俺とお前と時々親友♂ U-55

陽菜

午後からの練習が始まったから、その辺歩いてくる!と伝えて
ブラブラしていると・・・

「おーい・・・」

なんだこの変な塔、 顔が真ん中についてるぞ(笑)

「にゃーろ〜」

おおーニャロって言うのか・・・ にゃろ ?

振り返ると麻里ちゃん達がこっちに向かって歩いて来ていた

「ずっと呼んでるのに全然気が付かないんだから(怒) 」

「聞こえなかったんだから仕方ないだろ、
まさか知り合いがいるなんて思わねえし、て言うか何でここに居るんだ?」

「ニャロもゆっぴーも携帯つながらないからおばさまに連絡して
教えてもらったんだよ!」

「あー鞄に入れたままだ、優子と一緒だし必要ないからな」

「いやいや、ほかの人からもかかってくるだろ(汗) 」

「俺友達いないし、必要ねえ」

「篠田からかけてるだろ」

「麻里ちゃんからは重要なメール来たことないし 」

「麻里子もういいじゃん、それより優子は?」

「外周走ってるから後30分ぐらいは終わらねえよ」

「えー今日会いたかったのにー 」

「待ってればいいじゃん」

「せっかく大阪に来たんだから遊びに行かないとね 」

「みんなどこに泊まるの?」

「USJ近くのホテル」

「今から行くのか?」

「そう言う事!」

「ニャロも行くか?」

「俺は優子を待ってる」

「ゆっぴーが居ないとつまんないとか言うなよ」

「・・・・・」

「あはは、図星か(笑) 」

「うるさいな、早く行けよ(怒) 」

「じゃーゆっぴーによろしく!」

「わかったよ、じゃーな!」

手をひらひらさせながら去って行った・・・なんだったんだ?まったく

まあ、暇つぶしにはなったな、そろそろ戻るか

元の場所に戻ると優子も終わったみたいで・・・

俺たちやっぱり通じ合ってるんだな なんて一人で納得してる俺!

さあ、早く帰ろうぜ! 優子(бвб) 

H スレチガイ 12

二試合目

仕事を終えた陽菜はベンチを離れバックネット裏で観戦

優子達レギュラー以外のメンバーはいつでも出れるように
合間に素振りをしてる

「そんなふりじゃ打てないよ」

「え?なんですか?」

「ん?何でもない独り言」

一緒に見ているマネージャーが話しかけて来たけど誤魔化した

試合が終わり先生と一緒に戻りながら
あの子はこうした方がいいんじゃない?て話していると

「小嶋は大島の事どう見る?」

「え?・・・バントした子でしょ」

「・・・お前が名前覚えてるって珍しいな(笑)」

「一度会ったから・・・それに昨日も」

「ああ、去年のスナック連れて行ってたな」

「うん」

「あいついいもん持ってんだけどなー・・・」

「自信がないんでしょ、それに自分の事わかってない」

「そうなんだよ弱小高校から来てるって言う負い目もあるみたいなんだが
何にもないやつを俺が大学に呼ぶわけないのにな」

「言ってあげればいいじゃん」

「監督は平等でなければならない!」

「何それ(笑)」

「頼むよ小嶋」

「陽菜が後輩の面倒見るわけないじゃん」

「そう言いながらアドバイスしてるの誰だよ(笑)」

「むぅ・・・煩いし(怒)」

「アハハハ俺風呂入ってくるから大島来たら待たせといて」

「わかった」

先生が出て行ってすぐぐらいに優子がやって来た
先生がいないとわかるとすぐ戻ろうとするから
陽菜が出て行くって言うと慌てて入って来て突っ立ってる

「座ったら」

「はい、失礼します」

部屋の隅で正座してるし(笑)

じっと見てるとソワソワして落ちつきのない優子

きっと何話していいかわかんなくて
焦ってるんだろうね、仕方ないから陽菜から話してあげたら

一つをきっかけに一気にしゃべりだす

なんだ、ちゃんと話せるじゃん
それに陽菜褒められてる?つい笑みがこぼれてしまった

今日見てて思った事をアドバイスしてあげると
嬉しそうにやってみますと言う優子

バッターボックスに立ってた時もおもったけど
近くで見てさらに確信

一年前より一回りおっきくなってるよね?

太ったとか身長が伸びたとかじゃなく・・・
筋肉付いたって感じ

ふふ、頑張ってんじゃん(бвб) 

”大島ならすぐレギュラーになれるよ”

そう言おうと思ったら先生が戻って来たから言うのをやめ
宣戦布告して部屋を出た
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