陽菜

「っ・・・・」

生まれて初めてって言うくらい翼を羽ばたかせ
全力で関西へ向かっている時一瞬胸がギュッ
鷲掴みにされた気がした

「どうしたの?」

「何でもないから緩めないで」

スピードを緩めようとしたマリコに一括して前を向く

たぶん優ちゃんがハルナを泣きながら呼んでる・・・
早く見つけなきゃ



「ふーやっと着いた、ここが関西地方って言われてる場所の端っこ」

「どうやって探すの?」

「白三人で結界貼られたら私達には見えないからどうしようか(*`ω´)」

クンクン・・・クンクン・・・やっぱり匂いしないよね・・・

「端っこから順番に透視していって透
視できない場所が優子がいる場所(бвб)」

「それしかないかー・・・二方向に分かれて探そう
ニャロは上から私は下から」

「分かった、見つけたらテレパシーで知らせて
この領域だったら届くでしょ」

「了解(*`ω´)ニャロは一人で突進したらダメだからね」

「わかってるし・・・」

それから陽が三回沈もうとしている時

(見つけたよ)

(待っててすぐ行く)

テレパシーを感じる方向へ進みマリコと合流した

「ニャロ、もしかして寝てないの(汗)」

「当たり前、早く行こう!」

「だめ!こっち来て」

「離してよ、優ちゃんが!!(汗)」

「そんなボロボロの体で行っても逃げら
れちゃうだけだよそれに向こうは三人こっちは二人
作戦を練らなきゃ」

「うぅっ・・優子・・・」

結界で姿は見えないけどそこにいるんだって
心が感じ教えてくれていた

「今は休んで体力を回復しなきゃ」

「くっ・・・わかった」

そこから少し離れた森の中に降りて翼をしまう

「アツコがいてくれたら・・・」

「呼んだぁ〜♪」

「え?なんで」

「みなみに妊娠してるか調べさせようと思ってたのに
あいつ恥ずかしいとか言ってなかなか買いに行かないから
遅くなっちゃった、ニャンニャンごめんね」

「ううん、みなみは大丈夫だったの?」

「まだしてなかったから置いて来た」

「ふふ・・有難うね(бвб) 」

「ニャンニャン大丈夫?」

「ん・・・ほっとしたら眠くなってきた(бвб) 」

「作戦は起きてから考える事にして今は寝よう(*`ω´)」

マリコの言葉を聞き終わらないうちに意識を手放していた