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サクセサー 8

「優子勉強しすぎじゃない?」

「だってわかってくると楽しいんだもん
なんでこんなのがわからなかったんだろ」

「結構頭良かったんだね(ΘωΘ)」

「自分でも知らなかった」


そう言えば初めて陽菜と会った時
頭の回転は良いのにって言われたっけ


小学校のドリルから始めて今は高校生の問題集をしてる
先生も飲み込みが早いし将来が楽しみだって言ってくれた

将来・・・・か

「ねえ、陽菜ってさほとんど家にいないよね」

「今は特に忙しいんじゃないかな
優子が来る前は二週間に一度は休みがあったと思う」

「それでも一日だけ?」

「誰も信用しないし全部独りでしようとするからね
新しい仕事が始まるといつもこんな感じかな」

「どうして誰も信用しないの?」

「血が繋がってる人がいないでしょ
みんな足を引っ張って社長の座から引きずり降ろそうとしてるみたい
唯一信用してる二人は今優子につきっきりだから
全部自分でこなさなきゃいけないって言うわけ」

「・・・・私のせいなの?」

「そうなるかな(ΘωΘ)」

私なんか放っておけばいいのに・・・
婚約者と早く結婚して子供産んで
跡継ぎを作ればいいじゃん・・・そう言えば

「婚約者って見たことある?」

「もちろんあるよ、子供の頃から、と言うか生まれる前からの許嫁で
3歳年上の超イケメン
この峯岸様も一緒に遊んでもらってたからよーく知ってる」


生まれる前とか・・・どれだけの金持ちなんだよ(汗)でも


「そんな昔からの許嫁なのになんでまだ結婚しないの?」

「たぶん旦那様が亡くなってから忙しかったからじゃないかな?」

仕事が優先というわけか

「ここに泊まったことある?」

「もちろん!
でも昔はよく泊まってたけど最近は来なくなったかなー」


という事は一緒に寝てる・・・・・婚約者なんだから当たり前か・・・



そんなことを話していたからなのかその日の夜



「おかえりなさいませ」

トイレに行ったら聞こえてきた声

階段の上から覗くと

「まだ起きてたの」

「あ、うん・・・おかえり」

「ただいま・・・・いろいろ頑張ってるみたいだね」

「でしょ〜私って賢かったみたいアハッ(-∀-`)」

私の顔をじっと見ていたかと思ったら

「・・・・・まだ寝ない?」

「今ゲームしてるからまだ寝ないよ・・・何か用?」

「ついてきて」

12時を回ったところだったし
次の日・・・もう今日だけど
日曜だから勉強はおやすみ

陽菜もやっと仕事休みになったのかな?

頑張ってるご褒美だよ!
とか言って、もしかしてご褒美とかくれちゃう?

「大島優子入りまーす(-∀-`)」

そう言えば陽菜の寝室に入るの初めてかも・・・


何だこの部屋ベット以外何もないじゃん

そっか、洋服は他の部屋にあるし
テレビも別の部屋にある
ここは寝るだけの部屋だから
何もなくても良いんだろうけど、
それにしてもこんな部屋・・・寂しいだけじゃん

唯一の救いは壁紙が薄いピンク色をしていて
寝具もピンクだって事だけ

「ピンクが好きなの?」

「ん?あぁ・・・ここは私が唯一休める場所なの
心も体もね、だから何も置かないただ寝る為だけの部屋」

「ふ〜ん・・・」

「一緒に寝る?」

「えっ・・・いや・・・あの・・・」

「ふふふ、ここは寝るだけの部屋って言ったでしょ
だから何もしないよ」

「でも婚約者・・・」

「あぁ・・・ここに入れた事無いよ、優子は特別」

どういう心の持ちようをすればいいのか・・・

「先に寝てていいよ私はお風呂に入って来るから」

なんか今日優しくない?
そう、あの日みたいな雰囲気で戸惑ってしまう

「明日は朝食一緒に取るんだから
早く寝ないと起きれないよ(笑)」

すごく優しい顔で笑う陽菜・・・
いつもそんなふうに笑ってればいいのに

言われるままベッドに入るとシーツは取り換えてるはずなのに
陽菜のいい匂いがしてまたあの日の事を思いだしてしまう

あれ以来一度も触れられた事は無い

やっぱりお嬢様のタダの気まぐれだったのかな
私は・・・私は好きになっちゃったのに
ノーマルだった私が女性である陽菜の事を・・・・


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