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サクセサー 13 陽菜

「結婚しよう陽菜」

「ダメ、麻里子とは・・・ううん一生誰とも結婚はしない」

「篠田は大丈夫だよ」

「みんなそう思ってきた
そのおかげで陽菜のお父様とお母様は・・・
だから麻里子を死なすわけにはいかないから」


麻里子は産まれる前からの許嫁
おじい様同士で決めてたらしい
小さいころから遊んでくれていたし
勉強も見てくれて・・・やさしいお兄様だった

高校までは他の男性よりもカッコよくて頭のいい麻里子が
許嫁だなんて誇らしかったっけ

だから

「僕でいいの?」

「うん、麻里子がいい」

初めて結ばれた時も麻里子と結婚するんだから
当たり前だと思っていたし
それから何度か抱かれたけど
セックスなんてこんなものだと思っていた

なのに

優子と会い優子を抱いた時感じたエクスタシー

あんなの初めてで麻里子の事は
好きだけど愛していないことに気づかされた

それからは麻里子に抱かれながら
この手が優子なら・・・この唇がこの声が優子ならって・・・

酷いよね、だから余計に結婚できない

今は・・・・
基礎体温をつけ子供が出来やすい日だけ麻里子が泊って行く
そう仕向けたのは陽菜・・・

なのに嫌な顔せず、昔のままの麻里子でいてくれる優しい人

早く子供が出来さえすれば解放してあげられるのに
何で出来ないんだろう・・・そう思って病院へ行くと

『出来にくい体質ですね不妊治療されますか?』

どうしよう・・結婚しないのに不妊治療て出来るのかな・・
麻里子が死ぬとわかっていて結婚なんて出来ない
でも子供が出来ないと小嶋家が・・・

「絶対に出来ないんですか?」

『自然に出来る確率はゼロではありませんが
あまり期待はしないで下さい』

どうしたらいいか悩んでいた時ふと思いついた


優子・・・優子がいる、優子に子供が出来れば跡継ぎになれる
おじいさまの子供なんだから権利はあるよね

その為には優子に仕事を覚えさせなければいけない
だから心を鬼にして勉強させた

おじいさまもこういう思いで陽菜に冷たく
厳しく接していたのだろうか・・・
今になっておじいさまの気持ちがわかるなんて・・・

ありがとう、おじい様


初めて見た時に思った通り優子は頭が良かった
ドンドンいろんなことを吸収し
一年で陽菜が何年もかけて勉強してきたことを覚えてしまった
あとは現場になれるだけ・・・そして

好きな人を見つけて子供を産むだけ・・・


でも・・・・
子供を作るって事は優子が男の人に抱かれるという事

嫌だ・・・想像するだけで嫉妬で気が狂いそう


もう一度優子に触れたい・・・
あの唇にキスしたい・・・・


出来ないならせめて・・・・

そばにいさせてください




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