「ただいま」
「おかえりっ・・・て、どうしたの?はやいじゃん」
「ちょっとしんどくて早退させてもらってきた 」
確かの目がとろんとして曇ってる
「子供たちは?」
「隣に遊びに行ってる」
「ちょっとねるわ!」
「ちゃんと着替えなよ、薬持っていくから」
「ん!頼む・・・」
体温計・・・確かこの引き出しに・・・あったあった
全部そろえて寝室に行くとゆっぴーには珍しくもたもた着替えてる
相当しんどいんじゃないの?
「ボタンとめてあげるからこっちおいで」
よろよろと歩いて来てじっと立ってられないのかもたれ掛ってくる
「ちょっと、大丈夫?病院行く?」
「薬飲んで寝たら大丈夫だと思う」
パジャマをちゃんと着させて薬を飲ませベットに寝かせた
熱を測ると38.4℃・・・これはしんどいよね
すぐ寝たけど息が苦しそう・・・もう少し様子を見てみないと
夕飯の準備をしてると
「ただいまー!あーパパ帰ってる 」
ゆっぴーの靴を見て気づく陽菜、走ってきて「パっ・・・・・あれ?パパは?」
「パパ、熱が出て眠ってるから静かにしてあげてね」
「陽菜見てくる(бвб) 」
「うつるから、あまり近づいたらダメだよ!」
その後ろからみなみもついていく
才加は行こうかどうか迷ってるみたいで結局見に行った(笑)
食事の用意が出来たのになかなか戻ってこない三人を見に行くと
ゆっぴーの周りにはぬいぐるみや戦隊者の人形、ミニカーが散らばっている
「あんた達何散らかしてるの 」
「パパね、うんうん言ってかわいそうだからおいわい・・・」
お祝い?・・・・なるほど、お見舞いね
「ご飯出来たから向こうに行って食べよう」
「うん・・・」後ろ髪を引かれるように部屋を出る陽菜
ゆっぴーの事が気になるみたいで陽菜にしたら凄く急いで
ご飯を食べてるんだけど、一番に食べ終わるのは才加で、
食べる量の少ないみなみが2番、結局最後になる陽菜
二人は先にご馳走様をしてゆっぴーの所に行っちゃったから
一生懸命モグモグしてるんだけど余計に時間がかかって
涙目になってきてるし
やっと食べ終わったのが二人から遅れる事5分・・・
急いでゆっぴーの所へ行く
後片付けをして、お風呂の用意もして寝室を除くと3人が並んで
じっとゆっぴーを見てる
「ママ!パパねずっとうんうん言ってね、苦しそうだよ」
才加が心配そうに聞いてくる、陽菜は泣きそうな顔してるし
薬飲ませてから三時間か・・・もう一度熱を測ると・・・39℃
上がってるじゃん どうしよう・・・
ゆきりんにメールをして子供たちを預ける準備をする
「ママね、パパを病院に連れて行くからあっちゃんの家で待っててくれる?」
「陽菜も行く 」
「みなみもー」
「もう遅いし、明日幼稚園あるからお留守番してて」
「やー!陽菜もパパと行く 」
「パパしんどくて立てないからママおんぶしなくちゃいけないし
陽菜にかまってあげれないから、パパのためにも待っててあげて、ねっ!」
「パパが死んじゃうよーうわあぁぁん」
「大丈夫だよ、陽菜のパパ強いでしょ 」
「うう・・・うん・・・・」
「ほら、三人とも行くよ!」
トボトボ後ろをついて来る三人、みんなパパが心配なんだね