「ありがとうございました(бвб)」

後ろから降り前かごにおいた荷物を取ろうと
前へ回り込むとすごい汗

そうだよね電動じゃない自転車だし
一人でも汗をかくのに重い陽菜を後ろに乗せて
前にも重いカバンを積んでるんだから
汗かくの当たり前じゃん(汗)


「あ、あのう・・・・」

「ん?」

「休んでいかれますか?」

「いいよ」

「でも汗が・・・・(汗)」

「あぁ〜大丈夫大丈夫、今日は軽い練習だったから丁度いいの
それに荷物外においてもらってるしね
じゃー明日楽しみにしてるからバイバイ(-∀-`)」

そう言うとあっという間に遠ざかる背中

はぁ・・・カッコいいなぁ(бвб) 




「ふぅ〜・・・・・・」

誘ったもののもし家に上がることになってたら大変だったかも


「ただいま」

「あら、早かったのね」

「うん」

「洗濯物洗濯機に入れておいてよ」

「分かってる」


カバンから洗濯物を出して洗濯機に入れ部屋へ上がる


・・・・ママ掃除してくれたんだ


いつもなら勝手にしないでよ!て怒るところだったけど
もし優子先輩が入ってきていたらと思うと
ママに感謝しないといけないところだったから
これからは怒らないでおこうと思った


明日何着ていこう・・・
ご飯お呼ばれするんだったら何か持っていった方がいいのかな
でも先にカラオケ行くし・・・・
もし買い物行くなら陽菜が出したほうがいいよね?

昼寝しようと思っていたのに
明日のことを考えると寝てなんて居られなかった

夜だってドキドキしてなかなか寝付けなくて・・・・

待ち合わせは11時だったのに朝も学校へ行く日よりも早く目が覚め
待ち合わせ場所にも30分前についちゃった


早く目が覚めた分髪の毛のセットを
念入りにする事が出来たんだけど変じゃないかな(汗)
この服変じゃなかったかな(汗)


ウィンドウに映る自分の姿を何度も確認してしまう


「にゃーんにゃん(-∀-`)」

自分の後ろに映ってる優子先輩

急いで振り返る

どうしよう・・・自分の姿見てる陽菜、変に思ったかな・・・

「早いね、まだ10分前だよ」

「後輩ですから」

「クラブじゃないんだからいいのに」

「優子先輩も早いですね」

会話をしてるんだけど初めて見た優子先輩の私服が
かっこよすぎ、なのに顔は可愛くて・・・凝視できないでいた


そう言えばあっちゃんとたかみなさんの姿が見えない

歩いてきてるのかと優子先輩の後ろに目をやると


「二人は先に予約しに行ってくれてるから行こう」


何も言ってないのに・・・やっぱり優子先輩って凄いと思う
洞察力が半端ないもん


ていうか今何故か陽菜の目の前に優子先輩の手があるんだけど
これってどういう意味かな?

じっとその手を見ていると

「ほら、行くよ」

陽菜の手を掴みそのまま引っ張られる


・・・・これって・・・・手・・・握られてる?
陽菜と優子先輩の手が繋がってる?


どうしよう、今顔見られたら絶対に真っ赤だと思う

そんな心配をよそにどんどん歩いて行く先輩
カラオケボックスに着くまで一度も振り向いてくれず
話も一切しなかった

ドキドキしてるのは陽菜だけか・・・当たり前だよね
優子先輩にはあっちゃんがいるんだもん・・・

記念にこの姿誰か撮ってくれないかな
もう二度とないかもしれないから・・・

そんな人が現れるわけもなく
中へ入る

「あ、優ちゃん早かったやん、あと五分で入れるって」

「・・・・・仲いいね(∵)」

しまった(汗)

慌てて手を離そうとしてるのに
優子先輩が握ってるから離れない
どうしよう・・・払ったら失礼だし
でもこのままだとあっちゃんに誤解されちゃう(汗)

「あのう・・・トイレ行ってきていいですか」

そう言うとやっと・・・離れた優子先輩の手
もうつながる事は無いのかな・・・・

暗い顔しちゃダメ!
顔をなるべく見せないようにして
トイレのマークの方へ進む

トイレから戻ると優子先輩しかいなくて

「みんな先に行ったから」

「すみません(汗)」


部屋までの廊下を歩いていると


「にゃんにゃん緊張してる?」

「あ・・・・・少し・・・」

「みんな先輩だもんね〜仕方ないけどさ
今日は先輩後輩抜きにして楽しもうよ(-∀-`) 」

「は、はい(бвб)」

「アハッ(-∀-`) いい子」

そう言って頭を撫でてくれた

まさかの頭ナデナデ・・・・・

どうしよう、嬉しい
こんな幸せでいいのかな