由紀
佐江ちゃんに会うために寮へ向かう
寮と言っても社会人だからワンルームマンションの一室
狭いけど寝るだけの部屋だから十分らしい
合鍵で開けて食事の用意・・・・・
をしたいけどお腹壊したら困るから
麻里子お姉ちゃんに作ってもらったおかずを
お皿に入れ替える作業だけ(汗)
ピンポーン・・・・ピンポンピンポンピンポン!!
「はいはいはーい(汗)」
慌てて玄関へ行き鍵を開けると
勢いよくドアが開いて
「りんちゃんただいまぁー♪」
大きなバッグを下へ落とし抱き付いて来る佐江ちゃん
「お帰りなさい、鍵会社へ忘れたの?」
「え?持ってるよ」
「なんで使わなかったの?」
「だってりんちゃんに開けてもらいたかったんだもん」
そう言って胸に顔を押し付けスリスリしてくる
ん?どこかでよく見る光景?・・・
可愛い佐江ちゃん・・・いつまでたってもお子ちゃまが抜けない
「お風呂に入る?それともご飯先に食べる?」
「それともりんちゃん?(ニヤニヤ)」
玄関先なのに脱がそうとするから
「ちょ、ちょ、ちょっ、ダメだから!離しなさい(怒)」
「なんで?佐江の事嫌いになったの(涙)」
ウルウルした目で見てくる
「ち、違うから(汗)練習で汗かいてるでしょ
先にお風呂に入って来て(汗)」
「あ!そっか、ベタベタじゃ気持ち悪いもんね♪
りんちゃんの為にお風呂入ってきまーす♪」
笑顔で入りに行ったんだけど・・・
昔と全然変わらない佐江ちゃん
頭と心は子供のままで
体だけ大人になっちゃったって感じかな(汗)
「はあ・・・こんなんでパパになれるのかな・・・」
「パパって何?」
「え、え、え!?お風呂に入ったんじゃないの(汗)」
「着替え忘れたから・・・
佐江にりんちゃんのパパになって欲しいの?
俗にいう貢君みたいな?
それを今日いいに来たの?」
「なんでそうなるのかなー・・・」
「だって佐江働いてるし・・・
年齢の割に貰ってるし・・・
ミニカーしか買わないからお金沢山余って来てるし・・・」
余ってるんだ・・・・
「そっちのパパじゃないの!」
「どちらのパパ?」
「あぁーもう・・・佐江ちゃんがお父さんになるの!」
「佐江がりんちゃんのお父さん?」
「だ・か・ら!私と佐江ちゃんの赤ちゃんのパパになるの!」
お腹に手をあててここにいるよって示すと
「佐江の子供?・・・佐江がパパ?」
目を大きくして私のお腹を凝視したまま呪文のように唱えだした
陽菜
絶対に寝ると思ってたから少し時間をずらし覗きに行くと・・・
「やっぱり寝てるし(бвб) 」
急いで服を脱ぎ中に入って体を洗う
「ゆうちゃん起きて」
慌てて出ようとするから肩を押さえ自分も浴槽に入り
膝に座らせ抱きしめる
「楽しかったね(бвб) 」
「うん(-∀-`) 」
「優ちゃんとはスキャンダラス以外
二人でユニットやった事なかったから
すごい楽しかった 」
「なんでやらせてもらえなかったんだろう?」
「それは・・・ガチで付き合ってたし
普段以上にイチャイチャしてたら
ばれちゃうと思ったんじゃないかな?」
「それ分かる気がする
今日なんて私やばかったもん
にゃんにゃん妖艶すぎて衣装脱がして
襲いたい衝動にかられたし
顔崩れそうで維持するの必死だったんだから 」
「ふふふ・・・今からする? 」
「えっ?一週間禁止じゃないの?」
「それはね優ちゃんから触る事だけで
陽菜が襲うのは問題ナーシ(笑)」
「ずるいずるい! 私だってマシュマロボディに触り、んあっ///」
あんまりうるさいから耳に息を吹きかけながら胸を揉むと
ピクンと反応する優ちゃん(笑)」
そのまま首筋にキスを落としながら片手は下へ滑らせていく
「んっ・・・ここじゃヤダ (汗)」
「ベッドには優陽が寝てるから出来ないでしょ
ここ、声響くから我慢してね 」
「まっ・・・んん・・・んっ・・・」
くたーとしたまま動かない優ちゃん
「ちょっとここで寝ないで(汗) 」
「んん〜・・・疲れて動けない・・・」
「ほら立って!」
何とかパジャマまで着せて部屋までつれて上がる
お疲れの優ちゃんにとどめを刺したのは陽菜だから
大変だけど面倒みなきゃだね
「まだ寝ちゃダメ(汗)髪乾かすから座って」
グッスリ寝てる優陽はドライヤーの音にもびくともしない
・・・・・部屋で出来たかな・・・
ダメダメもしもの時があるからね
陽菜の髪を乾かし終えた時には優ちゃんも夢の中
むぅ・・・なんか寂しい(бвб)
ベッドの端に腰掛け二人を眺める
やっぱり似てるし可愛い
コンサートでは全部陽菜のおかげって言ってくれたけど
陽菜だって優ちゃんと出会ってなかったら
とっくにやめてたと思うし芸能界にも残らなかったと思う
それにこんな可愛い子供も産んでくれて・・・
感謝してるのは陽菜の方だよ(бвб)
頬を撫でているとゆっくり目が開いて
「はる・・な?どうしたの眠れない?」
「ゆうちゃん・・・」
「なーに、おいで寝よ(-∀-`) 」
そう言って布団をめくってくれたから
電気を消し隣に入りギューと抱きしめる
「アハッ(-∀-`) 甘えん坊にゃんにゃんだ」
「ゆうちゃん、陽菜と出会ってくれてありがとう」
「どうしたの?」
「ねえ、一つ聞いてもいい?」
「いいよ、なに?」
「初めて会ったとき何であのマンションのあそこで寝てたの?
