スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

サクセサー 10

小嶋家に来てから一年がたとうとしていた

なのに・・・・陽菜の部屋に入ったのはあの時の一度だけ

いつ帰って来るかわからないし
帰って来ても夜中だから気が付かないで寝てたし
部屋で寝て待ってようとしても
いない時は鍵が閉まっていて入れない

すぐ諦め、とりあえず自分のしなくてはいけないことに
没頭していたら一年が過ぎていた

「馬子にも衣裳だね(ΘωΘ) 」

「煩いやい(怒)」

「陽菜に迷惑かけるんじゃないよ」

「わかってる」

今日から陽菜と同じ場所で働く
まずは付き人?のように
全て一緒に行動するらしい
教わるより見て慣れろ
それが前社長、お爺さんの教え方だったみたい


もちろんセキュリティの指紋と顔認証は半年前に認証済み
逃げる心配がなくなったかららしい

だってちゃんとすれば自由なんだよ?
お金だって使いたい放題・・・
と言ってもそんなに使う事無いし
使い方を知らないから使わない(笑)

意地を張ってた半年間は馬鹿みたいだったと後悔したなー・・・

「優子用意できたのか?」

「ああ、いつでも出発できるぜ」

「お、馬子にも・・「煩い!早く車出せよ」

「優子は一番年下のくせに偉そうなんだよな」

「仕方ないよ、ほら行くよ」


三人で車に乗り込み会社へ

佐江と才加とはいつの間にか仲良くなり
今では心友同士
私を見張らなくてもよくなってからは
ちゃんと陽菜の両腕に戻った

そうなると陽菜に余裕が出来て
帰って来る日が多くなる・・・と思っていたのに
全然変わらなかったなー

今日は特別に迎えに来てくれた

二人で来るって・・・
実は役に立ってないんじゃないの?


「ねえ、二人って無能だったりする?」

「はぁ?ケンカ売ってんのか
いくら優子でも許さないぞ(怒)」

「だってさ、二人が戻っても陽菜の仕事量減らなかったじゃん」

「それは陽菜様がどんどん新しい仕事をするからで・・・
利益は相当上がったしすげー忙しかったんだからな(怒)」

「そうなんだ・・・なんでそんなに頑張るんだろ
今のままだって楽勝なんだろ?」

「それはだな・・「佐江!」

「わかってるよ・・・」

「なんだよ、最後まで言えよ」

「まあ、人間いろいろあるって事だ」

「才加はすぐ大人ぶるから嫌だ(怒)」

「優子より大人だからな(笑)」

才加は陽菜と同い年で佐江はその一つ下だと知った

当たり前だけど私は一番年下で今年やっと二十歳


会社に着くと重役会議がありそこで紹介された

「この人が今日から副社長になる大島優子
私に何かあった場合優子が後を継ぐのでそのつもりで」

「かしこまりました」

副社長?いやいや聞いてないし(汗)
それにみんな全然かしこまってないじゃん(汗)

おっさんばっかの重役たち
これじゃー気が抜けないのもうなずける
その中にはもちろん才加と佐江もいるけど
唯一の若者かも、どうやって出世したんだろうか?

その後はそれぞれの部署の報告とこれからの計画が発表され
二時間程度の会議が終わった

「陽菜様お疲れ様でした
優子様も初めてで疲れられたのではございませんか」

朝はため口で話してたくせに
どの口がしゃべってるんだろうか(笑)

「二人は持ち場に戻って仕事を始めて」

「御意」

誰もいなくなった社長室
二人っきりの沈黙はきつい(汗)

「・・・・・えーと、私の部屋はどこかな」

「そこの机が優子の机だから自由に使って」

「同じ部屋でするの?」

「ごめんね、ずっと副社長なんていなかったから部屋が無いの、
嫌だったら部屋を変らせるけど・・・」


言い方が優しい陽菜だ、そっか二人しかいないもんね

「ここでいいよ、陽菜と一緒の方が何かと都合がいいし」

あ、今ホッとした顔をしたよね?

「一緒に行動するけど一応優子にも専属の秘書を雇ったから」

「え、いらないよ(汗)」

「もう来てると思うし会うだけあって嫌なら断っていいから」

そう言って内線で呼んでる

コンコンコン

「はいって」

「失礼いたします」

「・・・アハッ馬子にも衣裳(-∀-`) 」

「煩いよ(ΘωΘ) 」

「知ってたんなら朝に言っといてよ」

「それじゃ面白くないでしょ」

「どう?断る(бвб)」

「断るわけないじゃん
私の足引っ張らないでよ(-∀-`) 」

「お前もな(笑)」

「この人秘書なのに偉そうで―す」

「じゃー減給する?」

「ひっど(汗)横暴だ!訴えてやる!」

ぷりぷり怒るみーちゃん
最後には三人で笑いあった


陽菜が冗談言って笑ってる・・・
もしかしてこれが本当の陽菜なのかな?

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2017年09月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
アーカイブ
カテゴリー