優子

「あんたちょっとこっち来て」

「・・・・」

「何無視してんねんあんたやあんた(怒)」

入って来た時から私の事をじろじろ見てきていた三人組

全身お揃いの真っ白い服を着ていてなんか気味が悪い

危ない宗教関係かな(汗)

関西弁で呼ぶ声が聞こえる

私の事だよね・・・勧誘されたらどうしよう(汗)

もう一度呼ばれたからこわごわ近づくと

「4週目ぐらいってとこか」

「そうやなまだオーラが弱いからそれぐらいやろうな」

「どうする?佐江の好みにどんぴしゃなんだけど」

「何言うてんねん有華も好みやわ」

「年でいったら才加のもんだな」

私の体をベタベタ触りながら分けのわからない会話をしてる

困っていると

「お客様申し訳ございませんが
ここはそういうお店ではございませんので・・・」

店長が助けに来てくれた

「わかってるわ少ししか触ってへんやろ(怒)」

「御代は結構ですのでお引き取り頂けますか」

「ラッキー♪」

そう言うと三人組はニヤニヤしながら出て行った

「大島さん大丈夫?」

「はい、ありがとうございました(-∀-`) 」

店長にお礼を言って仕事に戻った


「お疲れ様でしたお先です
たかみなもう少しガンバ!」

今日は早番だった私、一日のたかみなを激励して外に出る

何作ろっかなー帰ってにゃんにゃんに聞いてから買い物いこーと
マンションへの道のりを急ぎ足で歩いていると

「そんなに急いだらだめじゃん」

「わぁっ!!」

いきなり目の前に現れた三人組
どこにもいなかったのにどっから現れたんだ?
まるではるなみたいだなーて思っていると
前をふさぐように立ち進ませてくれない

「すいません・・・・急いでるのでどいてもらえますか(汗)」

「うわーその怯えたような顔そそるで」

「やっぱり才加が貰う」

「何言うてんねん有華のもんや」

「こらこら優子ちゃんが怖がってるでしょ
佐江がいいよねぇー」

「なんで私の名前・・・・」

「そんなのすぐ調べられるよ」

「な、なんなんですかあなた達・・・ストーカー?(汗)」

踵を返し走り出そうとしたら体がふわりと浮いた

「えっ!?」

「だから走ったらあかんて大事な体やねんから」

後ろを振り向くと白くて大きな翼がみんなの背中に生えていて・・・・

私を抱えたままバサバサと羽ばたかせ空に舞い上がって行く

「黒に嗅ぎつけられる前に早く行こうぜ」

「そうだね、早くここを離れなきゃ」

「向こうについてから誰のものにするか話し合おう
時間はまだまだあるんだし」

「喧嘩でもいいぞ」

「そんなの才加が勝つにきまってるじゃんだーめ」

飛びながら話してる・・・

白の翼って事はこの人達天使なんだ・・・・

何で私さらわれてるんだろう・・・まだ妊娠してないのに

そうだ、はるなを呼ばなきゃ

「は・る・うぐっ・・・んん・・・」

「あぶねー、はるなは、こえーから会いたくねえーぞ(汗)」

「うん、あの三人組の中で怒ったら一番怖いもんね」

「天使界に連れて行くまでは絶対に会いたくねえよな」

「そこは誰のものになっても三人で助け合おうね」

「うむ・・・賛成だ!」

「しゃーないもんな」

それからどれくらい飛んだんだろう・・・・

降り立った場所は私のイメージしていた天使には
に遣わしくない場所だった