いつまでもいつでも

コンコン・・・コンコン・・・カチャッ

「優子起きて」

「んん・・・・・何」

「朝食の時間」

「いらない」

「食べなきゃダメ」

「・・・ブランチでいい」

「ダメ！早く着替えてダイニングへ来て」

仕方なくスエットのまま降りていく

「ふあぁぁ〜・・・あっ、陽菜いたんだ」

「優子様はこちらにお座り下さい」

急に敬語で話しだすみーちゃん
さっきまでのタメ口は何だったんだ？（笑）

「遅い、朝食は7時から」

「はぁ？勝手に食べればいいだろ」

「小嶋家では朝食は家族全員で取るのが決まりなの」

家族って・・・二人分しか無いじゃん

「私がいない時は自分で時間を決めて食べていいけど
私がいて、仕事の時は7時からだから時間は守るように」

「わかったよ」

そんなこと聞いてなかったし・・・
みーちゃんのやつ言うの忘れてたな

ひろ〜い部屋の大きなテーブルをはさみ
二人だけ座って無言で食べるって
これって新しい拷問ですか？

仕方ない

「陽菜、これからのことなんだけどさ」

「食事中はしゃべらないで」

「なんでだよ、家族団らんは食事中が大切なんだよ」

「別に団欒をしようだなんて思ってないから」

「くっ・・・」

「ごちそうさま、先生方に粗相の無いようにしてね」

「はぁ？」

「峯岸任せたから」

「かしこまりました」

そう言うとドアから出ていった

「なんなんだよ、全然美味しくないし（怒）」

「不味かった？」

「ちが〜う！味は美味しいよ、
だからどうにかなんないのこの雰囲気」

「旦那様が亡くなって優子が来るまでは
陽菜様この広いテーブルでいつも1人で食事されてたんだから」

「婚約者と食べる時もこんななの？」

「朝食は家族だけっていう決まりで
婚約者はまだ家族じゃないから一緒には食べれないの」

「変な決まり」

「そうなんだけど仕方ないよ
それと旦那様は躾にはそりゃー厳しい方だったから
子供の頃は苦労されたんじゃないかな」

こんなの躾じゃないじゃん・・・



・・・・閃いた♪(-∀-`) ♪



私が決まり事を破り続ければ追い出されるかもしれないってこと？
そうなれば自由の身になれるってことだよね？

うん、私って頭いいじゃん(-∀-`)

「ねえ、変なこと考えてないよね？」

「ん？なんのことかな♪」

「優子が何かしたら私が怒られるんだからね」

少しの間だけ我慢してもらわなきゃ
ごめんねみーちゃん