優子
陽菜が車で迎えに来てくれて、
仕方ないからって佐江も乗せてくれて集合場所へ
篠田先輩のリムジンに乗り換えて空港へ行き
自家用ジェット機(PJ)に乗り込んで
ランチを食べながらみんなでワイワイしているとあっという間にグアムに到着
グアムって近いんだー(´-∀-)
空港には迎えのバスが来ていて乗り込み別荘へ
これが別荘 ?お城じゃないの ?陽菜に聞くと
「親父の趣味らしいぜ」
なんて、他人事みたいに言うけど・・・
プライベートビーチもあるらしく凄い
別荘に着くと
「部屋は2階が客室だから自由に使ってくれ、全部ツインになってるから!」
「敦子行くよ!」
「ゆきりん行こう!」
「さっさや姉いくっす!」
「えーと、みーちゃんどうする?」
「才加と一緒でいいよ」
「おう!じゃー行こうぜ」
みんな男子が荷物を持って部屋に入っていく
私達はどの部屋なのかな?陽菜を見ると
「優子はこっち」
私の荷物を持って3階に上がって行く
一番奥の部屋の前まで行くと
「陽菜と優子の部屋はここだよ 」
ドアを開けて中に入る
「陽菜、ベットが一つしかないよ 」
「だってここは俺の部屋だから一つしかないのは当たり前、
キングサイズだから狭くないだろ 」
「・・・・・ 」
「嫌だったら下に行くか?」
「ううん、いいよここで(汗)」
嬉しそうに笑う陽菜
一緒に寝るってことは・・・そう言う事だよね (汗)
「あっそうだ、これ優子にプレゼント、大会頑張ったご褒美 」
箱を開けると
「これ・・・私が欲しかったナイキの金のスニーカー 」
「あの日ずーと見てただろ」
「ありがとう陽菜!うれしい(´-∀-) 」
「もう一つの金メダルの代わり 」
どうしよう、うれしすぎて涙が・・・
「なっ泣くなよ(汗) 俺が泣かしたみたいじゃん」
「陽菜に泣かされてるもん」
「そうだけど・・・」
泣いている私を抱きしめてくれて背中をトントンしてくれる
「おーい!おーい!」
窓の方から声がして陽菜から離れて外を見ると
「凄い 」
目の前にはビーチがあってその向こうにはエメラルドグリーンの海
「おーい!こっちこっち」
下を向くとみんながバーベキューの用意をしていた
「早く降りて来いよ!」
「佐江ちゃん!すぐ行く 」
振り返ると少しすねた陽菜がいて
「いい雰囲気だったのに 」て言うから
「このスニーカー履いて行っていい?みんなに自慢したい 」て言うと
機嫌が直って手をつないで下に降りて行った
麻里子
「持っていくものは自分の着替えと女の子はコスメぐらいかなー
タオルとかドライヤーもあるし、忘れ物しても買いに行けばいいよ」
「何時に行くの?」
「昼過ぎに行って夕方向こうにつくからそこからバーベキューをします 」
「ヤッター! 肉・肉 ♪」
「敦子落ち着いて(汗) 」
「肉! 肉♪ 」佐江と敦子は食べることだけか?
「次の日はショッピング」
「えーお金ないよ ぅ」
「敦子は篠田が全部買ってあげるよ(*`ω´) 」
「わーい!」 「わーい♪ (ΘωΘ) 」
「みーちゃんは知らなーい 」
「ブーブー(怒) 」
「その夜はディナークルーズ!」
「すごーい! 」
「次の日はイルカウオッチングとシュノーケリング(*`ω´) 」
「ヒューヒュー 」
「夜はポリネシアンショー!
その他マリンスポーツなど盛りだくさんな予定が入ってまーす 」
「篠田先輩・・・私そんなにお金出せないです 」
「ゆっぴー!心配ご無用!
