俺とお前と時々親友♂ U-67

麻里子

敦子からメールが来て

(明日女5人で一泊旅行してくる♪ )

5人という事は・・・ゆっぴーも入ってるよね?

篠田は別にいいけど、あのニャロが黙ってるはずがない

案の定、その日の夜9時ごろに

(明後日男も合流するから手配よろしく!)

・・・・ニャロさん、一度くらい自分でしたら?なーんて言えるわけもなく・・・

しかし!篠田はどこに行くのかどこに泊まるのかも知らないんだよね

敦子に聞いても絶対無理だろうし・・・

とりあえず後の三人に連絡をすると、才加だけが前もって聞いていたらしく
電車や宿の手配も手伝ったらしい

さすがミーちゃん才加なら口が堅いからニャロにはばれないからね

すぐホテルに電話すると満室です!と断られたけど

篠田と小嶋の名前を出し支配人を呼んで!と言うと

慌てて支配人が電話口に出て、

申し訳ありませんでした (汗)と平謝り

受話器の向こうでも頭下げてるんだろうね

すぐ予約も取れて、ショーのVIP席も確保して

夜は特別懐石料理

後、前の日には女性陣に全身エステのプレゼント

次の日の触り心地が楽しみだ(*`ω´) 

はっ! 自慢のポーカーフェイスが崩れてた(汗)




合流はプールサイド

なぜか巨乳三人の胸を眺めている篠田・・・

男たちに怒られる前に、温泉プールのはずなのに
体がぞくっとして一瞬凍りそうになり
後ろを振り向くと・・・ブラックオーラが降臨 していた(汗)


ひたすら謝り・・・食べ物買いに行こう!で機嫌が直り

泳ぐより先に食べてる篠田と敦子・・・

朝のバイキングもたくさん食べたらしい敦子のお腹・・・

何故でないんだ?消化が早いのかな?謎だ

Y スレチガイ 23

四年生が引退してキャッチャーがいなくなった

私達の代にはいないし一年生で一人いたんだけど
病気になり大学を辞めてしまっていた

「来年入ってくる新人でいいキャッチャーがいるらしいよ」

「そっかー良かったうちはピッチャーがいいのに
キャッチャーがいないなんてシャレになんないからね」

私は副キャプテンから昇格?して
キャプテンを言い渡された

私の入学当時を知っている先輩が聞いたら
ひっくり返ってチームの事を心配すると思う(笑)

でも、今はやればできるんだって言う自信がついて
ソフトに関してだけだけどオドオドしなくなっていた

後輩にだって同期にだって注意できるんだから(´-∀-)


翌年鳴り物入りで入って来た新人さん

「誰やねん凄いキャッチャーや言うたんは(怒)」

「だめじゃんあれじゃ使えないよ(汗)」

誰もが思ったと思う、やばいと(汗)

「だって監督が言うとったんやもんうちじゃなかと」

投げ方はでたらめで盗塁を殺せない

バッティングもへん・・・

どうするんだろう・・直すったって後一か月ぐらいしかないのに(汗)


練習のフリーバッティングをする時
三か所作り交代でキャッチャーに入る

私が入ってショートバウンドを受けていた時

「大島旨いじゃないか」

「そうでしょキャッチャーできますかねアハッ(´-∀-)(笑)」

ちょっとした冗談だった・・・

そう、私は冗談のつもりで言ったのに
春の公式戦でマスクをかぶっていたのは私だった・・・

肩の強くない私は速い球を投げるよりいかに早いクイックで
投げれるかの練習をした、後はコントロールも

キャッチングは高校の時練習で受けてたから
まだましな方だったけどリード面はずっとキャッチャーを
やってきた人には敵わないから野手目線で攻める事にしたら
これが見事にハマり試合もドンドン勝ち進み
気が付けば優勝していた

