「ただいま」

「あら、もっと遅いのかと思ってたわ」

「明日クラブあるし陽菜まだ1年生だからって」

「いい先輩方なのね」

「うん、すご〜くいい先輩なの(бвб)」

「そんな人達に可愛がって貰えてよかったじゃないの」

それはマネージャーが1人だからだと思う


「あ、これ余ったお金とお土産」

「こんなにの残ったの?」

「うん、交通費も安く済んだし
宿泊費も4000円だったんだ」

「へぇー意外に安いのね」

「陽菜もびっくりした、それに何かと奢って貰ったし」

「そう、いい旅だったのね(笑)」

「うん(бвб)」


洗濯物を洗濯機に入れ自分の部屋へ


スマホを開き写真を眺めながら
昨日からのことを思い出していると
家のチャイムが鳴った


「陽菜!大島さんて方がいらっしゃったわよ」


大島さん・・・・・・?

いつも優子先輩って呼んでるからすぐ気づかなかった

階段から玄関が見えるから徐々に足元から見えていく姿

「あ、にゃんにゃん(-∀-`)」

「優子先輩(汗)」

そこから焦って階段を降りようとしたら

「キャッ!」

ドドドドッ

「いったぁ〜(汗)」


靴を脱ぎ上がってきた優子先輩


「どうしたの?」

すごい音に飛んできたお母さん
私の姿を見て大丈夫だと思ったのか

「もう、ドジなんだから」

「うっさいなぁ」

と言ってから気づく

優子先輩がいたんだった(汗)

「大丈夫?」

「だ、大丈夫です」

急いで立ち上がろうとすると

「いっ・・・・・」

右足に痛みが走った

「ごめん触るね・・・これ痛い?」

「いえ」

「じゃーこれは?」

「あっ・・・・」

「骨折はしてないみたいだけど
とりあえず湿布して明日病院へ行ったほうがいいよ」

「でもクラブ・・・」

「にゃんにゃんの足の方が大切でしょ」


「もしかして一緒に旅行へ行ってた先輩ですか?」

「はい」

「色々お世話になったみたいでごめんなさいね
どうぞ上がってください」

「もう上がってますけど、お邪魔します(笑)
にゃんにゃん私に掴まって」

「すみません(汗)」

バクバクうるさい心臓がバレませんようにと祈りながら
肩を貸してもらいリビングのソファーに座る

「湿布これでいいかしら」

「はい、靴下脱がすね」

「自分でします(汗)」

「いいって、こういうの慣れてるから
骨折やヒビだとすぐ青じんで来るから
捻挫だと思うけど、念のため行きなよ」

「はい・・・・」

湿布を張ってくれて
陽菜の隣に座った

「どうぞ」

ジュースとお菓子をテーブルに置くママ

「あ、お気遣いなく」

「お母さん買い物に行ってくるから」

「え!?」

「大島さんはゆっくりしていってくださいね
もし良かったら夕飯も食べていってください」

「いえ、そこまでお邪魔するわけには(汗)」

「良いんですよ、主人は遅いですし
息子も合宿でいないので
私達二人ですから」

「そうですか・・・じゃーお言葉に甘えて」

「何が好きかしら」

「なんでも食べます」


なんか、陽菜を無視して話が進んでるんですけど(汗)


お母さんが出ていってから

「お家大丈夫ですか?」

「あ、うちも男二人は遅いんだ
にゃんにゃんのお母さんてにゃんにゃんのお母さんだよね(笑)」

「どういう意味ですか?」

「ふわっとしてるのに芯はしっかりしてる
にゃんにゃんもそういう所あるから」


私の事を分かってくれていて凄く嬉しかった
だって、仲のいい友達でさえ
天然だって言って馬鹿にするんだもん


「そう言えば、何か用があったんですか?」

「あぁ・・・忘れるところだった(;´-∀-)」


そう言うとカバンから袋を出し

「はい、これプレゼント(-∀-`)」

「えっ!?・・・この袋・・・」

それはテーマパークの袋で・・・・中を見ると


「これ・・・・」

「にゃんにゃん欲しそうにしてたでしょ
なのに迷った挙句買わなかったから
私が買っちゃった、しかもお揃い」

「い、良いんですか(汗)」


「いつも頑張ってくれてるからご褒美」

「そんなこと・・・優子先輩のほうが頑張ってるのに(汗)」


「いいのいいの
あ、みんなにはナイショだよ
だから学校には付けてこないでね
何かとうるさいやつが多いからさ」

「はい!」


二人だけの秘密・・・それもお揃いだなんて♪

そっか、こんなに幸せだから怪我したんだ・・・
そうだよね、良いことばかりだなんてありえないもんね