「あなた、おかえりなさいどうでした？」
「ただいま、それが凄い事がわかったんだ」
「どういう事ですか？」
「ママ優子は？」
「赤ちゃんと一緒に泣きつかれて部屋で寝てるわよ」
あくまは出産は特別な施設でするけど基本入院はしない
「なんで優子まで泣いてんの？(бвб)」
「あなた・・・・自分の言った事覚えてないの」
「ん(бвб)？」
「自分の赤ちゃんじゃないって怒ってたじゃないの」
「・・・・あぁ」
「あの後優子ちゃん大変だったのよ
可愛そうで見てられなかったわ」
「むぅだって・・・・」
「ちゃんと謝りなさいよ」
「・・・・・・」
自分の部屋に行くとベッドの上で
赤ちゃんを抱きしめながら寝ている優子の頬には
涙の痕が付いていた
ベッドの縁に座り優子の頭を撫でていると
「んん・・・・・はる・・・な？」
「ただいま(бвб)」
抱いていた赤ちゃんを横に寝かせると
「はるな、私ホントに何もされてないからね
キスだってされてないし
飛ぶときに抱きかかえられただけで
体にも触られてないから・・・っ(涙)」
「もういいよ」
涙をぬぐってあげながら囁くと
「ほんとだよ、嘘じゃないよ(汗)」
「ごめん」
「はるな？」
「優ちゃんが嘘つくはずないのに
信じてあげれなくてごめんね」
「っ・・・・・(泣)」
ギュっと抱きしめて
「この子凄いんだよ白の世界の救世主なんだって」
「どういう事？」
聞いてきた話を伝えると
「うそ、お母さん天使だったの？」
「みたいだね」
「お父さんそうと知らずに結婚したのかな」
「たぶんそうだと思う
天使の女性種は人間になる事でしか子供が産めなくて
人間界に行った時点で人間そのものになっちゃうから
絶対にわからない」
「じゃーこの子は天使と結婚するんだね」
「むぅ・・・それなんか嫌かも(怒)」
「でもそうじゃないと救世主の意味なくなっちゃうじゃん」
「そうだけど・・・・孫が白ってなんかヤダ」
「これを機に両方の世界が仲良くなって
才加さんや佐江さんや有華さんと
友達になれたらいいな～(-∀-`) 」
「そうなるにはまだ何百年もかかるから
あいつらとはムリ(怒)」
「そっかー・・・ねえ、赤ちゃんの名前どうする？」
「救世主だからキュウナ(бвб)」
「それはちょっとかわいそうだと思う・・・(汗)
もっとちゃんと考えてあげようよ」
「今日はもう考えるの無理
頭使いすぎてクタクタ」
「そうだよね、明日考えよう」
「うん、ハルナ寝るから赤ちゃんママに預けてきて」
「だ、だめだよ起きたらおっぱいあげないといけないし(汗)」
「むぅ・・・じゃー優子を抱きしめて寝れないじゃん(怒)」
「私達二人の赤ちゃんなんだから少しぐらい我慢しないと(汗)」
「我慢嫌い(бвб)」
「そんなこと言わずに頑張ろうよ、ね、はるな(汗)」
「・・・・・・仕方ないなぁー、でも優子を抱くときは預けるから！
これだけは譲れない」
「わ、わかった、でも泣いたらすぐやめてね」
「途中で止めれるわけないじゃん(бвб)」
「そんなぁー(汗)」
「バンバンエッチしていっぱい子作んなきゃいけないんだから
休憩してる暇なんてないの！」
女性種いっぱい作んなきゃいけないんだから
お腹休めてる暇ないよ優ちゃん(бвб)
おしまい
http://mblg.tv/puna/category/22/?p=8
陽菜
「まりこ―聞いてくれよ
昨日優子をギュッと抱きしめたら小さすぎて
陽菜の胸のあたりにすっぽり埋まってさー
もう可愛くて離せなかった 」
「お前変わったな・・・・ 」
「なんだよ、うらやましんいだろ 」
「はあ キスはその日にしたし今度篠田の家に泊まりに来るから 」