陽菜ん家はオーナーとか株主だからほとんど無料なんだよ 」
「ちょー贅沢じゃん 」
「これも、小嶋様篠田様のおかげでございます(ΘωΘ) 」
「みーちゃんキモイ 」
「じゃー明日○○広場に11時集合ね、篠田ん家のリムジンで行くから」
「「はーい 」」
「麻里子、お昼はどうするの?」
「敦子は食べ物の心配ばかりだね 」
「だってお腹すくじゃん 」
「飛行機の中でランチします!」
「すごい至れり尽くせりじゃん」
「にゃろの所は、篠田ん家よりお金持ちだからね 」
「・・・・・」
「ゆっぴーどうした?」
「えっ何でもないです 明日から楽しみですね 」
「そうだね・・・・じゃー今日はこれで解散!明日遅れないようにね 」
「「「はーい♪ 」」」
陽菜
高校総体では中学記録を持つ優子に注目が集まっていた
「優子って凄かったんだな 」
「陸上界ではヒロイン登場!なんて言われてるんだから 」
「しらなかった・・・」
「そんな宝を誰かのせいで潰すところだったんだからね 」
「みーちゃん言うね(*`ω´) 」
「麻里子も同罪って言ったでしょ 」
あっちゃんに怒られてる麻里子(笑)
「申し訳ありませんでした・・・」
本選の決勝まで残った優子だけど体調を崩したのが影響して
1500mでは何とか優勝できたが
3000mではメダルに届かなかった・・・
あっちこっちで、
『大島は中学がピークだったな』
『大島、もうダメだね』
なんて聞こえてきたからぶっ飛ばしに行こうとしたら
麻里ちゃんに止められた
俺のせいでベストじゃなかっただけなのに・・・
スタンドで待っているとゆきりんとさや姉と一緒に着替えてやってきた
「お疲れ― 」
「みんな応援ありがとう 」
俺の方を向いて
「陽菜見て、金メダル(´-∀-) 」
「おう!頑張ったな!」
「でも3000mはダメだった(シュン) 」
「来年頑張ればいいんだよ」
「そうだね、今度は1位になれるように頑張る! 」
「じゃーみんなでご飯に行って明日からの打ち合わせをしまーす!」
麻里子張り切ってんな
全部まかせてるから陽菜も楽しみだ
優子
点滴をする前まではゆきりん先輩がいたのに
目を覚ますと陽菜がいて・・・
胸がいっぱいになり涙がどんどんあふれてきて
必死に陽菜の名前を呼んでた
手を差し出す私をぎゅっと抱きしめてくれる陽菜
ああーこの温もり、匂いを毎日待ってたんだ
毎日送ってくれた時にくれる温もり・・・私が手放したのに・・・
ここ一週間ぐらい女の人と歩く姿は見なくなっていた
テスト前だからかな・・・
なんて思っていたけど篠田先輩が女遊びはやめたみたいだと
こっそり教えてくれた
実はグアムすごく楽しみにしてたんだー陽菜ともだけどみんなで行ったら
すごく楽しいんだろうなーて
でも私のせいでみんなが行けなくなるのも嫌だから総体が終わったら
陽菜に謝ろうと思ってたのに倒れちゃって・・・・
でも、陽菜が来てくれて、仲直りできてよかった
今なんて一緒にご飯食べてるんだから
相変わらずだけどすごく大事にしてくれてるのがわかったから気にしない
「総体見に来てくれる?」
「行ってもいいのか?」
「陽菜に応援してもらいたい(-∀-`) 」
「仕方ないから行ってやるよ 」
「アハ ありがとう♪ 」
「明日からの練習だけど何時に終わるか分かんねえよな?」
「練習時間きまってるからわかるよ!」
「えっ、そうなのか?」
「うん、他のクラブも使うから割り当てが決まってるの 」
「じゃーさ・・・その・・・帰り、迎えに行ってもいいか? 」
「あっ・・うん、陽菜迷惑じゃない?」
「忙しいけど行ってやるよ 」すごいドヤ顔
「じゃー帰ったら予定表メールするね 」
「もう食わないのか?」
「まだあんまり食べれ無いけど陽菜がいるからいつもよりは食べれたよ 」
「そうか(бвб) 」
すごくうれしそうな顔してる
「帰るか!」
「えっ?」
「まだしんどそうだし早く帰って寝ろよな」
こんな所がやさしいんだよね いいっていうのに奢ってくれたし
駅と反対の方向に歩き出すから
「陽菜駅こっちだよ」
「あっ!車待たせてあるから送っていくよ」
・・・こんな時陽菜ってお金持ちだったんだって思い知らされる
私の顔を見て
「今日だけだから」
「うん・・・」
車の中でずっと抱きしめられてて、今まだの分て言って沢山キスされた
でも、とっても優しいキス ・・やっぱり陽菜が好き
佐江ちゃんやあっちゃんも大好きだけど、
違う好きなんだってやっとわかってきた
これが恋なんだね・・・
私、陽菜の彼女になれてますか?
