セクレタリ 31

スモークが貼ってあるから中はもちろん見えなくて
野呂さんが運転席から下りてきてドアを開けてくれたから
車へ乗り込む

「えーと・・・おはようございますアハッ」

「・・・・・・どういうつもり(怒)」

「書き置きしておいたんですが目につかなかったですか(汗)」

「読んだ・・・」

読んだのならわかると思うんだけど何故怒ってるんだろう?
あ、今、待たせちゃったからかな

「時間までには戻るつもりで家でシャワーをあびていたので
遅くなって申し訳ございませんでした」

「なんで家に帰る必要があったの
家じゃないと落ち着いてお風呂にも入れないってこと(怒)」

「それは・・・持っていった服では不都合がありまして
シャワーを借りようと思ったのですが少しでも早く戻るために
急いで帰った次第でして・・・・(汗)」

「むぅ、なんで不都合だったの」

それはあなたが体のあちこちに付けたい放題つけた結果です(怒)

「・・・・ごめん・・」

「え?・・・・あっ(汗)」

目を見ると赤くなっていた

頭を抱え、考えるな考えるな・・・あぁぁーあぁぁー

「もう読んでないから・・・」

顔を上げ目を見ると確かに黒に戻ってる

「申し訳ございません(汗)」

「・・・・・」

「まだ陽が高い時間ですがお体は大丈夫ですか?」

「昨日たっぷり飲ませてもらったから大丈夫」

「そうですか良かった(-∀-`)」

「・・・・やっぱり少し疲れたかも・・・」

「それは大変です(汗)指からしか無理ですが少しでもどうぞ(汗)」

指を差し出してるのに腕をぐっと掴まれ引き寄せられ・・・

「だ、ダメです野呂さんが(汗)」

「前からは見えないしボタンを押さないと聞こえないって言ったでしょ」

「やっ・・・んッ」

何故かスカートをめくられ指が私の中に・・・

もちろん口は唇で塞がれていて・・・・

「ツッ・・・・・・はぁはぁはぁ・・・」

最後に少しだけ耳を噛まれ抱きしめられた

(もう少しで着きますがいかが致しましょうか)

「どこかの地下駐車場に止めて
車の中で時間潰すから」

(かしこまりました)

それから一時間ほど常務に抱きしめられたまま
車の中で寝ていた

(そろそろお時間です)

「わかった向かって」

(かしこまりました)

「化粧しなきゃ(汗)」

「そう言えばしてなかったんだね」

「お風呂上がってすぐでしたから」

「ここでさせて頂いてもかまいませんか?」

「私のせいだからいいよ」

「ありがとうございます」

持ってきていた化粧品でいつもより少ししっかり目にメイクして
髪をまとめあげようとしたら

「おろしたままでいいから」

「ですが・・・」

「眼鏡もいらない」

「それですと誰かわからなくなる可能性が(汗)」

「私と一緒にいるんだからわかるでしょ」

「・・・かしこまりました」

雨の日は化粧も取れていてわかんなかったけど
今日は大丈夫だよね(汗)

「行ってらっしゃいませ」

「行ってきます(-∀-`)」



「いらっしゃいませ小嶋様お待ちしておりました

・・・そちらの方は・・・」

「渡辺専務秘書の大島です」

「大島さんでしたか申し訳ございません
どうぞお入り下さい」

「専務はどちらに」

「奥にいらっしゃいます」

「小嶋常務少し挨拶に行って来てもよろしいでしょうか」

「私も行くから」

「ではご一緒に」

「専務・・・今日はお招きありがとうございます」

「優子ちゃん来たんや、陽菜も会いに来てくれたんやね(笑)」

「・・・・・麻友はどこ」

「さぁ?そのへんにおるんちゃう」

「優子行くよ」

「また後でね優子・・ちゃん(笑)」

「失礼致します」



「・・・・あ、あちらに渡辺常務が・・・
お話されてる方髪の色が・・・
美容関係の方ですかね・・・常務?
どうかされましたか」

「なんで・・・・・」

いつもクールな常務がその人を見て固まってしまっていた

こじまつり参戦してきました!前夜祭

セクレタリ 30

何故か少し怒り気味?で戻ってきた陽菜さん

お風呂ぬるかったのかな
自動にしたままのつもりだったんだけど消しちゃったのかな(汗)


近づいてくる目をじっと見ていると

「カラコンはずしたからすぐわかるよ」

「そうなんですね(汗)」

今は黒いままだから読まれてない・・・・よね?

