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可愛い恋人 U   58

優子

生放送って大変(汗)時間がどんどん押してきて
最後はバタバタで終了

放送が終わってからゆっくり劇場に戻り
ファンの方達にアイドル大島優子としての最後の挨拶

本当ならロビーでハイタッチのお見送りだったのに・・・
悔しい

急いで着替えてラジオを一つこなし打ち上げ会場に急ぐ

みんなにお祝いをしてもらい終わったのは夜中の1時だった

にゃんにゃんもう、寝てるだろうな・・・

今から行くね!とメールを送るとすぐに

”待ってるね(бвб) ”と返ってきた

タクシーの中で走りたい気持ちを抑え
マンションの前でもう一度メールを打つと

(鍵で入ってきて)

鍵を使うのにこんなにドキドキしたことあったっけ

玄関のドアを開けるとそこには微笑む女神が立っていて

「お疲れ様でしたそしてお帰りなさい(бвб) 」

「っ・・・・ただいま・・・」

お帰りなさいが嬉しくて胸がキュッと苦しくなる

「あれ?顔に汗かいてるよ(笑)」

「アハッ(´-∀-)ほんとだ、暑かったからかな(笑)」

「このままお風呂入りなよ着替え持ってきとくから」

「そうする、ありがとう 」

なんだか新婚さんみたい(´-∀-)

お風呂から上がりリビングに行くと
テーブルの上にはグラスが二つとワインが置かれていた

「これね私達が生まれた年に出来たワインなの
お祝いに買っちゃった 」

そう言いながらグラスに注いでくれる

「はい、どうぞ」

「ありがとう」

ソファーに並んで座りグラスをあわせる

「卒業おめでとう
そして新しく出発する大島優子に乾杯 」

静かな部屋にカチンとグラスの音だけが響く

見つめあいながら一口飲むと

「これ美味しいね(бвб) 」

何とも言えない微笑を私に向けてくれる

私にはもったいない人かもしれない
でも離したくないし絶対に離れたくない

他の人に取られるなんて考えられない

陽菜のグラスを取ってテーブルに置き
両手を握って向かい合う

「これからの私はどうなるかわからない
成功するかもしれないし消えていくかもしれない
でも、陽菜とチビ優がそばに居てくれるなら
どんなことがあっても決して負けないしあきらめない
女の子同士だし世間にバレタラ面白おかしく書かれる
かもしれないけど
私が絶対に守るから・・・だから
私と付き合って下さい!」

「うふふ(бвб) なんかプロポーズされてるみたい(笑)」

「あう・・・ちょっと先走りすぎた感じが・・・

「いいよ、付きあってあげる!約束だったしね(бвб) 」

「卒業したから?」

「そうだよ(бвб) 」

「じゃー・・・いきなりなんですけど・・・」

「ん?なに?」

「今日貰ってもいいですか?・・・(´-∀-)」

「何を?て言うか・・・なんで敬語?(笑)」

「それはやっぱりねぇ(汗)」

「何が欲しいの 」

「えーと・・・それは・・・そのぉ・・陽菜のナイスバディを・・」

下を向く私のおでこにチュッとしてきて

「バーカ、乙女にそんな事を聞かないの(бвб) 」

「アハッ(´-∀-)乙女なの?(笑)」

「自称だけどね(笑)」

そのまま手をつなぎ寝室ではなく
子供部屋へ入っていった

可愛い恋人 U   57

陽菜

夕飯を作っていると

「にゃんにゃんまだぁー?」

「うーんもうすぐだと思うよ(бвб)」

優ちゃんはご飯を待っているんじゃなくて

テレビの前に座り番組が始まるのをひたすら待ってる(笑)

ノートパソコンの方には劇場公演が映ってるんだけど
公演曲をあまり知らない優ちゃんはテレビの方を
楽しみにしていた

作り終えてテーブルに運んでいるとちょうど始まったみたい
立ち上がり手をたたいて優子たん て叫んでるから

「ごはんちゃんと食べないとだめだよ(бвб)」

「はい(-∀-`) 」

初めはトークからだったからおとなしく食べてたけど
歌になるとそわそわしだしてその場面になると
立ち上がり手を前に突き出して踊りだす

あともう少しだったのに・・・

画面は生放送に切り替わりパソコンと同じ画面になる

「あっ!ちゃえたんもいるよ(-∀-`) 」

昨日の2時間ほどの時間で佐江ちゃんと仲良しに(笑)

