コンコンコン

「はい」

「板野です」

「入って」

「失礼いたします」


ピシッとしたスーツに身を包み
きりっとした眼鏡をかけた女性
この部屋に入る手前の部屋にいた人だ


「紹介しておく、こちらが私専属秘書の板野友美
わからないことがあれば全部板野に聞いて」

「何なりとお聞きください」

「峯岸の教育もお願いしてあるから」

「えぇぇ・・・・」

大げさなみーちゃんは無視され

「今日これからのスケジュールを確認いたします」


その言葉をきき必死にメモを取るみーちゃん

「今日は得意先に優子を紹介して回るだけ
優子も余計な事は言わずに挨拶だけでいいからね」

「はい」

「こちらが優子様の名刺になります」

「凄ーい、副社長って書いてある(-∀-`) 」

「副社長ですから・・・・」

「コホン・・・
副社長らしい言葉遣いと態度で接するように(бвб)」

「わかりましたよ、社長(-∀-`) 」

「よ!は、いりません(怒)」

「わかりました、社長」

「お昼はいかがなさいますか?」

「サラダだけでいいからここへ持ってきて
優子達は社員食堂で食べるといいわ
一般社員への顔見せにもなるし・・・
そこでも副社長らしい態度でいるように」

「食事の時くらい気を抜かせてよ」

「それが出来ないならここで食べて」

「うっ・・・わかりましたよみーちゃんも「峯岸!(бвб)」
・・・・峯岸も一緒に行こう」

「かしこまりました(ΘωΘ) 」

「では、サラダをこちらにお持ちいたします」

「お願い」

出て行く板野さん

「・・・サラダだけなんてダイエットでもしてるの?
しなくても細いのに〜倒れちゃうよ」

「今日は食欲がないだけだから気にしないで
いい、絶対に舐められる態度を取らないでよ
峯岸と話すときも気を付けて」

「そんなにピリピリしなくてもいいじゃん」

「ダメなの!」

「わ、分かったよ・・・(汗)
そんなに怒らなくてもいいじゃんかむぅ・・・」

フレンドリーな社長の方がいいと思うんだけどなー
何にこだわってるんだろうか・・・
それとも何かを怖がってるの?

まあ、今の私は陽菜の言う通りに動くだけだけどね