俺とお前と時々親友♂ U-53

優希


男同士の話と言っても陽菜君と二人きりで話すのは初めて

いつも優子が隣にいるからなー・・・・

公園に着くと佳代は優子に付っきりになるから
野郎二人ベンチに座って見学、しばらくの沈黙・・・

「陽菜君は優子のどこが良かったの?」

「君は付けずに呼び捨てでいいですから」

「そうだな、弟になったんだしな、陽菜も敬語使わなくていいからな」

「ふぅー・・・・助かる、敬語は苦手だし疲れるから 」

「でっ!どこを好きになったんだ?」

「兄貴ならわかると思うけど、なんにでも一生懸命に取り組む姿とか
すれてない所とか・・・初めは中学生かと思ったけど
首席で合格するくらい賢くて、小さくて細いのに胸がでかいし
まあ、この俺が一目ぼれしたんだから凄いんだよ優子は♪ 」

妹を褒めてくれるのも嬉しいけど幸せそうに話す陽菜を
可愛いと思った、いい弟が出来て嬉しい 

「あいつは陸上バカで世間知らずな子供だからさ
 将来小嶋財閥でやって行くには凄い苦労すると思うんだ
守ってやってくれよな 」

「あたり前だし 」

「そっか、ありがとな 」

「ところで野呂ちゃんとはどうなんだよ、
いきなりやったんだろ(笑) 」

「やっぱりばれてたか 」

「優子は気づいてないけどな」

「まあ、俺達は社会人だからいいんだよ!」

「でっ!どうだったんだよ 」

「いやー、あっちの方の相性も良いみたいでさー
文句のつけようがなかったよ 」

「ちょっと男っぽいのにな」

「そうなんだよ、そのギャップにやられちまったみたいでさ」

「おおおーいいんじゃねえ?オリンピック待たずに結婚しちゃえ!」

「でもなー縛り付けるみたいでいやなんだよなー」

「そうなのか?大人って大変だな」

「俺の方もシーズンになるとラグビー漬けになるからな
とりあえず遠距離続けてオリンピック終ってから考えるわ」

「取られる心配はないと思うからゆっくりでも大丈夫だな 」

「わーなんか彼女をバカにされてるみたいでムカついた」

「今まで独身なんだからそう言う事だろ 」

「まあ、そう言う事か!」

二人で笑いあってると

「なんか楽しそうだね」

佳代と優子が戻ってきた

「終わったのか?」

「昼休憩、また午後からするよ」

優子が絶対の信頼をおいてる佳代だから信じられるのもあるんだよな

とりあえず1年、ゆっくり行きますか

Y スレチガイ 6

食事の前に洗濯するからみんな着替えた汚れ物を
ナイロン袋に入れていく

急いで着替え自分の分を袋に入れ

「監督の部屋に行ってくるから後よろしくね」

「OK!いってらー」

新しい袋を持って監督の部屋のドアをノックする

「コンコン」

「はーい、どうぞ」

え?女の人の声?それにこの声・・・

「失礼します」

「あぁ、大島じゃん(бвб) 」

「お疲れ様でした(汗)」

「お疲れ」

「・・・・・・」

「なに?」

「あのう・・・監督は・・・(汗)」

「今シャワー浴びに言ったからちょっと待ってて」

居れるわけないじゃん(汗)

「もう少ししてからまた来ます」

「なんで?ここで待ってればいいじゃん」

「いえ・・・」

「なんなら陽菜が出て行こうか?」

「いえ、大丈夫です待ちます(汗)」

慌てて中に入り立っていると

「座ったら」

「あ、はい、失礼します」

沈黙・・・やばいなんかしゃべらなきゃ(汗)
でも何を話せばいいんだろう・・・どうしよう(汗)

面白い事も言えないし小嶋さんに合う話なんて出来ないよ
クーラーが入ってるのに汗が背中と胸の谷間をつたう


「今日ヤバかったね」

口火を切ったのは小嶋さんだった

「へぇ?」

「何その声(笑)」

「あう・・すいません」

「陽菜も投げた瞬間やばいって思ったんだけど
どうすることも出来ないじゃん」

自分の事陽菜って言うんだ・・・(´-∀-)

「ねえ、聞いてる?」

「は、はい(汗)」

やばい見とれてた(汗)

「良くバットに当てたね」

「バットに当てるのは得意なんです(´-∀-)」

「ふーん・・・・」

どうしよう話が途切れちゃう(汗)

「こ、小嶋さんて凄いですね
初めて投げてる所を見たんですが
こうやって話してる時と全然違うくて
目が違うって言うか・・・
バッターボックスに立ってる時睨まれたら
足がすくんじゃって目で負かすって言うのは
ああいうことを言うんだなーて思ってて
でもこうやって普通に話してる時は
すごく優しい目だし可愛いし綺麗だし
なんて言うかそのギャップにやられちゃって
でも凄い人だから話しかけれないし・・
あぁーもう何言ってるのかわかんないですけど
とにかく凄いです!!」

一気にまくし立てて小嶋さんを見ると
ポカンと口を開けていて・・・

ダメだ私!て思ってたらアハハハて笑いだし

「大島って面白いね」

「え?」

「一生懸命はいいことだよ」

「はぁ・・・」

「バットに当てる事が得意なんだったら
ミートも出来るはずだから振り回さず
ミートバッティングに徹して見たら?」

「はい!そうしてみます」

私なんかにアドバイスしてくれた・・嬉しい

「一年の時より筋肉付いたんじゃない?」

「はい!ウエイトもやってますし走り込みもしてます」

「努力してるんだ」

「努力って言うか・・・私みんなより劣ってるから
少しでも上手くなりたくて・・・
同期のお荷物になりたく無いんです!」

「大島なら・・・・」

何かを言いかけたところに監督が戻って来て

「お!、大島来てたのかこれ洗濯だ、頼むな」

「はい」

「私はこれで失礼します、明日はノーヒットで押さえますから
覚悟しててくださいよ」

そう言って部屋を出て行った小嶋さん

小嶋さんは何を言おうとしたんだろう・・・うう気になる
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