優子
生放送って大変(汗)時間がどんどん押してきて
最後はバタバタで終了
放送が終わってからゆっくり劇場に戻り
ファンの方達にアイドル大島優子としての最後の挨拶
本当ならロビーでハイタッチのお見送りだったのに・・・
悔しい
急いで着替えてラジオを一つこなし打ち上げ会場に急ぐ
みんなにお祝いをしてもらい終わったのは夜中の1時だった
にゃんにゃんもう、寝てるだろうな・・・
今から行くね!とメールを送るとすぐに
”待ってるね(бвб) ”と返ってきた
タクシーの中で走りたい気持ちを抑え
マンションの前でもう一度メールを打つと
(鍵で入ってきて)
鍵を使うのにこんなにドキドキしたことあったっけ
玄関のドアを開けるとそこには微笑む女神が立っていて
「お疲れ様でしたそしてお帰りなさい(бвб) 」
「っ・・・・ただいま・・・」
お帰りなさいが嬉しくて胸がキュッと苦しくなる
「あれ?顔に汗かいてるよ(笑)」
「アハッ(´-∀-)ほんとだ、暑かったからかな(笑)」
「このままお風呂入りなよ着替え持ってきとくから」
「そうする、ありがとう 」
なんだか新婚さんみたい(´-∀-)
お風呂から上がりリビングに行くと
テーブルの上にはグラスが二つとワインが置かれていた
「これね私達が生まれた年に出来たワインなの
お祝いに買っちゃった 」
そう言いながらグラスに注いでくれる
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
ソファーに並んで座りグラスをあわせる
「卒業おめでとう
そして新しく出発する大島優子に乾杯 」
静かな部屋にカチンとグラスの音だけが響く
見つめあいながら一口飲むと
「これ美味しいね(бвб) 」
何とも言えない微笑を私に向けてくれる
私にはもったいない人かもしれない
でも離したくないし絶対に離れたくない
他の人に取られるなんて考えられない
陽菜のグラスを取ってテーブルに置き
両手を握って向かい合う
「これからの私はどうなるかわからない
成功するかもしれないし消えていくかもしれない
でも、陽菜とチビ優がそばに居てくれるなら
どんなことがあっても決して負けないしあきらめない
女の子同士だし世間にバレタラ面白おかしく書かれる
かもしれないけど
私が絶対に守るから・・・だから
私と付き合って下さい!」
「うふふ(бвб) なんかプロポーズされてるみたい(笑)」
「あう・・・ちょっと先走りすぎた感じが・・・
」
「いいよ、付きあってあげる!約束だったしね(бвб) 」
「卒業したから?」
「そうだよ(бвб) 」
「じゃー・・・いきなりなんですけど・・・」
「ん?なに?」
「今日貰ってもいいですか?・・・(´-∀-)」
「何を?て言うか・・・なんで敬語?(笑)」
「それはやっぱりねぇ(汗)」
「何が欲しいの 」
「えーと・・・それは・・・そのぉ・・陽菜のナイスバディを・・」
下を向く私のおでこにチュッとしてきて
「バーカ、乙女にそんな事を聞かないの(бвб) 」
「アハッ(´-∀-)乙女なの?(笑)」
「自称だけどね(笑)」
そのまま手をつなぎ寝室ではなく
子供部屋へ入っていった
陽菜
夕飯を作っていると
「にゃんにゃんまだぁー?」
「うーんもうすぐだと思うよ(бвб)」
優ちゃんはご飯を待っているんじゃなくて
テレビの前に座り番組が始まるのをひたすら待ってる(笑)
ノートパソコンの方には劇場公演が映ってるんだけど
公演曲をあまり知らない優ちゃんはテレビの方を
楽しみにしていた
作り終えてテーブルに運んでいるとちょうど始まったみたい
立ち上がり手をたたいて優子たん て叫んでるから
「ごはんちゃんと食べないとだめだよ(бвб)」
「はい(-∀-`) 」
初めはトークからだったからおとなしく食べてたけど
歌になるとそわそわしだしてその場面になると
立ち上がり手を前に突き出して踊りだす
あともう少しだったのに・・・
画面は生放送に切り替わりパソコンと同じ画面になる
「あっ!ちゃえたんもいるよ(-∀-`) 」
昨日の2時間ほどの時間で佐江ちゃんと仲良しに(笑)
かしわげちゃんなんか緊張しすぎてほとんど話してなかったもん
帰りなんて優子ちゃんいいなー・・・はあ・・・
なーんてね(笑)
後片付けをして洗い物は後回しにしテーブルを端によせて
ソファーに座る
パソコンは横に置きテレビと見比べながら優ちゃんの踊りを見る
陽菜ってすごい!三つも同時に見てるんだよ
やればできる子
もちろん優ちゃんを撮るビデオも回してるからね
優子が優ちゃんの姿絶対可愛いから見たい!
