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先輩 25

ねん挫してから一週間

病院へ行くと

「もう杖はいいでしょう」

「まだ痛いですけど」

「軽く固定しておきますから飛んだり
走ったりはまだしないでください」


するわけないじゃん

びっこを引くような歩き方だけど
足をついても大丈夫になった

でもまだクラブには行けないか・・・・




次の日、雨音で目が覚める

「凄い雨・・・今日もクラブあるのかな」

普通の雨なら校舎の中を走ったり
体育館が空いていればストレッチをしたり

トレーニングをするんだけど
きょうはどうだろう・・・・

そんな事を思っていると
クラブの連絡LINE通知が来た

(今日のクラブは休みです
遊ばず宿題するように)

やっぱりお休み、陽菜には関係ないけど・・・

スマホを置きもう一度目を閉じる



「いつまで寝てるの、もうお昼よ」

「うぅ〜ん・・・」

「毎日遅くまで起きてるから朝起きれないのよ
学校始まったらどうするの」

「ちゃんと起きるし」

「お母さんでかけるから勝手にご飯食べてね」

「えぇ〜用意していってよ」

「してあるわよ」

「さすがママ♪
でも、こんな雨なのに出かけるの?」

「何言ってるの、とっくに止んだわよ見て見なさい」

カーテンを開けられると日差しが差し込んできた

「散歩でもして来たら」

「早く治したいからいい」

「たまには日に当たらないと今度は病気になるわよ」

「昨日病院行く時浴びたし」

「はぁ・・・もういいわ勝手にしなさい」

「はーい(бвб)」

呆れた顔をして出て行くママ


お腹すいて来たし下に降りようかな


パジャマのまま階段をひょこひょこ降りて行くと
ママが玄関からちょうど出て行く所だったから

「いってらっしゃい」

て言うと振り向かず手だけあげて出て行った

「なんかカッコつけてるし(笑)」


下まで降りると微かに外で話す声が聞こえる


「いらっしゃい、玄関開いてるから入って」

「誰だろ、陽菜パジャマなのに、みーちゃんかな」

ドアがゆっくり開き入って来たのは

「こんにちは」

「ゆ、優子先輩(汗)」

「ご、ごめん早すぎたかな(汗)」

「え!?」


そしてすぐ自分はまだパジャマだった事に気が付いた


「き、昨日遅くまで宿題していて(汗)」

「そうなんだ、さっきLINE送ったんだけど
まだ見てない感じだよね(汗)」

しまった、起こされてからスマホ触ってない(汗)

「えーと・・・」

「あ、つえ取れたんだね、歩いても大丈夫なの?」

「はい、まだ普通には歩けませんが少しなら大丈夫です」

ガチャッ

「もう、優子こぐの速すぎ」

そう言って入って来たあっちゃんとたかみなさん

「あれ、にゃんにゃんまだパジャマなの」

「すぐ着替えてきます(汗)」

「慌てなくてもいいよ、
可愛いパジャマが見れてラッキーだったし(-∀-`) 」

「うわぁっ変態発言」

「違うよ、素直な気持ち(-∀-`) 」

「あのう、どうぞ上がって下さい」


何をしに来たのかわからないけどとりあえず上がって貰う事に


「お邪魔します」

「これお見舞いのケーキ」

「ありがとうございます」

受け取ろうとしたら

「まだ危なっかしいから私が用意するね
台所使ってもいいかな」

「先輩にそんな事・・・」

「今日は先輩としてきたんじゃないから
四人で居る時は無礼講でしょ」

「でも・・・」

「優子家事得意だから任せればいいよ(∵)」

「そうそう、あっちゃんちに行ってもするのはいつも私だから」

「にゃんにゃんは着替えといでや」

「じゃ・・・お願いします」

急いで顔を洗い二階で着替えて下へ降りて行くと
四人分のお皿に乗ったケーキと
ジュースが用意されてあった

「お待たせしました」

「ご飯用意してあったけどお昼まだだった?」

「大丈夫ですケーキがありますから」

「あっちゃんなら無理だよね(笑)」

「当たり前(∵)」



ケーキを食べ終わり

「じゃーそろそろ始めようか」

「はい」

さっき二階へ上がった時スマホを見た

(宿題一緒にしよう、今から三人で行くね)


もっと早く気が付いていれば着替えてから降りたのに
陽菜一生の不覚・・・

「わからないところあったら聞いてね(-∀-`) 」

そう言うと本を取り出した先輩

「・・・・・?」

読書感想文かな


ふと目が合い焦る

「ん?どうかした」

「宿題は・・・」

「私はもう終わったよ」

「えぇぇっ」

「優子はいつも早いんだよ
夏休みの宿題は終わりかけに慌ててやるのが醍醐味だろ」

「そんな事言って去年は手伝えって
一日前に持ってきたの誰(笑)」

「たかみなだろ」

「違うわ(怒)」

「だから今年はクラブ終わってからたまに
こうやって宿題を見てあげてるんだけど
今日はクラブ休みで一日空いたから
見てあげようかって言ったら
にゃんにゃん暇そうにしてたからって言うから来てみた
迷惑だったかな(汗)」

「いいえ、陽菜も一人でするよりみんなでやる方が捗るので」


その言葉通りドンドン減っていく宿題
この時期にこんなに進んだのは奇跡に近いかも
中学の時なんてあっちゃんと同じく
陽菜はママに手伝ってもらってたもん


「ただいま・・・あら、ちゃんと勉強してるじゃないの(笑)」

「お邪魔してます」

「三人いたのね(笑)
おやつにホットケーキ作ろうと思うんだけど食べれるかしら」

「いただきます(∵)」

もちろん一番に返事したあっちゃん

「よし、今日はここまでにして・・・お手伝いします」

「いいのよ、お客様なんだからゆっくりしてて」

「いえ、作ったりするの好きなので」

「そう、じゃーお願いしようかしら
材料はこれと・・・これね」

生地を作り始める優子先輩
その他の雑用の手伝いをするたかみなさん

三年生が動いてるのに1・2年の陽菜達・・・もとい
あっちゃんは座って応援してるだけ

焼くのだけでも手伝わなきゃ

「私が焼きます(бвб) 」

「アハッお願いするね(-∀-`) 」


とびっきりの笑顔が見れる幸せ

こんな事してるのがもし2年の先輩にバレタラ・・・
クラブにいれなくなるかも(汗)

まあ、バレる事は無いだろうけど


出来上がりに生クリームを乗せ
缶詰のフルーツを添え写真を撮る

「凄ーい上出来!」

「俗にいうインスタ映えするやつだね」

「あっちゃんインスタされてるんですか?」

「してるよ、にゃんにゃんもしてるの?」

「はい」

「フォローし合おう」

「はい」

「え〜私だってしてるのに」

「えぇぇ!!」

「何その驚きかた、私だってしてるから(笑)」

「すみません、意外だっので(汗)」

「あっちゃんの所から申請しとくから」

「はい」


ドンドン優子先輩と繋がっていくけど
それ以上は期待すればするほど自分が辛くなるだけ


だから、優子先輩はみんなに優しいんだって言い聞かせた





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