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先輩 12

この前優子先輩と歌った曲が耳元で流れていて
いい気持ちで聞いていたんだけど
それを着信音にしているということに気づき電話に出る

「陽菜・・・・あなたまだ起きなくていいの」

「ん・・・・ん・・今何時」

「7時過ぎてるわよ」

「7時・・・7・・・・うそ!(汗)」

どうしよう現地7時45分集合なのに

飛び起き下へ駆け下りる

「もっと早く起こしてよ(怒)」

「お弁当はできてるわよ」

「もう・・・・」

行く時間言ってあるんだから起こしてくれてもいいじゃん(怒)

「おにぎり作っといて、途中で食べるから
あと、間に合わないから車で送って(бвб)」

「そういうと思って作ってあるわよ
早く用意しなさい」

そこまでわかってるなら起こしてよ・・・とわ言わない
だって送ってもらわないといけないから



今日は大切なインターハイだから遅刻なんて以ての外だったのに(汗)


たまたま隣の県であるから
競技場へは車で行くと30分で着く
電車だと遠回りだから1時間かかる

歯を磨き顔を洗い
部屋へ戻りジャージに着替えバックを持ち
下へ降りていくと車のエンジンをかけて待っていてくれる
完璧なお母さん


・・・・・なんでちゃんと起こしてくれないかな・・・・


その言葉を飲み込み

「ありがとう」

後部座席へ乗り込み用意してくれているおにぎりとお茶を頬張る


「あなたがこんなに一生懸命
クラブへ行くだなんて思いもしなかったわ」


だって優子先輩がいるんだもん

「中学の時なんて文化部でもほとんど出てなかったでしょ」

だって優子先輩居なかったもん


「何かに一生懸命になってくれてお母さんは嬉しいのよ」


どうしよう優子先輩が引退したらやめようと思ってるのに・・・・

食べ物が入っているから話せないという事で
黙秘を貫く



「あ、ここで良い止めて」


目の前まで行くと何か言われるかもしれないから
少し離れた場所で降ろしてもらった

・・・・・後一分じゃん(汗)

陽菜にしたら誠意一杯走ったんだけど・・・・・

「はぁはぁ・・・すみません(汗)」

二分の遅刻・・・
多分最後だろうし怒られると思ってたんだけど

「アハッ陽菜ちゃんが走ってるのはじめてみたかも・・・
じゃないか、前にも見たね」

「た、体育の時間も走ってます」

「同級生は見たことあるかもだけど
私たちにはレアだから(-∀-`)」

「ホントだ珍しい(笑)」


違う話題を振ってくれた優子先輩のお陰で
陽菜の遅刻は闇に葬られた・・・・

優子先輩・・・・はぁ・・・好き


「じゃーこれ小嶋さんの今日の仕事だからよろしくね」

そう言って渡されたビデオ

そう、今日はビデオ係だから失敗しないようにしなきゃ

大会が終わった後
みんながフォームなどを確認するための動画

これでず〜と優子先輩を撮って
家でず〜と流していたいなぁー・・・・(бвб)


「操作の仕方わかる?」

「え!?あっ(汗)」


不意に聞こえてきた大好きな声に
ビデオを落としそうになった(汗)

「危ない、小嶋さん大丈夫?
落としたら弁償しなきゃだよ」


二年生の先輩に怒られた


「ごめん、私が驚かせちゃったからだよね(;´-∀-)」

「違います(汗)私がしっかりしてないから・・・すみません・・・」


またやっちゃった
そしてまたかばってくれた優子先輩


「全員揃ったから行こうか」

「はい」


スタンドの一角に場所取りをして
みんな荷物を置き
出場する選手はアップをしに降りていく

出ない選手は荷物番と応援の準備

「陽菜大島先輩と仲いいよね」

「そんな事無いよ、先輩はみんなに声かけてくれるじゃん」

「そうだけど・・・・下の名前で呼ばれてるの陽菜だけだよ」

「私は・・・マネージャーだからじゃないかな(汗)」


「そっか、そうかもね
でもさ大島先輩ってカッコイイでしょ
私憧れてるんだ」

「うん、カッコイイよね足も速いし」

「他のクラブにも人気らしいよ」


うっ・・・・ライバルが沢山だ(汗)
と言っても片思いのライバルだけどね
だって優子先輩には・・・・

「にゃんにゃんおはよう」

「あっちゃんおはようございます、早かったですね」

「こいつが早く来すぎるから早く着いちゃったんだよぅ(怒)」

「なんでや、時間通りに迎えに行ったやん」

「来てお茶してから行こうと思ってたのに
お母さんに、飲んできたからいりません
とか言うからすぐ出ないといけなくなったんだろ(怒)」

「そんなこと言われても本当のこと言っただけやん(汗)」


相変わらず仲がいいのか
悪いのかわからない会話を繰り広げてるふたり(笑)


「あ、優子〜」

アップしている優子先輩を見つけ
手を振るあっちゃん

それに笑顔で答える優子先輩・・・・

あの笑顔が陽菜に向けられたものだったら良いのに

そんなことを思って見ていたからなのか
目があったような気がしたんだけど・・・気のせいだよね?





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