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サクセサー 15

初出社で初仕事は重役会議

才加と佐江もいるって事は重役なのか?
あとは・・・・いかにもって言うおっさんばかり
その中で社長だなんて・・・凄いよね

気が抜けないのも頷ける


昼からは陽菜と上得意先への挨拶回り

気持ち悪い・・・コホン、意地が汚そうな・・・・じゃなくて
いろんなタイプのおっさん達に頭を下げ
おべんちゃらを言い笑顔で対応する陽菜を尊敬


やっぱ凄いなーて思ってたのに

いきなり好きな人はいないのかとか
結婚して子供産めとか意味わかんない事を言われ

イライラして心にもない事・・・
いや、少しだけ引っかかってたことを大げさに叫んでしまったら

今にも泣きそうな顔になって・・・・
必死に言い訳を探しているように見えたと思ったら

どこか上の空になって部屋を出ていこうとする陽菜

「どこ行くんだよ」

「・・・・・」

なんだか放っておけなくてとっさに腕を掴んだら
ゆっくり振り向き

「離して」

初めて聞く低い声と顔に怯んでしまい腕を離すと
部屋から出ていった

それと入れ替わりに

「ねえ、どうしたの?何があったの
あんな陽菜見たことないよ」

「ちょっと言い合っただけだから心配しなくていいよ」

「しなくていいって・・・無表情なのに涙流してたんだよ
私達が話しかけても無視してそのまま出ていったんだよ」

泣いてた?


「き、機嫌が悪かっただけじゃないの」

「陽菜はどんなに疲れてても
どんなにつらい事があっても
どんなに怒っていても
人を無視したことなんて一度もない人だよ」

嫌な予感がして部屋を飛び出すと
エレベーターの前に板野さんがいた

「社長はどこへ行った?」

「今エレベーターで一階へ降りられました」

上がって来るのを待つより階段を使った方が早いか
非常階段のドアを開け駆け下りる

「はぁはぁはぁ・・・・社長は?」

受付の子に聞くと指をさし

「あちらにいらっしゃいます」

入口のガラス越しに陽菜の後姿が見えて
その姿はどんどん小さくなっていく

あのまま行くと道路じゃん(汗)

自動ドアが開くのがこんなに遅いだなんて初めて感じた

「陽菜!」

聞こえてるはずなのに止まらない

「陽菜止まって、とまれぇー!」

プアァン!!ーキキィィィッ!!

「はるなぁ〜!!」


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