「ところでさ、小嶋って何の会社?」

「えぇぇぇ!!知らないの!?」

「ニュースとか見ないし金持ちは関係なかったから」

「先々代のもひとつ前?の社長が不動産で大成功を収め
ホテル経営からビルのオーナー
新たな土地開発ではトップの会社だよ」

「ふーん・・・凄いね」

「凄いねって、優子は小嶋家では第二継承者なんだよ」

「嘘でしょ(汗)陽菜にイトコとか親戚とかいないの?」

「何故か子供は1人しか生まれないんだよねー
陽菜様もそうだけどお父様もお祖父様も一人っ子
あ、優子がいるからお父様は一人っ子じゃなかったってことだけどね
一人の女性からは1人しか生まれないのかな?」

「じゃー私と陽菜は唯一の身内ってこと?」

「血縁関係ではそうなるかな」

「どういう事?」

「私からはこれ以上は言えないから
陽菜様に直接聞いて」

「・・・・・・」

「明日から忙しくなるから
今日はゆっくりしておいたほうが良いよ」

「なんで?」

「マナーとか経営の事とか諸々のお勉強(ΘωΘ)」

「はぁ?なんで私がそんな事しなきゃいけないの
さっき自由にしてていいって言われたのに」

「だ・か・ら!第二継承者だから」

「陽菜がいれば十分じゃん」

「もし、陽菜様に何かあったら優子が後継者になるんだよ」

「うそ・・・・」

「さっきから説明してるでしょ、頭悪い?」

「煩いな、お金稼がなきゃいけなかったから
殆ど学校行ってないんだよ」

「こりゃ、小学校の勉強からだね(ΘωΘ)」

「辞退します・・・」

「出来ません(ΘωΘ)」

「・・・・・部屋に戻ろうかなー」

「言っとくけど逃げようと思っても無理だからね」

「・・・・・・(-∀-`)」

「外からも内からも指紋か顔での認証でしか外へのドアは開かないから」

そう言えば入る時何やらピ、ピッて言ってたっけ

「私のも登録しとかないと」

「優子のは一年間は登録しないって言ってた」

「なんでだよ!学校・・・
そう、学校に行かないといけないからさ」

「はぁ・・・・
今、学校行かなかったって言ってたとこじゃん」

「ウッ・・・・くそー・・・そうだ、
もし地震か火事で逃げないといけなくなったら
どうするんだよ、死ぬよ」

「大丈夫、このお屋敷には絶対に誰かいるし
私がそばにいなくても誰かが代わりにいるから」

「・・・・・・・」

「何か欲しいものがあったら私に言ってね」

「自由が欲しい」

「それはあげられないけどやることをやったら後は自由だよ
敷地内限定だけどね」

「もういいよ」



くそー絶対に逃げてやるからな(怒)