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先輩 28

迎えた国体予選会

今日は全員が出場するから荷物番は陽菜だけ・・・・

じゃなくて


「にゃんにゃんおはよう(∵)」

「おはようございます」


今日もあっちゃんとたかみなさんが来てくださった

「優子調子どう?」

「バッチリだと思います(бвб)」

「すごい自信じゃん(笑)」

「昨日のタイムトライアルでも良い記録出されてましたから」

「そっか、にゃんにゃんが言うんだから間違いないよね」

「はい!」

なんの根拠もないけど大丈夫だと思う
だって優子先輩だから


予選会が始まり負けた人はどんどん戻ってくる

もちろん優子先輩も山本先輩も決勝まで残っていた

その中でも驚かされたのが

「和美ちゃんすごいじゃんどうしちゃったの?(笑)」

「ここの所調子良かったもんね」


走り幅跳びで決勝まで残っていた

「和美ね、陽菜の事送り迎えしてたでしょ」

「うん」

「自転車電動じゃないから結構脚力使ってたみたいで
トレーニングにもなるから一石二鳥だって喜んでたよ」

「そうなの?」


迷惑かけてただけじゃなくて和美のためになってたなんてびっくり


「そんなのたまたまでしょ、調子乗らないでよね」

「はい・・・・」


調子に乗ってなんかないのに


「たまたまじゃないでしょ
同級生を思ってした事が自分の為にもなるなんて良いことだよ」


三年生の先輩に聞こえていたみたい

「・・・・・・」

しまったって顔をする2年生


「私達が卒業したらあなた達だけになるけん
競うあうのは競技の中だけにしときなよ」

「はい」


バツが悪そうに返事をしていた


まあ、嫌味を言いたくなるのも分かる
だって2年生は誰も決勝に残れていないから
一年生の方があと少しだった人が二人いたしね

三年生は優子先輩、山本先輩を筆頭に
秋元先輩がやり投げ
宮澤先輩はハードルで決勝へ


今助けて下さった梅田先輩は5千mであと少しだった


「みんなで心併せて応援せんといかんよ」

「はい」




「優子の顔つきが変わったよ」

「え?」

「ほら見て予選までと全然違うから
これはいいタイム出るね(∵)」


すごいなぁー何でもわかってるんだ
陽菜なんて全部一緒に見えるもん

やっぱり敵わないのかな・・・・


「優子ぉー頑張れー(∵)」

その声援が聞こえたのか軽く手をあげて答える優子先輩

「ほら、にゃんにゃんも応援しなきゃ」

「え、・・・でも・・・・」

山本先輩も同じ先輩だから
優子先輩だけ応援することはできない

「ほら早く!」

「優子先輩!山本先輩!頑張ってくださーい」

頑張って声を出したつもり
でもたぶん届いてない

だって二人共前を向いたまま呼吸を整えているから

「そんな顔しないの、気持ちは二人に届いてるから」

「はい(бвб)」


やっぱりあっちゃんは良い人だ
まだ知り合って少しだけど
私も大好きだもん
優子先輩がひかれないわけないじゃん


だから陽菜は先輩が引退するまで
精一杯応援して
将来高校時代の話を誰かとした時
こんなマネージャーがいたなって
思い出してくれたら・・・それだけで嬉しい

でも、少しだけ望んでいいなら
いつまでも三人と関わり合っていきたいと

そう願わずにはいられなかった

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