その夜の陽菜のツイとい優子のブログは凄いことになっていた

ニュース速報も流れたらしくて他のメンバーや卒業して行ったメンバーからも
じゃんじゃんメールが来ていた

「こんなに返事かえせないよー 」

「優ちゃん律儀だから大変だね、陽菜は返さないなの普通だから大丈夫だし 」

「そんなドヤ顔で言われても(笑)」

それからは大変だった新聞や週刊誌には

<恋愛禁止を破り付き合っていたこじゆう!>
<こじゆうはガチだった!>
<卒業じゃなく解雇へ!>
<すでに同棲中、ファンへの裏切り!>

「すでに、じゃなくてずーと同棲中なんだけど 」

「そこに食いつくのこじぱ(笑) 」

毎日レポーターに追いかけられ買い物にも行けない

支配人から

「二人の卒業公演、卒業セレモニーは行いません」

と発表された

一週間後ファンの代表が劇場に10万人の嘆願書集めてくれて持ってきてくれて・・・

<こじゆうに卒業公演を!>

電話は鳴り続け支配人のツイは炎上しとうとう秋元先生が出てこられて

「皆さんの気持ちはわかりました、二人の特別卒業公演を
一か月後東京ドームで行います!」

まさか卒業公演が出来るなんて思ってもいなくて・・・それも東京ドームで・・

私達の為だけの公演・・・

「優ちゃん陽菜達愛されてたんだね」

「そうだね、ファンのみんなには最高のパフォーマンスを見せて終わりたいね」

それから怒涛の日々が過ぎて行った、構成もセットリストも二人で考えて
卒業生たちにも声をかけて協力してもらい、もちろん今のメンバーにも!

コンサートの日、超満員のお客様、音席、死角席が出ないように
真ん中のステージ、照明の鉄柱もなくしてどこからでも見えやすくした
大型スクリーンも上からぶら下げて四方に設置、飾りは何もしない
そんなものをお客さんは見に来てるんじゃないから、私達を見に来てるんだから

スタートはAKBグループ全員によるシングルメドレー四方に分かれて走り回る

中盤は一期二期の卒業メンバーが現れチーム曲の披露
もちろんひまわり組も

終盤は二人の持ち歌?を二人だけで歌う、スキャンダラスから始まり
ハート型、心の、エンド、純愛、ユニット曲も

泣きながらを二人で見つめ合って歌っていると、今までの事が
走馬灯のように浮かんできて涙が止まらなかった

アンコールは麻里ちゃんにデザインしてもらったウエディングドレスを着て
みんなの前でもう一度誓い合った

あの時はたった二人っきりだったけど今日はみんなに祝福されての
結婚式

「優ちゃん幸せだね 」 

「こじぱぁ・・・ありがたいねぇ(泣) 」

ぐちゃぐちゃの顔をして泣きじゃくる優ちゃんをそっと引き寄せて
みんなの前で誓いのキス

「陽菜が旦那様なの! 」

て言うとメンバーは

「納得!」

客席からは

「やっぱり―!」

・・・むう・・・どういう意味かな?



出会いは偶然だった、ううん奇跡だったんだよね

あの日仕事が早く終わっていたら
陽菜が電車を乗り過ごさなかったら
優ちゃんとは出会ってなかったんだから

きっと神様が出会わせてくれたんだね

陽菜はいつも思ってるよ、幸せだなーて


あなたに出会えて



fin


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