「またネガティブなこと考えてるんでしょ」

「え?いつ読んだんですか、赤くなってないのに(汗)」

「読まなくてもわかる」

ベットに腰掛け指で私の眉をなぞりながら

「これだけ下がってたらね(笑)」

「あうっ・・・・すいません(汗)」

「今日は最高の血を飲ませてもらうね」

そう言うと私を組み敷いた




「もう・・・ゆる・・・して・・・」

「まだダメ、もっと香るはず」

「む、無理です(汗)」

いつもは二回目くらいで食されるのに
今日は・・・・・・何回イカされたんだろう
途中から数えられなくなっていた

「あッ・・・やぁッ・・・ア・・・うんッ」

イキかけた時陽菜さんの顔が見えキスされた後首へ移動した

「・・・・・・・!!」

言葉にならない叫びのようなものが口から飛び出したまでは覚えているけど
その後のことは覚えていない

ただ耳元で何かを囁いていたのだけはわかったけど聞き取れなかった



予めセットしておいたアラームが鳴り目が覚める

すぐ手を伸ばし音を止めて常務を見るとすやすや眠っていたからホッとする

布団がなるべく動かないようにそっと出る


体が重い・・・・

昨日のは何だったんだろう・・・あんなの初めてだ

この行為が愛し合ってのことだったらどんなに良かったんだろう・・・

贅沢言ってられないか
こうやってそばにいさせてもらえるだけで幸せなんだから
それにいつ心を読まれてるかもしれないから
迂闊に考えちゃいけないよね


ベットの下に落ちたパジャマと下着を拾ってバスルームへ

どうしよう・・・こんな所に付いてたら今日持ってきた服だと見えちゃう(汗)

ファンデーションで隠れるかな・・・・

何気なしに全身を見ると・・・・

嘘でしょ(汗)どれだけつければ気が済むの(汗)
牙の跡は消えるけどキスマークは消えないのに(怒)

洋服替えに帰らなきゃ(汗)

着てきた服に着替え時間までには戻ってきますと書き置きをして部屋を出た

「ただいま」

もちろんお母さんは仕事だから誰もいない

お風呂にお湯を張りゆっくり浸かり
首を撫でながら昨日の夜を思い出す

「はぁ・・・」

この気持ちをどうやって隠せばいいのだろ
今更隠しても遅いか・・・
きっと心を読まれてしまってるだろうから・・・

ただの食事なのにって笑われてるのかな・・・

「陽菜が大好き―!」

ここでなら聞こえないから口に出してもいいよね

「はる・・・な・・・すき」

一人でならいくらでも呼び捨てできるのに・・・

「ずっとそばにいさせて下さい」

優しくされると勘違いしそうになる・・・

「泣くな優子!お前は秘書だろ?仕事に徹しろ!」

声に出して自分に言い聞かせる

「ふぅー・・・そろそろ行かなきゃ」

お風呂から上がり自分の部屋に戻ると
スマホが光っていた

慌てて開いてみると

”迎えに行くから来なくていい”

そうだよね、食事は終わったんだから
時間まで私は必要ない・・・か(涙)

”何時ごろマンションを出られますか?”

すぐに返信が来て

”もうすぐ着く”

・・・・・はい?

”どこへですか?”

”優子の所に決まってるでしょ”

・・・・・えぇぇぇ!!?

待って(汗)まだ髪も乾かしてないし服も選んでない(汗)

それに今お昼過ぎだし
まだ時間まで二時間以上あるのに(汗)

髪を乾かしていると

ピンポーン!!

インターフォンに出る

「野呂です」

「申し訳ありません、まだ用意が出来ていなくて(汗)
もう少し待っていただけるように伝えて頂けますか」

「かしこまりました」

それから今までで一番早いんじゃないかって言うくらいの
猛スピードで化粧をして髪を整え外に出ると
斜め前の道路脇に車が止まっていたから駆け寄り窓をノックした





セクレタリ 29 陽菜

みるきーのおしゃべり(怒)