陽菜
麻里子と話してから女遊びはやめて放課後は教室から優子を見ていた
帰りも見つからないように後ろから見守って・・・・
オレ、ストーカーじゃん(汗)
でも、あいつ少し痩せてねえか?胸が少し小さくなったような・・・
あーキスして―・・・
他の女としても全然感じないのに優子の唇思い出しただけで
俺のジュニアやばいんだけど(汗)
もうすぐテスト、一応勉強はする、もちろん一夜漬け だからすぐ家帰って爆睡
テスト中はそれの繰り返しだから昼と夜が逆転してる!
今日でテストも終わりで優子たちはクラブがあるみたいでけど
今日の俺は帰って寝る
夢の中でいつもの曲が流れてる・・・
えっ!?飛び起き慌てて電話に出ると
「優子!! 」
(篠田だけど(*`ω´) )
画面見なかったけどあの曲は優子の携帯のはず
押し問答の末、優子が倒れたと聞いてすぐ病院に行くために車を出させる
こんな時は金持ちで良かったと思う!
病室に入るとベットで眠る優子、
その周りには俺を睨む佐江とあっちゃん
困り顔のゆきりんとポーカーフェイスの麻里子
「優子がお前を必要としてるから
今回だけは許すけど次はマジでないからな (怒)」
「・・・・・」
「私が許すのは麻里子の頼みだから、でも次はマジで取り返すから 」
「分かってるよ 」
「ニャロ後は宜しくね 」
そう言うとみんなを連れて出て行った
「優子・・・ 」
小さい体が一段と小さくなってる、いつも遠くからしか見てなかったから
ここまでとは思ってなかった
俺の・・陽菜のせいなのか・・・
「んん・・・はる・・なー」
優子?何で寝ながら泣いてんだよ 、指で涙を拭ってやると
「んんんっ・・・は・る・な?」
ゆっくり目を開けて俺の姿に驚く優子
すると今度は大きな瞳から涙がどんどん溢れてきて
「はるなー・陽菜〜(泣)」
両手を広げて起き上がろうとするから近づいて支えてやったら
抱きつかれて「逢いたかったよー 」てわんわん泣き出す
「お前が逢わないって言ったんだろ 」
「お昼は逢わないって言ってないもん(涙)」
確かにそうだった・・・・(汗)
「私の事きらいになった?」
「バカ!ちげーよ」
「でも・・・女の人と・・・ 」
「そっそれはマジごめん・・・」
「嫌になったんだったらちゃんと言ってね、陽菜の事あきらめるから」
「嫌いになんかならねえよ、優子にしか感じねえんだから・・・」
「えっ? 」
何言ってんだろうオレ
「キスしていいか」
「うん・・・」
そっと唇を重ねてだけのキスなのに・・・
やばい、感じてきた もっとしようとすると
「ハーイ、そこまでよ!」
振り向くと看護師が立ってて
「若いっていいわねー点滴終わってるから外すわね 」
睨んでいると
「お会計も済んでるみたいだしもうかえっていいわよ 」
「えっ誰が?」
「長身のイケメン君が払っていったみたい」
麻里子か・・・
「まだ早いし飯、喰いに行こうぜ」
「でも、私ジャージだし・・・」
「気にすんな何着てても可愛いんだから」
照れて俯くコリス
「はいはい、惚気はいいから早く帰りなさい」
「うるせえな(怒) 優子行くぞ!」 「うん♪ 」
優子の鞄を持って病室を出た