クラブを引退したある日

佐江と有華と私の三人が監督に呼び出された

連れていかれたのは近くの焼肉屋さんでそこには先客が・・・

先輩もお世話になっている実業団の監督さんで
三人で来て欲しいと言われた
すぐに返事は出来ないと言うとじっくり考えてくれていいからと言われ
その日は別れた

監督とも別れ三人で顔を見合わせる

「どうする?」

「私は行かない・・・」

「そっかーじゃあ佐江も行かない」

「なんで、佐江と有華はやりなよ」

「佐江は優子とやりたい」

「有華もみんなとやりたい」

「っ・・・佐江・・・有華・・
でも私、実業団ではやらないと思う」

「なんで?やろうよ」

「私小さいし、器用貧乏って言われてるようにどこでも守れるけど
だからってとびぬけて上手いわけじゃないし・・・
肩弱いし・・・バッティングも距離飛ばないし・・・
たぶんこれ以上伸びないと思うし・・・」

「そんな事ないよ優子の伸びしろは凄いじゃん」

「なあそれだったら私らでチーム作らへん?」

「え?」

「チーム作ってみんなでやろうや」

「それいいじゃん!面白そう佐江も乗った(笑)」

そんな事勝手に決めちゃっていいの?
就職にだって関係してくるのに・・・(汗)

でも同期は好きだからまた一緒に出来るなら嬉しいな(´-∀-)

Y スレチガイ 22

小嶋さんのボールを打ったのがきっかけだったのか
わかんないけど二年生のインカレではベンチメンバーに入れた

試合にだって一打席だけだったけど出してもらえた

もちろん送りバンドだけど・・・

優勝は出来なかったけどベンチの中から見るのと
外から応援しながら見るのとでは緊張感が違って
いい経験になったと思う

先輩が引退した冬の合宿で自分の守りたいポジションを言えと言われ
私は外野を守りたいと申告した

サードにはレギュラーの三年生がいたし
出れるチャンスがあるのは三人中二人がいなくなる
外野だと思ったから・・・

その冬、特守をしてひたすら頑張った
バッティングも小嶋さんに教わった事を反復し
ミートバッティングに徹した

でも・・・・・三年の春、外野を守っていたのは
おそらくその代ではキャプテンになるであろう
一つ下の後輩だった

仕方ないよ、まだまだ努力が足らなかったんだ・・・

自分に言い聞かせ頑張ろうと思っていたのに
みんなの前で監督に

「大島が副キャプテンだ」

え?どういう事・・・レギュラーでもない私がなんで?
佐江や有華がいるじゃん(汗)

二人はとにかく目立つ
プレーもそうだけどルックスもいいしとにかく目立つ
なのになんで私なの?

その日の帰り才加とご飯を食べに行き
自分の気持ちをさらけ出して泣いてたら

「才加も優子が適任だと思うけどな」

「ううぅ・・・なんでさ試合にも出てないし
後輩にだって注意も出来ないのに無理じゃん」

「注意したりみんなに言うのはキャプテンの仕事だろ?
その落ち込んでる人をフォローしたり励ましたりするのが
副キャプテンの仕事じゃん、ほら優子にぴったり!」

「うう・・そうかな・・・」

「そうだよ、才加も助けてあげるから頑張ってみなよ」

「うん、ありがとう」

佐江と才加とは仲良しで何でも言いあえる仲なんだけど
この相談は佐江には出来なかった

だって誰もが副キャプテンは佐江がなると思ってたから
おそらく本人も・・・・

佐江は何でも言ってくる

昨日小嶋さんとLINEしてててさーとか
小嶋さんチーム変わるらしいよとか・・・

小嶋さん情報はすべて佐江からだった

色んな情報を知れて嬉しい反面佐江の口から聞くのは胸が痛かった


自分のできる事をしよう!そう心に決め
ひたすら裏方に徹した

一年生の指導、先生やキャプテンに怒られた後輩のケア

もちろん練習も誰よりもやった

朝早く起きて走りに言ったり
空き時間にウエイトをしたりティをしたり・・・

それが良かったのかどうかわからないけど

夏の一番大事な試合でライトを守っていたのは私だった
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