「・・・・麻里ちゃんががっつきすぎなだけじゃん 」
「今までと一緒だよ、陽菜がおかしいんじゃねぇ
今までの女なら即お持ち帰りだったじゃん」
「優子は今までの女とは違うんだよ！
なんていうか・・・嫌われたくねえし大事にしたい 」
「マジに惚れてるのか？」
「こんなに好きで大事にしたいと思う女の子いなかったから、たぶんマジだ 」
「麻里ちゃんはどうなんだよあっちゃんは優子の大事な友達なんだから
泣かせたら許さねえぞ 」
「篠田も今回はちょっとマジかなー、媚は売ってこないしあんまりしゃべんないけど
よく食べるしたまにくしゃって笑う顔に心が持って行かれるし長く付き合いたいって
思う」
「それならいいけど・・・、お泊りかーいいなー」
「キスもまだ出来ない陽菜にはまだまだ遠い話だよな 」
「うるさいし
出来ないんじゃなくてしないだけだ(怒) 」
「アハハ(*｀ω´)
そうだゴールデンウイークまた５－５でどっか行こうぜ 」
「お、それいいね 」
「ゆきりーん！」
「なに？」
「GWの陸上部の予定は？」
「あー・・・・大会がある！」
「ずっと？」
「前半に予選会で後半に本選だけど最終日は予備日だから大雨が降らない限り
休みかなー」
「じゃーその日また１０人でどっか行こうぜ！」
「いいけどバスケ部は？」
「才加GWの最終日バスケ部休みにしろ 」
「バカ野郎！俺にそんな権限ない！
けど丁度休みだ 」
めっちゃドヤ顔してやがる
よーし準備はOK
この日に絶対キスするぞ
「にゃろマジ大丈夫か？」
「何がだよ」
「心の声漏れてるし、キスが目標って・・・(笑)」
「うっせーいいんだよ」
くそーバカにしやがって
でも確かに俺って変わったよな？
なんかいい男じゃねえ？(бвб)
優子
噂ではプレイボーイで喧嘩っ早くて冷たい人て聞いてたから怖かったけど
話してみると楽しくて愛想は良くないけどさりげなく鞄を持ってくれたり
車が多い所では車道側を歩いてくれたり、やさしい陽菜
陽菜が笑うとドキドキするし手をつながれた時なんか心臓が飛び出るかと思った
男の人で手をつないだのはお父さんお兄ちゃんと佐江くらいかな？
人と手を繋いでドキドキなんかしたこと無かったからわかんないけど
私、陽菜の事好きなのかな？
でも付き合うってことはキスもするんだよね・・・
さらにその先も・・・
私が陽菜と？・・・うーん・・まだ想像できない
とりあえず大会が近いんだからそっちに集中しないと
今日も待っててくれた陽菜
「はるな、見てるだけだと退屈じゃない？毎日送ってくれ無くてもいいよ」
「俺がいると迷惑か 」
「迷惑じゃないけど・・・・友達と遊べば？」
「俺、友達いないから 」
「篠田先輩は？」
「最近ずっとあっちゃんと帰ってるから邪魔したくないだろ」
「クラブ入ればいいのに」
「運動系は邪魔くさいし人づきあいも苦手だしやらない」
「私とは普通に話してるのに？」
「優子は特別だから 」
「・・・・・(-∀-`) 」
恥ずかしい事をさらっと言う陽菜にドキッとする
帰りの電車はラッシュで満員のはずなのに私の前に立つ陽菜との間に少しの
隙間が出来ている、見上げると必死に踏ん張ってくれてるのがわかった
凄くうれしくて無意識に抱きついていた
「お、おい 」
「あっごめん 」
「い、いや、全然いいから・・・離れんなよ」
「うん 」
電車を降りてもなんか恥ずかしくて話す事が出来ないまま家の前に着いちゃった・・
「ありがとう、また明日ね」
「・・・・・抱きしめてもいいか 」
「ここで？」
「ああ・・・いやか？」
「・・・・ううん・・・」
ギューと抱きしめられると凄く温かい気持ちになる
「毎日一緒に帰ろうな 」
「うん」なかなか離してくれないから