かしわげちゃんなんか緊張しすぎてほとんど話してなかったもん

帰りなんて優子ちゃんいいなー・・・はあ・・・

なーんてね(笑)

後片付けをして洗い物は後回しにしテーブルを端によせて
ソファーに座る

パソコンは横に置きテレビと見比べながら優ちゃんの踊りを見る
陽菜ってすごい!三つも同時に見てるんだよ
やればできる子

もちろん優ちゃんを撮るビデオも回してるからね

優子が優ちゃんの姿絶対可愛いから見たい!
て言うからとってあげてる

メンバーから優子への贈る言葉にうるっとくる

「ああぁぁ!!優子たんきちゅちようとちた
にゃんにゃん見た?」

優子がいつも好き!て言ってるメンバーに
キスしようとして交わされてた・・・

むぅ・・・本気でしようとしてたし(怒)

佐江ちゃんもこらえきれずに泣いてる・・・

最後は優子らしくヘビロテで終わるみたい

一緒になって踊る優ちゃん

盛り上がってきたと思ったところでまさかのCM・・・

呆然と立ち尽くす優ちゃん、わぁ眉がさがってきた

「優ちゃんこれ見て!」

慌ててパソコンの画面を見せて音を大きくすると
また踊りだした

ふうぅ・・・両方見ててよかった(бвб)

何とか無事に終わり

「さあ、お風呂はいろっか」

「あちた保育園?」

「陽菜お仕事お休みだから優ちゃんもお休みだよ 」

「わぁーい 優子たん今日くる?」

「来るけどすごく遅くなるみたい」

「優子起きててもいい?」

「いいけど、無理したら駄目だよ」

「うん(-∀-`) 」

日付が変わっちゃうと思うんだけど大丈夫かな

人間になった彼女と私  16(最終話)

麻里子

「と、言う事だから渡辺さんごめんね(*`ω´) 」

「いいんです、優子先輩が陽菜先輩一筋なの
みんな知ってますから」

「じゃーなんで?」

「もしかしたら釣られてくれるかなーて
これでも釣り師って言われてるんですよ(笑)」

「アハハハそれは知らなかった、
じゃー篠田を釣ってみる?(笑)」

「それはやめておきます私小さい人が好きなんで」

「そっか残念」

「これ以上ここにいても空しいだけ何で帰ります
あっ!篠田さんも結構人気なので一年生の教室に
遊びに来て下さいね」

「ありがとう、行かせてもらうよ(*`ω´) 」

失礼します、そう言って頭を下げると帰って行った

なかなか礼儀正しくていい子だったね
ゆっぴーもったいなかったかもよ(笑)

それにしてもわがままニャロさんは
さっきパンダの事バカにしてた癖に
今の笑顔は何なんですか?
見てるのはさっきと同じ白と黒の模様が付いたクマですよ

隣にいる人が変わるだけで見る世界も変わるって事ですか?

ゆっぴーに少しだけジェラシーを覚えつつ

篠田一人で寂しいから人間の恋人作っちゃおうかなー

勿論神様の世界にはちゃんと恋人がいるんだよ
でも後50年は人間界に居なくちゃいけないから
寂しいでしょ

でね、さっき見つけちゃったんだ可愛い子供(*`ω´) 
お母さんから珠理ちゃんて呼ばれてた

どうやって知り合おうかなー・・・
魔法でちょちょっと・・・

「「麻里ちゃん!!(怒)」」

「ヘエッ?」

「全部聞こえてるよ(汗)(-∀-`) 」

「ロリコンの変態(бвб) 」

「いや、少し思っただけで(汗)」

「自分だけ魔法使うとかずるいし(怒)」

「自力で何とかします・・・」

「こんな人ほっておいて行こう!優ちゃん」

今度はウサギ見に行く!リスも!

なーんてイチャイチャしながら歩いていく二人・・・

ゆっぴーとニャロの人生最後まで付き合って
見届けてあげるね

だって見てて面白いんだもん

みんなもそう思うでしょ  

ね!

Fin


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