まずは人工授精から試してみましょう
という事で始まったんだけど

注射や投薬で体の辛い日が多い

「陽菜大丈夫?」

「優子は仕事だけを考えてて」

「ちぇっ」

ここで弱さを見せる訳にはいかないから
社長室と自分の部屋以外は絶対に横にはならない

家へ着き


「ごめん、夕食いらないから優子だけで食べて」

「お昼もサラダだけだったじゃん」

「サプリ飲んでるから」


急いで部屋へ行きベットで横になる


「ふぅ・・・・つら・・・」



いつの間にか眠っていたみたいでカタンという物音で目が覚めた



「ごめん起こしちゃったね」

「何してるの(怒)」

「何か口にした方がいいと思って
スープとお水持ってきた」

「私のことは放っておいていいから」

「陽菜が苦しんでるのに放っておけるわけ無いじゃん(怒)」

「でも、今は麻里子の妻で・・・」

「そんなの関係ない!
好きな人のそばに居て何がいけないの」

「優子・・・・」

「顔色が少し良くなったね」


そう言って頬に手を伸ばしてくるから
とっさにそむけてしまった


「・・・仕事無理せず休めばいいのに」

「そんな事出来ないのは一緒にいててわかるでしょ」

「そうだけど・・・今は私がいるんだから」

「まだ全然仕事できないくせに偉そうなこと言わないで!」



心に余裕がないからつい、きつく当たってしまうのに



「・・・・ごめん・・・一口でも食べなよ」


なのに怒らず眉毛を下げ、部屋から出ていこうとする優子


「待って行かないで!」


何言ってるの?

思ってもいない言葉が・・・・
ううん、ずっと思ってるからつい出てしまったんだと思う

振り向き驚いた顔をする優子


「嘘だから・・・・行って」


慌てて目をそらし反対を向いて布団をかぶると
ベッドがきしみ頭を撫でられた


「出ていって」

「ここには二人しかいない
だから、強がらなくて良いんだよ陽菜」

「・・・・・・・」


このまま甘えてしまいたい
だめ!まだダメ!子供が出来るまでは・・・


「好きだよ陽菜(-∀-`)」


年下のくせに・・・まだまだひよっこのくせに・・・



「っう・・・・」

「陽菜のすべてを支えていきたいんだ
ううん、支えさせてよ」

「・・・・ゆう・・・こ」


布団を捲くられ目が合う


「どうして欲しい?」

「抱きしめて・・・欲しい・・・」

「アハッ(-∀-`)お安い御用」


そう言うと同じように寝転び抱きしめてくれながら背中を撫でてくれた


「優子・・・優子・・・」

「これからはた〜くさん甘えていいからね(-∀-`)」


優子の胸に顔を埋め優子の匂いに包まれていたら
辛さが和らいで行く気がして目を閉じた