「近所の人に見られちゃうから 」
「嫌なのか 」
「恥ずかしいもん 」
そうだなって言って離してくれたんだけど・・自分から言ったのに少し寂しい
「早く家に入れよ」
「うん・・・バイバイ 」
「おう 」
軽く手を挙げてくれる陽菜を見ながらドアを閉めた
陽菜
放課後麻里ちゃんは早々とあっちゃんを迎えに行き帰って行った
あんまり早くグラウンドに行っても仕方ないし食堂でジュースを飲んでいると
端っこの方でちっこいのがシュースを飲んでいた
「おい、チビ何やってんだよ」
「チビ、チビ言わないで下さいよ」
「だってチビじゃん 」
「・・・気にしてるんすから 」
「そうか、悪かったな、名前なんだっけ？」
「えっマジっすか、覚えといてくださいよ、高橋みなみっす」
「じゃーたかみなでいいか」
「優子からもたかみなって呼ばれてるッす」
「そっそうか、優子と同じか・・・」なんか嬉しい
「でっ、なにしてるんだ？」
「えっ、いやー・・その・・陸上部楽しそうだから見学しようかなー何て
」
何赤くなってるんだこいつ
あぁ！さや姉を待ってるわけだな
青春男子だね～こいつ絶対童貞だな
「じゃー一緒に見ようぜ 」
「小嶋先輩は優子を待ってるんでしょ？」
「汗をかきながら一生懸命走ってる姿思い浮かべてみろ
胸がプルンプルン揺れるんだぜ 」
「ブッッ」
「汚ねえな何吹いてんだよ 」
「何を想像してるんすか、変態やー！」
「優子もだけど、さや姉も巨乳だぜ 」
「もっもしかしてさや姉と付き合った事あるんすか 」
「残念、気の強い女には興味ないから 」
巨乳は捨てがたかったけどな
外に出ると男女が入り混じってトラックを走っていた
俺に気づいて小さく手を振ってくれる優子・・・キュン
何だこの苦しさは女の子の仕草でキュンとしたことなんてなかったのに・・・
俺が青春男子じゃんか
練習が終わって走り寄ってくる小さくてかわいい人、小動物みたいだ
前歯が少しでてリスに似てるし小さいからコリスだな
「陽菜お待たせ、すぐに着替えてくるから待っててね 」
「おっおう、あわてなくていいぜ」
「アハッ、ありがとう 」
首筋に流れる汗が色っぽい 部室に走って行く優子
「たかみな、さや姉に気づいてもらえたか？」
「一度もこっちを見なかったっす・・・きっと気づいてないんやろうなー 」
うな垂れるちっこいの
だいぶ暗くなってきたなーと思ってたら２つの影がこっちに歩いてくるのが見えた
コリスとさや姉か
「さっさや姉、気づいてたんすか？」
「そりゃー大小が一緒にいれば誰でも気づくやろ 」
「そうっすよね、小さいっすよね・・・ 」
うな垂れるチビ
「早く帰るよ！」
腕を掴まれ顔を赤くしながらついて行くちびころ
「さや姉素直じゃないからたかみな大変だね」
「人の事はいいから俺達も帰ろうぜ」
「鞄持ってやるよ」
重たそうに両手で抱えていた鞄を持ってやる
「重たいよ（汗）・・・・・ありがとう 」
「ほら、いくぞ！」
引っ張るふりしてそのまま手をつなぐと
「あっ！」と声を出して頬を赤く染めるコリスが可愛くて抱きしめたくなるけどまだ我慢
中学の時の話とか他愛もない話だけど凄い楽しくてあっという間に家の前
鞄を渡して
「じゃーまた明日な」
「送ってくれてありがとう」
「おう！」
手を振りながら家の中に入るのを見届ける
はあーキスして―、手をつなぐだけであの反応だったらキスしたらどうなるのかな
考えるだけでムラムラしてきた やばい早く帰ろう
帰るとメールが来てて
（もう家に着いたかな？送ってくれてありがとう、明日も一緒にご飯食べようね ）
ハートマークだぞ、ハート・・・
嬉しすぎて麻里ちゃんにメールしたらバカにされた
