「ねえ、どこでする?」
「ちょっと大きいけどさ、やっぱり初めてコンサートをした青年館で
最後を締めたいよね」
「それいい!さすが優ちゃん 」
「来てくれるかわからないけどさー今までのスタッフとかみんな呼びたいね
もちろん両親とか応援してくれてた友達とか」
「それだったら前から2列は埋まるかもしれないね 」
「考えるのって楽しいね 」
そんな事を考えてるうちに優ちゃんのドラマが始まったから
それが終わってから発表する事にした
視聴率も好調のまま終わり一週間後のチームKの劇場公演
アンコールも終わって最後の手つなぎ挨拶の前
「ちょっと待った! 」
会場はもちろんメンバーもざわついた
陽菜がそでからゼロ番まで歩いて行くと会場から
「ウオオォー!!」
と言うどよめきが起きる
優ちゃんが一歩前に出て陽菜の横に並ぶ
「「私、大島優子と小嶋陽菜はAKBを卒業します」」
「えぇー・キャー!ワー!」凄い悲鳴と泣き叫ぶ声が・・・
後ろのメンバーからもすすり泣く声が聞こえる
「それともう一つ皆さんに報告しなければいけないことがあります」
優ちゃんがゆっくりと息をのむ
「私達、結婚して一緒に住んでいます」
二人で指輪を見せるとさっきよりも凄い悲鳴と罵声も聞こえてきた
「うらぎりだー!騙してたなー!」
でも「おめでとー!幸せに―」
なんて言う祝福の声も聞こえてきて涙が溢れてきた
ハイタッチでのお見送りでも無視して通り過ぎる人もいたけど
ほとんどの人達が笑顔でおめでとうて言ってくれた・・・
「優ちゃんよかったね」
「うん、私は幸せ者だよ 」
楽屋に帰ってメンバーに
「みんな今までだましててごめん、それと急な卒業発表もごめんね 」
二人で頭を下げた
すると香菜ちゃんが
「騙されてたなんて思ってないよ、二人を見てたら
言われなくったってわかるし でも卒業は言って欲しかったなー
同じ二期なのに優子ひどいよ 」
「ごめん(汗)
「優子、陽菜おめでとう 」
「おめでとうございます」
「「みんなありがとう」」
ほんと、最高の仲間だよね
私達が結婚してから半年後AKBでは卒業ラッシュを迎えていた
友ちん、優子の大心友才加、そして私達の親友麻里子・・・・
一期二期がどんどん少なくなっていく中、優ちゃんの様子がおかしい
コンサートや劇場公演では今まで以上のパフォーマンスで盛り上げてるけど
陽菜には全部カラ元気に見える
みんなから見えない所では苦しそうな顔をしてるくせに・・・
陽菜の前でさえ強がってるし
「ねえ優ちゃん」
「なーにこじぱ♪ 」
家のソファーに座りながら話しかける
「私、卒業しよっかな」
バッと振り向いて目を大きく見開くコリス
「こじぱまで・・・・いなくなっちゃうの(涙) 」
これでもかっていうくらい眉をハの字に下げて泣きそうなコリス
「一緒にしない ?」
「えっ!? 」
「こじゆうで卒業式 」
「でも・・・そんなことしたらAKBが・・・」
「大丈夫だよ下はちゃんと育ってきてるから 」
「そうだけど・・・一緒に居れなくなっちゃうよ 」
「結婚して一緒に住んでる事も言っちゃおう 」
「そんなことしたら卒業セレモニーとか公演できなくなるよ 」
「いいじゃんAKBとしてじゃなく、こじゆうとして小さくてもいいから会館借りてさ
観客が7人でもいいじゃん、構成とかも全部二人で考えて現役の子達は無理でも
卒業して行ったメンバーみんな招待してさー・・・なんかワクワクしてこない?」
「でも・・・仕事とかも無くなるかもしれないよ 」
「二人で細々と暮らしていくだけならもう有るし、もしダメなら麻里ちゃんに
雇ってもらおうよ、陽菜、カタログの専属モデルになってあげるし」
「上から陽菜だねこじぱはそれでいいの?」
「陽菜は優ちゃんが居ればそれでいい 」
「私も陽菜が隣で笑ってくれてればそれでいい 」
次の日、秋元先生に報告して了解を得た
セレモニーとかはファンの反応を見てからでも遅くないからと言って下さったけど
決まりを破ってたことに変わりはないから辞退した
麻里子
外泊届を出していたから寮に帰る事が出来ず
ソファーで寝て朝早く帰って来た
ゆっぴーは二人部屋だから帰っててもわからないもんね
二人に会うのは気が引けるけど
そこはポーカーフェイスの篠田!
いつもどうりの挨拶をしてすべて無かったことにしちゃったよ(*`ω´)
でも・・・もう、ゆっぴーは無理だよね・・・・
きっと警戒してくると思うし、
何よりニャロがほっておくわけがない(汗)
仕方ない・・・諦めて他のかわい子ちゃんに行こうかなー
実は大学構内で1人目を付けている子がいるんだよね(笑)
きっと一年生だと思う
寮生じゃないからガンガン行っても大丈夫だし
ターゲット変更だ!
ゆっぴーの事は・・・・
まだ約2年あるしニャロが飽きてからでもいいや
忘れたころに行っちゃおーと
気長に待つよゆっぴー、今はバイバイかな