陽菜
ショップに入ってから約40分ずーと楽しそうに
スニーカーを見ているコリス
さすがに疲れた俺は椅子に座りながらずっとコリスを眺めていた
コロコロ変わる表情、
くびをかしげて悩んだり急に思いついた顔したり
ほんと見てて飽きないよなー
座ってる陽菜に気づいて走り寄って来て
「ごめんね、つき合わせちゃって 」
そんなこと言う女今までいただろうか・・・
「見てるの楽しいから」
て言うと不思議そうな顔をした
だって賞品じゃなく優子を見てるのが楽しいんだからうそじゃない
結局何も買わなかったみたいだ・・・
あの金のスニーカー何度も見てたのに
何で買わないんだ
今度は陽菜の服見に行こう!
て言われたけど新作とか家に持ってくるから
沢山あるしいいって言ったら何か考え込みだして泣きそうな顔になり
「トイレ言って来る」なんて走って行こうとするから、
引き留めて抱きしめながら
話を聞くと
陽菜は金持ちで優子とは釣り合わない・・・・
何だよそれ好きだけじゃだめなのか?
家柄なんて関係ないのに・・・
涙でぐちゃぐちゃの優子をそのまま抱えて車いすのマークのあるトイレに入る
「とりあえず顔洗えよ」
「うん、ありがとう・・・」
トイレのふたを閉めてその上に座る、
ハンドタオルで顔を拭くコリスに「来いよ」
抱き上げて膝の上に向かい合わせで座らせると顔を赤くするコリス
そのまま唇を重ねる
「んっ・・・んんっ・・・」
おちないように左手は腰に回し右手で服の上から胸を触る
「やっ! 」驚いたようにビクンと飛び跳ねるコリスの体
離れようと必死に陽菜の体を押してくるけど
小さい体の優子には無理なわけで・・・
首筋にキスを落としながら胸を揉むと
「あっ!はるな・・・・やだっ 」
耳を甘噛みすると「ひゃぁ!」
と言って震える、耳が弱いのかー・・・
さらにペロンと舐めるとボロボロ泣き出して
「はるな・・やだ・・こんなとこで・・・やだよ(涙) 」
しまった、いつもの調子でやっちまった(汗)
優子だったのに・・・・
「ごっ、ごめん・・・泣くなよ(汗) 」
「うう・・・陽菜のバカ 降ろしてよ(涙)」
膝から降りるともう一度顔を洗って
「私一人で回るから」
と言うとトイレから出て行った
優子
「じゃー今から別行動をします!4時に西出口に集合」
「えー私らだけ女同士じゃん」
みーちゃんがすねるから
「みーちゃん一緒にまわる?」
「・・・やめとく後ろの人に刺されたくないから 」
えっ?後ろを振り向くと陽菜が立ってて・・・・
ニコニコしてるけど
「行こうぜ」
手を引っ張られて歩き出す
「はるな、何か見たいものある?」
「別にないから優子の見たい店でいいよ」
「じゃーさ、ナイキのショップに行きたい 」
「ナイキ好きなの?」
「うん、今も履いてるけどスニーカーが好き 」
店に入るといつの間にか手を放してた
わーこれ可愛い、でも高いや・・・
またおこずかいためなくっちゃ
あれっ?陽菜?あっ椅子に座ってるそうだよねつまんないよね
「お待たせ!ごめんねつき合わせちゃって」
「気にすんなよ、見てるの楽しいから 」
全然見てなかったと思うんだけど?
「靴、買わないのか?」
「うん、今履いてるやつもあるし家にもまだあるから」
「ふーん・・・」
「陽菜の服とか見に行こうよ!」
「俺はいっぱい持ってるからいいや」
そうだよね、お金持ちだから何でも持ってるよね・・・
やっぱり私なんかと釣り合わないよね・・・
あっダメだ涙が出ちゃいそう
「ちょっとトイレ・・・」
走って行こうとしたら腕をつかまれ
引き寄せられて気が付いたら抱きしめられていた
「何、泣きそうな顔してんだよ」
「・・・・・」
「言わなきゃわかんねえだろ!」
「陽菜はお金持ちで・・・・私は・・私なんかと・・・ 」
「はあ、そんなの関係ねえし!」
「でも陽菜かっこいいしモテるし・・・
私なんかと釣り合わないよ 」
「勝手に決めんじゃねえよ、
俺は優子がいいんだし優子だけしか見てない、
だからお前も俺だけ見てればいいんだよ、家なんて関係ない 」
そういうと私をヒョイっと抱き上げ
車いす用のトイレのドアを開け中に入った
陽菜
みーちゃんから終わった!
