「専務、これからの打ち合わせをですね」

「今はその薄い唇を塞ぐことが大事」

「ダメです専務(汗)」


スローモーションのように近づいてくる唇・・・

これって裏切りになるのかな(汗)







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