次の日、クラブに行きたかったけど
まだ足が痛かったから言われた通り
病院へお母さんに連れて行ってもらった


「結構ねじってますね・・・全治2週間かな
お家で大人しくしてればすぐ治りますよ
夏休み中で良かったですね」


良くない!二週間も優子先輩に会えないんだよ
国体予選も始まっちゃうし
それが終われば休みになるから
数えるほどしか会えないじゃん(涙)


「落ち込んでても仕方ないでしょ」


帰りの車の中、あからさまに落ち込む私にお母さんが話しかけてきた


「だって・・・・・三年生は10月で引退なのに」

「学校始まってからだってまだ2ヶ月あるでしょ」

「夏休みは今しかないの!」

「そんなあなたが行っても迷惑かけるだけだし
心配かけるだけでしょ」

「そうだけど・・・」


行きたかったんだもん・・・・


家に帰り自分の部屋に閉じこもっていると
優子先輩からLINEが来た



(怪我どうだった?)

《捻挫だったんですけど全治2週間と言われました》

(骨折やヒビじゃなくてよかったじゃん)

《でも・・・・》


会えないから寂しいですって打ちかけてもちろん消した


(迎えに行ってあげようか?)


うそ・・・・嬉しいけど


《でも、行っても何も出来ないし》

(タイム計ったりは出来るでしょ)

《でも、優子先輩の家から遠いですし》

(自転車こぐのもトレーニングになるから)

《でも・・・お母さんがみんなに迷惑かけるからって》

(私はにゃんにゃんが居てくれるだけで頑張れるんだけどな)

顔がほころび
この画面をシュクショしたのはナイショ

嬉しすぎてなかなか返信出来ないでいると

(明日8時に迎えに行くからね、おやすみ)

《はい、ありがとうございます
おやすみなさい》

やっとそれだけ打ち込んで


「お母さん!明日からクラブ行くからジャージ出しておいて」

「どうやって行くの?お母さん送らないわよ」

「優子先輩が迎えに来てくれるの」

「先輩にそんなことしてもらってもいいの?」

「わかんないけど、来てくれるって言うんだもん」

「そう、迷惑かけないようにしなさいよ」

「わかってるし」


寝坊しないように10時にベットに入った