こじぱと一緒に卒業して数か月後
二人で海を渡りアメリカで式を挙げ籍を入れた
さすがアメリカ!女の子同士でも受け入れてくれて本当の夫婦のなった
孤独な私の為にこじぱは子供を産みたいと言ってくれたけど
二人の血のつながった子供が欲しかったから
こじぱの弟にお願いして私が産むことにした
何年もかかるだろうと、覚悟していたのにたった一度の体外受精で
子供を授かる事が出来て二人で泣き明かした夜
女優を目指す私は妊娠中に沢山の舞台やミュージカルを
片っ端から見て回り英語も勉強して人脈も少しずつ作った
こじぱは定期的に日本に帰りモデルの仕事をしてくれているから
その収入とAKB時代にためた貯金を少しずつ切り崩しながら
生活している、贅沢さえしなければ十分やっていけるんだけど・・・
こじぱにばっかり負担がかかってるようで少し心苦しい・・・
そんな思いも全部包み込んでくれる海よりも深いこじぱの心
「優ちゃんは何も考えなくていいんだよ
二人の大事な宝物を宿してくれてるんだから」
「でも・・・私ばっかり好きな事してるみたいで・・・こじぱは嫌じゃないの?」
「陽菜はモデルの仕事好きだし、
家族にも会いたいから日本に行ってるだけだよ
優ちゃんは将来、大女優になって陽菜達を養ってくれるんでしょ? 」
「うん、頑張るから見捨てないでね ・・・」
「もう・・・またそんな事考えてたんだ、見捨てるわけないし 」
何年たってもこじぱには頭が上がらない
優陽が生まれる時凄い難産で、陣痛が始まってから丸一日かかったのに
ずっと手を握っていてくれて腰をさすってくれたり
頭を撫でて励ましてくれたり
産まれた時は綺麗な顔がぐちゃぐちゃになるくらい泣いていて
「ありがとう!」を、何回聞いたかわからない
優陽が産まれてから呼び方を変えた
こじぱ!から陽菜!に変えたのは親になって少し大人に近づきたかったから
自分なりのけじめかな
陽菜は変わらず優ちゃん!て呼んでくれる
実はひそかに陽菜の優ちゃん呼びが大好きで呼ばれるたびに
いまだにドキドキしちゃうんだ
あの甘い声で優ちゃんて・・・・デレるしかないよね
母親になっても甘えたい時はあるから(毎日だけど )
たまらなくなった時はにゃんにゃん呼びになっちゃうの
前から呼びたかったんだけどメンバーの前では
恥ずかしくて呼べなかったって言ったら、仕方ないなー
なんて言いながら甘えさせてくれるんだ
だってにゃんにゃんは私の育ての親だもんね
でも、これから、陽菜と優陽は私が守って行くからね
愛してるよ陽菜!幸せになろうね!