て言うからとってあげてる
メンバーから優子への贈る言葉にうるっとくる
「ああぁぁ!!優子たんきちゅちようとちた
にゃんにゃん見た?」
優子がいつも好き!て言ってるメンバーに
キスしようとして交わされてた・・・
むぅ・・・本気でしようとしてたし(怒)
佐江ちゃんもこらえきれずに泣いてる・・・
最後は優子らしくヘビロテで終わるみたい
一緒になって踊る優ちゃん
盛り上がってきたと思ったところでまさかのCM・・・
呆然と立ち尽くす優ちゃん、わぁ眉がさがってきた
「優ちゃんこれ見て!」
慌ててパソコンの画面を見せて音を大きくすると
また踊りだした
ふうぅ・・・両方見ててよかった(бвб)
何とか無事に終わり
「さあ、お風呂はいろっか」
「あちた保育園?」
「陽菜お仕事お休みだから優ちゃんもお休みだよ 」
「わぁーい 優子たん今日くる?」
「来るけどすごく遅くなるみたい」
「優子起きててもいい?」
「いいけど、無理したら駄目だよ」
「うん(-∀-`) 」
日付が変わっちゃうと思うんだけど大丈夫かな
麻里子
「と、言う事だから渡辺さんごめんね(*`ω´) 」
「いいんです、優子先輩が陽菜先輩一筋なの
みんな知ってますから」
「じゃーなんで?」
「もしかしたら釣られてくれるかなーて
これでも釣り師って言われてるんですよ(笑)」
「アハハハそれは知らなかった、
じゃー篠田を釣ってみる?(笑)」
「それはやめておきます私小さい人が好きなんで」
「そっか残念」
「これ以上ここにいても空しいだけ何で帰ります
あっ!篠田さんも結構人気なので一年生の教室に
遊びに来て下さいね」
「ありがとう、行かせてもらうよ(*`ω´) 」
失礼します、そう言って頭を下げると帰って行った
なかなか礼儀正しくていい子だったね
ゆっぴーもったいなかったかもよ(笑)
それにしてもわがままニャロさんは
さっきパンダの事バカにしてた癖に
今の笑顔は何なんですか?
見てるのはさっきと同じ白と黒の模様が付いたクマですよ
隣にいる人が変わるだけで見る世界も変わるって事ですか?
ゆっぴーに少しだけジェラシーを覚えつつ
篠田一人で寂しいから人間の恋人作っちゃおうかなー
勿論神様の世界にはちゃんと恋人がいるんだよ
でも後50年は人間界に居なくちゃいけないから
寂しいでしょ
でね、さっき見つけちゃったんだ可愛い子供(*`ω´)
お母さんから珠理ちゃんて呼ばれてた
どうやって知り合おうかなー・・・
魔法でちょちょっと・・・
「「麻里ちゃん!!(怒)」」
「ヘエッ?」
「全部聞こえてるよ(汗)(-∀-`) 」
「ロリコンの変態(бвб) 」
「いや、少し思っただけで(汗)」
「自分だけ魔法使うとかずるいし(怒)」
「自力で何とかします・・・」
「こんな人ほっておいて行こう!優ちゃん」
今度はウサギ見に行く!リスも!
なーんてイチャイチャしながら歩いていく二人・・・
ゆっぴーとニャロの人生最後まで付き合って
見届けてあげるね
だって見てて面白いんだもん
みんなもそう思うでしょ
ね!
Fin