優子に心を読めるのバレちゃったじゃん


心を読むと疲れるのは本当
だから普段はここって言う時にしか読まないようにしてる

商談での駆け引きの時
今までだと餌を選ぶ時

もちろん社員で陽菜と深く関係する者

その中でも
野呂は裏表のないいい人間だ

一度だけしか読んでないけど一度で十分だと思った

麻里子とあいつの心はまだ読んでないし読みたくもない
もし思ったとおりなら殺してしまうだろうから・・・

なのに・・・・

優子のことは気になってツイツイ読んじゃう
血を飲んでる時は相手の感情や気持ちも一緒になって流れてくる

だから優子が陽菜のことを好きなのは知っていて
陽菜も優子のことを・・・・

なのに優子はまだ自分は餌だと思っている

この陽菜がたまに言葉にしてるのに全然信じてくれない
ていうか受け取り方が歪んでる

好きといえば血が好きとか体が好きとか・・・

優しい言葉をかければ疲れてるとか・・・

これ以上どうしろっていうの(怒)


陽菜の目の色を確かめようと必死に見てくる優子

必然的に陽菜も優子の目を見るようになるわけで・・・

クリクリの目に少し薄茶色の瞳・・・・
なんで陽菜がドキドキしなくちゃいけないの(怒)


食事をするわけじゃないのに毎日抱きたくなる
それがバレないように最後に耳を少しだけ噛み血を舐める

だって陽菜のほうがいっぱい好きみたいじゃん

心の中の声じゃなくて
優子の少ししゃがれた声で囁かれたい

いつになるかわかんないけどね

さあ、早く上がって優子のすべてを堪能するとしましょうか

いただきます(бвб)



セクレタリ 28

カチャリ・・・・


「失礼致します」


真っ暗の部屋に明かりをつける

今日は接待で遅くなる日だから
私は必要ないのに
明日麻友常務のお誕生日会だから
食事をしときたいって言われて・・・

お母さんにはちゃんと小嶋常務の所に泊まると言って出てきた

常務さんに可愛がって貰えてよかったねって言われたけど・・・
お母さんが思ってるのとは違うから少し後ろめたい


途中で買ってきた明日の朝ごはんを冷蔵庫に入れ
お風呂の準備をする


この部屋も人間らしい部屋になってきた

私がここで仕事する為に最低限のものは揃えたからね


冷蔵庫、食器類、鍋、フライパン、今度安いレンジを買いに行かなきゃ


キッチンは標準装備されていたから助かる・・て当たり前か(笑)


さっきLINEが来てもう一軒付き合うことになった
日をまたぐから先に寝てていいよって
常務らしくない優しい言葉をかけて下さったから
お言葉に甘え、体力を温存するために早めに寝ることに

もちろん首は念入りに洗い体も・・・コホン(汗)


「11時か・・・早いけど寝よう」


ベットに入ると常務の匂いがする

この匂い好きだなぁ〜・・・・
いい匂い(-∀-`)

枕に顔を埋めグリグリしながら


「はぁ・・・・は・・る・・なぁー・・・」


「変態(бвб)」


「ヒャァッ!!」


飛び上がりすぎて落ちそうになった(汗)


「エッ・・・え?なんでいるんですか(汗)」

「ここ陽菜の家だし」

「そ、そうですけど
だって日をまたぐって(汗)」

「行こうと思ってたところが臨時休業だったからお開きになったの」

「そうならそうと連絡してくださっても(汗)」

「・・・陽菜が居ないとこでは呼び捨てにしてるんだ」

「へッ?」

「はるなぁって言った」

声漏れちゃったのかな(汗)

「漏れてた」

「あっ!」

目をじっと見ると確かにカラコンをしているのか
黒目が大きいように思える
それに周りが少し赤みがかってるということは(汗)

「そうだよ・・・・・・ミルキーに聞いたんだ」

「すいません(汗)」

「別にいいけど・・・・
あ、毎回読んでるわけじゃないから
この力使うと疲れるからここって言うときにしか使わないし
弱ってる時はもっと使わないから」

「別に・・・隠し事はしておりませんので」

常務の弱ってる時にしか私弱音吐いてないよね?
じっと目を見ながら話していると

「見過ぎだし(笑)お風呂入ってくるから寝ないで待ってるんだよ」

「かしこまりました(汗)」

寝室を出て行く常務


今のは赤みがなかったから大丈夫(-∀-`)

でも常務の目・・・見れば見るほど綺麗で吸い込まれそうだったなぁー
どうしよう・・私ドンドン好きが増してるじゃん(汗)

仕事だって割り切らないと捨てられた時のダメージが大きくなっちゃうよ(汗)



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