帰りのチケットを求めて三軒まわったけど
三枚しか手に入らず

「仕方ないから一枚は正規の値段で買って
自由席で帰ろ」

「私が買います(бвб)」

「差額はみんなで割るから私が買うよ(-∀-`)」

「でも、色々出してもらってるし・・・」


そう、昨日のたこ焼き代や今日の朝ごはん代
全部優子先輩とたかみなさんが割り勘で出してくれていた

たかみなさんはバイトをしているからで
優子先輩はクラブでお小遣い使う時間無いからって事で

「いいじゃん、年下の私達はゴチになろう(∵)」

「敦子のほうがたくさん食べてるけどな」

「なんだよぅ悪いのかよぅ(怒)」


突っ込むけどすご謝ることになるたかみなさん

突っ込まなければいいのに(笑)


結局みんなで割った


お昼は

「駅弁がいい(∵)」

という一言で

新大阪駅でそれぞれお弁当を買って
1時過ぎの新幹線で東京へ

「お弁当食べるのならテーブルあったほうがいいから
食べ終わってから向かえ合わせにしようよ」

「そうやな、その方がいいかも」

で、またなぜか陽菜は優子先輩の隣で今度は通路側

お弁当を開いて食べようとしたら視線を感じ
目線を上げると

「あっちゃん(汗)」

前に座るあっちゃんが背もたれの上から私達を覗いていた

やっぱり怒ってるのかな・・・・(汗)

「優子それ頂戴」

優子先輩のお弁当の中に入っていた松阪牛をねだるあっちゃん

仕方ないなーと言ってあげてる優子先輩

・・・・隣に座ればよかったのに
別に同じ学校とかこだわってないのに・・・


「あ、それひとつしか無いやつやのに(怒)」


どうやらたかみなさんのお弁当も取ってるみたい


食べ終わって席を回すのかと思ったら
寝るからもうこのままでいいとあっちゃん

どうしよう・・・二人で何話せばいいの(汗)

そんな心配はいらなかったみたい

「旅行楽しかったよね(-∀-`)」

「はい」

「にゃんにゃんの以外な一面も見れてよかったよ」

「そんなの無いですよ(汗)」

「あるよ、クラブの時とはぜんぜん違うし
あ、合宿のときには少し見え隠れしてたけど
たまにポワッとしてたり可愛いくしゃみ聞けたり
一番の収穫は超かわいい寝顔かな
合宿の時はあっちゃんとたかみなは見れてたじゃん
すごーく羨ましかったんだ(-∀-`)」

「そんなぁ(汗)」

陽菜も優子先輩の寝顔見たかった
でもいつも寝てるのは陽菜だった

でもね、すぐそのチャンスは現れたの

「ふぁぁ〜朝早く起きすぎて眠くなってきちゃった
寝てもいいかな」

「はい(бвб)」

「肩貸してね・・・うん、ちょうどいい高さだ(-∀-`)」

返事も聞かず陽菜の肩に頭を乗せて来た優子先輩

心臓の音聞こえてないよね(汗)


少しするとスースーという寝息が聞こえてきた

上からだから寝顔が見えない、でも・・・

携帯を取り出し二人のショットを写し・・・

何枚撮るの?って言うくらい撮ったと思う

これで卒業しても一生の思い出になる
待ち受けだと他の人に見られたら困るから
LINE画面にすることにした


その後することがなくいつの間にか眠っていた陽菜
事もあろうに優子先輩の頭の上に頭を乗せていたんだけど
気付かず寝ていた優子先輩に感謝して
そっと頭を起こした

『次は新横浜』

「ん・・・んん・・・よく寝たぁー」

そのアナウンスに目を覚ました先輩

「ごめん、大丈夫だった?」

「大丈夫です(бвб)」

「寝心地良すぎ、また肩貸してね」

「い、いつでもどうぞ(бвб)」

「アハッ言ったな、絶対だよ」

「はい」


東京駅では電車の改札口まで送ってくれた

「また明日ね(-∀-`)」

「ありがとうございました(бвб)」


深くお辞儀をして帰っていく後ろ姿を見送った