とメールが来てイタリアンレストランの前に集合した
「今、丁度昼時だからいっぱいじゃん 」
むくれていると店員さんに
「あっ、篠田ですけど」
「お待ちしておりました、8名様でよろしかったですか」
「はい」
「こちらへどうぞ」
「凄い、篠田先輩予約してくださってたんですか ?」
「大勢では入るとこないからね」
さっきから麻里子の事を凄い凄いと褒めまくる優子・・・・
陽菜だって・・・気が付かなかった
いつも食事するときは麻里ちゃんが
予約しといてくれて陽菜はついて行くだけだし
優子と二人でデートする時は気を付けないと
気を取り直して席はもちろん隣をゲット、前の席には麻里子とあっちゃん
逆隣りはみーちゃんとゆきりんその前にたかみなとさや姉
「はるな、何食べる?」
「優子は何食べたいんだ?」
「えーとね、チーズたっぷりピザか、
クリーミーチーズパスタで悩んでるの 」
「チーズばっかりじゃんか」
「優子はチーズ好きだもんね 」
「うん、大好き 」
知らなかった・・・
そういえばオレ優子の事ほとんど何も知らねえじゃんか・・・
誕生日もだし好きな食べ物だって今知ったし・・・
やべえ、落ち込むわー
「どうしたの?」
首をかしげて覗き込んでくるコリス
「両方食べれば」
「そんなに食べれないもん 」
拗ねて口を尖らせる
なんだ、この可愛い生き物 「
陽菜はチーズ嫌い 」
「食べるけど?」
「じゃー半分食べてくれる?嫌かな?」
「しかたねえなーどうしてもって言うなら食べてやるよ 」
「ありがとう(´-∀-) 」
嬉しそうに注文する優子・・・
テンションあがって来たー
目の前でニヤニヤしながら見てる
麻里子をひと睨みして飲み物を注文した
陽菜
「あんな可愛い優子がナンパされないはずがない 」
麻里子に言ったら大笑いされたから
「あっちゃんもかわいいから知らないぞ 」
「篠田ん家の車出すから 」
「よし決定 」
それとなく集合場所と時間を聞き出し待ち伏せをすることにした
才加にはバスケの試合があるからいけないといわれた、
ということは佐江も無理だな
残るはたかみなかー・・・仕方ない誘ってやるか
放課後いつものように優子が終わるのを待っている
近くでさや姉を待つたかみなを呼んで
誘ってやると嬉しそうに「いくっす 」とそく返事
絶対しゃべらないように念を押しての当日
驚いてるけどすぐ嬉しそうな顔をするコリス
ショートパンツにナイキのスニーカー、
上はチビTシャツ、おいおい胸を強調しすぎだろ
ロリコンにはたまんないんだろうな、現に麻里ちゃんが釘付けになって
あっちゃんに足踏まれてるし・・・来てよかったぜ
アウトレットでも手をつないで俺の女オーラを出しまくる
水着を選ぶ時も一緒に見てダメ出しをしまくる
「ダメ、ダメ、かわいすぎ、こっちは色っぽすぎ!」
困り顔の優子
だってほかの男に肌を見せたくないじゃん するとみーちゃんが
「麻里子、陽菜を連れてお茶でもしてきて終わったらメールするから 」
嫌がる俺を麻里ちゃんとたかみなに引っ張っていかれて
コーヒーを飲む男3人・・・
なんかむなしい・・・
「もうすぐ敦子の誕生日だからネックレス買ってやろうかな
さっきかわいいの見つけてさ」
そういえば優子の誕生日知らない・・・・
「たかみな優子の誕生日知ってるか?」
「えー小嶋先輩知らないんすか 」
「聞く暇なかったし 」
「忘れてただけっしょ 」
「知ってるのか知らないのかどっちだよ(怒) 」
「10月17日すよ」
なんか、たかみなが知っててむかつく
まだまだじゃん・・・
別に記念日じゃなくてもあげていいよな・・・
大会頑張ったからそのお祝いってことにしようーと(бвб)
優子
陽菜の家がお金持ちだったなんて・・・・
学生は知らないらしくて知ってたのは篠田先輩と秋元先輩とあっちゃんだけ
「あっちゃん何で教えてくれなかったの?」
「だって、陽菜は陽菜だから家とか関係ないじゃん」
「そうだけど・・・・篠田先輩もだけど気にならないの?」
「確かに家は大きいけど二人とも金持ちぶらないじゃん、お金持ちだから
付き合ってるわけじゃないし、私は全然気にならないよ 」
「そうだよね、陽菜は陽菜だよね! 」
「そう言う事 」
「ありがとうあっちゃん 」
ギュっと抱きつくと
「あーずるいーみーちゃんもー」
と言いながら私の後ろから抱きついてくるからサンドイッチ状態になって
「くっ苦しー 」
あははって笑いながら離れて行くみーちゃん
「でっ、休みはいつなの?」
「今度の日曜日、後は大会終るまで丸一日の休みは無いみたい
」
「じゃーアウトレット行こうよ 」
「わー初めて行くかも 楽しみ 」
「ゆきりんとさや姉に言って来るね!」
「みーちゃんいつもありがとう」
「お安い御用です 」
「・・・・・でっ、何であんた達までいるわけ 」
「変な奴らにナンパされたら困るだろ 」
「いや、5人もいるから大丈夫だし 」
「佐江にもゆきりんを守って!て、頼まれたしさ」
「そうそう、本人仮病使って休もうとしてたら秋元先輩が
家まで連れに来たらしく
すったもんだの末に連れて行かれたらしいっす」
そう言えば朝外が騒がしかったような気がする
「篠田ん家の車で送らせるからさ一緒に行こうよ 」
指さす方をみんなで見る
「リムジン!? 」
「さすがみーちゃんよく知ってるね」
「OKいいわよ、一度乗って見たかったのよね 」
リムジンに負けたみーちゃん・・・・
8人で行くことになった