他にも沢山マンションが建ってるのに・・・」
優子
コンサートが終わるともうクタクタで立ってるのも辛かったけど
陽菜に支えられお世話になったしのぶや手伝ってくれたスタッフに
お礼を言ってまわる
片づけはさっしーに任せてお義父さんの車に乗り込んだ
までは記憶があったんだけど・・・
ただ、やさしく頭を撫でられていたような感覚は残ってて
いい夢見てたはずなのに最後は風船お化けに追いかけられ
大きく膨れ上がり破裂して・・・・
飛び上がりながら目を覚ますと陽菜が笑ってて・・・
文句を言う私を無視して先に降りたから
続いて降りたら目の前に立ってて・・・チュッ
キスされた・・・?
「お疲れ様でした(бвб) 」
「あ、お疲れ様でした(汗) 」
またフフフって笑って私の手を取り家の中へ入る
「優陽そのままベッドに寝かせてきたから」
「ありがとう寝るとき着替えさせる(бвб) 」
リビングに入ると
「あなた達も食べる?」
お母さんが夜食を作っていて
「夕飯食べたの早かったからお腹すいちゃったからね」
「少しだけ食べようかなーゆうちゃんも食べるでしょ?」
「私は・・・いいや、早くお風呂入って寝たいし」
「じゃー陽菜もいらない」
「陽菜は食べればいいのに」
「よく考えたら今食べたら太りそうだからやめとく(бвб) 」
着替えを取に部屋に行き一緒に入ろう!て言ったのに
一人の方がゆっくり入れるでしょ(бвб) て言って
一番を譲ってくれた・・・陽菜にしては珍しい
いつも一緒に入りたがるのに?
体を洗い終え湯船につかりながら目を閉じ今日の事を思い返す
女優と言う道を選び充実はしてるけど
今日みたいに仲間と歌ったり踊ったり掛け合いをしたり・・・
楽しすぎてもっとやっていたい!明日もまだある!
ていう感覚に陥ってしまう・・・・
もともと体を動かすのが好きだったから
女優一本で!と言ってしまった事をちょっぴり後悔したっけ(笑)
でもこうやって何年かに一度集まれたら
それを励みにまた頑張れる!
次はあっちゃんと麻里ちゃんが
子供を連れて帰ってきたときかなー・・・・
「ゆうちゃん・・・・・ゆうちゃん!」
陽菜?私寝ちゃってた(汗)
目を開けると裸の陽菜がいて
「陽菜入ってきたの?」
「もう体も洗ったよ、ゆうちゃんグッスリ寝てたし(笑)」
あがって代わろうとしたら
「まだ駄目!」
陽菜の膝の上に座らされ後ろから抱きしめられた
優子
佐江を駅までバイクで送って行き
別荘に帰ると静まり返っていた
中に入ると陽菜がソファーに座っていて
「おかえり(бвб)」
「みんなわ?」
「お昼寝タイム(бвб)」
「そつかーいっぱい遊んだもんね(´-∀-)」
「うん、シャワー浴びてくれば?」
「にゃんにゃんは浴びたの?」
「優ちゃんと一緒にね(бвб)」
「そっかー・・・」
「そんな残念な顔しないの(笑)」
「だって・・・」
「今日はどうする?」
「明日早いから自分の家に帰るよ」
「そう・・・・(бвб)」
「寂しい?(ニヤニヤ)」
「ちょっとだけね(бвб)」
「えー大島さんはすごく寂しいのに」
「じゃー泊ってよ(бвб)」
むう・・て口を尖らせ真っ赤になりながら
ドキッとする事を口にする陽菜
「朝早いよ?」
「早く寝るからいいもん」
「泊ったら寝れないかもよ(´-∀-)」
「・・・・変態(бвб)」
「アハッ(´-∀-)ありがとう」
「褒めてないし」
プイッて横を向く陽菜の頬にチュッと音を立てキスをし
「シャワー浴びてくるね」
「うん」
廊下に出るとニヤニヤした麻里ちゃんがいて
「ごちそう様(*`ω´)」
「わちゃーみられちゃってた?」
「入ろうにも入れなかったし
なにが寝れないかもだよ、変態さん(*`ω´)」
「変態の前に変態がもう一人」
「ありがとう(*`ω´)」
「似てますぜ兄妹」
「だぁーね(笑)」
麻里ちゃんとはなんていうか・・・どこか似てる気がする
変態な部分とか?(笑)
アイドルとしてじゃなくて一人の人間として
付き合ってくれるこの姉妹には本当に感謝だね(´-∀-)