「常務?お知り合いですか」

「知り合いも何も・・・・」

話していると渡辺常務がこちらに気づき歩いてきたから
行こうとしたら

「優子はここに・・・いや、みるきーのところに行ってて」

「しかし挨拶しないと」

「いいから早く(汗)」

渡辺常務に軽く頭を下げ立ち去ろうとしたら

「逃げなくてもいいじゃんお・お・し・まさん」

「え?」

初めてみた顔なのに・・・何処かでお会いしていたのかな(汗)

「遠くからしか見たことなかったけど・・・へぇ〜
あの陽菜がこんなガキをねぇ〜」

常務と知り合いなんだ・・・ていうかやっぱりガキって言われちゃった(泣)

「なんであんたがここにいるの」

「ひどいなぁー私はまゆゆとお友達なんだよねぇ〜」

「お友達だなんて・・・♪」

「まさか・・・」

「アハハそのまさか、陽菜が手放して寂しがってたから貰っちゃった」

「お古でいいだなんてあんたも落ちたね」

「ふん、お前に言われたくないね
裏切り者の陽菜なんかにね」

「裏切り者?どういう事ですか常務」

「その話は向こうで(汗)」

「あれ?言ってないんだ
なーんだそれくらい軽い仲なのに
何考えてんの陽菜」

「私は・・・ただの・・・」

「こっちに来て(汗)」

常務が金髪の髪の人の腕を掴み部屋の外へでようとした時
その人に私も腕を捕まれ一緒に廊下へ

誰も居ないところまで来ると

「何が目的?何か言われてきたの(怒)」

「ひどいなぁー私と陽菜の仲だから忠告しに来てあげたんだよ
総裁がお怒りで協会から破門させられそうだってね」

「協会?破門?どういう事ですか常務
私と何か関係あるんですか」

「なんでもないあんたは部屋に戻ってて」

「ダメだよ行かせない、全て大島さんのせいなんだから」

「珠理奈黙って!」

「わかってるの?破門ていうことはもう誰も助けてくれなくなるってことだよ
それに病気になっても治すとこなくなるし疑似血液だって手に入んなくなるんだよ」

「常務!!ちゃんと話して下さい(怒)」

「言えないよね・・・私が教えてあげる
人間の血を吸うのは食事のため」

「それは知ってます」

「人間を愛してはいけないと言う掟は?」

「常務が・・・誰かを愛してるんですか?」

「・・・ブッ・・・アハハハやばいね
こいつ天然なのかバカなのか(笑)」

「ムッ、私これでも頭いいんですから(怒)」

「一人の人間を愛してしまうとそいつの血しか体が受け付けなくなる
だから寿命も縮まってしまうし純血の吸血鬼の数が減ってしまう
吸血鬼は吸血鬼と結婚して子供を産まなければいけないという掟がある」

「一人の人間の血・・・・・え?常務!?(汗)」

「陽菜には婚約者がいるのだから返してくれるかな」

「それは総裁が勝手に決めただけじゃん
陽菜はあんなやつ愛せない」

「あんな奴とは酷いな
あれでも私のお兄ちゃんなんだけど」

「ちょっとまって、疑似血液もらえなくなって・・・
一人の血しか飲めなくなったら・・・陽菜さん死んじゃうの?
吸血鬼が何年生きられるか知らないけど・・・
そんなのダメだよ人間なんて愛したらダメだよ(汗)」

「人間なんてって・・・大島さん・・・あなたのことなんだけど」

「私?え?陽菜さんが私を愛してるって?
それは違うと思います!総裁という方に言って下さい
絶対に勘違いだって」

「だってさ、陽菜(笑)」

「むぅ・・・・(бвб)」

眉間にしわを寄せ私のことを見てる常務・・・

「う・・・・そ・・・・陽菜さんが私の事を・・・・?」

でも愛してるって面と向かって言われたことないし
好きっていうのは血の味がでしょ?

「優子の血しか飲まないって言ったでしょ」

「飲まないとは聞きましたけど飲めないとは聞いてませんが(汗)」

「同じ意味だもん」

「いや、急にだもんて甘えられても(汗)
それにそんな掟知りませんでしたから
それならそうとはじめから言っておいてくださらないと(汗)」

「言ったら受け入れてくれた?」

「それは・・・・陽菜さんの命のほうが大事ですので私は・・・」

「ほら、そうなるから黙ってたの!」

「珠理奈さん?」

「なに」

「助かる方法はないんですか?追放されない方法は」

「兄貴と結婚して子供産むなら食事として
大島さんをそばにおいて置けるんじゃないかな」

「それで行きましょう」

「やだ!あんな奴と寝たくない」

そうか・・・子供を作るということはそういうことをしないといけないんだった(汗)
陽菜さんが他の誰かと?それも男性に・・・
でも死んじゃうのは嫌だし・・・どうしよう・・・・

そうだ!!

「私が吸血鬼になってお兄様の子供を産みます(-∀-`)」

「・・・・アハハハやっぱバカだ(笑)」

「あのね、純血じゃないと子供は産まれないの
みるきーみたいなハーフは人間も吸血鬼も
どちらの子供も産めないんだよ」

そうなんだ・・・・ジャーどうすればいいの(汗)

「それにたとえ産めたってあいつに抱かせるわけ無いでしょ
優子は陽菜のなんだから」

「でも・・・死んじゃうのはやだぁ〜(泣)」

「あのね、吸血鬼の寿命知ってる?」

「・・・・知りません」

「人間の数百倍だから少々縮まっても優子より先に死ぬことないから」

「そうなんですね・・・・良かった(-∀-`)」

数百倍って・・・今何歳なのかな・・・
まだ若くて綺麗だし篠田専務の妹さんだから・・・若いよね?
ていうか・・・

「バーカ私より年くってんだから288歳だよちなみに私はピチピチの192歳♪」

「よ、読まれた(汗)」

「ひどーい陽菜だってまだ若い方なんだからね
珠理奈なんてまだまだガキじゃん」

「グッ・・・ガキって言ったな玲奈ちゃんに言いつけてやる」

そう言うと走って行ってしまった

「・・・・・・(бвб)」

なんか気まずい(汗)

「珠理奈の言ったこと本当だから」

「どれが・・・ですか?」

「全部」

「あ、あいし・・・・てる・・・というとこもですか(汗)」

「そう・・・優子はどうなの」

「私は・・・・心読んでたんですよね」

「優子の口から聞きたい」

「私は・・・・ずっとす「はるなぁ〜どこいっ・・・あ、おった、はよこな始まるで」

「みるきー(怒)」

腕を引っ張られ部屋に入っていった常務・・・

これからどんなふうに接すれば良いのだろう・・・
私普通でいれるかな(汗)