そのまま外に連れ出され連れて行かれた場所には


いかにも怪しい黒塗りの車
更に運転手らしき人がドアを開けて待っている

「乗って」

「やだ!」

「なんで消えたか知りたくないの?」

うぅ・・・知りたいかも・・・

「・・・・わかった」

仕方なく・・・仕方なくだからね
今まで何の連絡もなくいきなりあらわれた理由も知りたいし
だからだから

自分にそう言い聞かせ車に乗り込んだ

無言の車内・・・・どこまで行くんだろう
外を見ているとどんどん山を登って行ってない?

「ねえ、どこ行くの」

「・・・・・・」

「変な事したら訴えるから(怒)」

「・・・・・・もうすぐ着くから」

そう言うとまた黙ってしまった

それから10分ほどかな車は一軒の大きな家の前で止まった

またドアを開けてくれる運転手さん

「ここ何?ペンションか何か?」

「うちの別荘」

別荘?別荘ってお金持ちが持ってるたまにしか行かない家の事?

「優子が買ったの?」

「アハハ、まさか大島家の別荘だよ」

「優子ってお金持ちだったの?」

「私じゃ無くて家がね」

だからお金持ってたんだ
変なバイトして稼いでたんじゃなかったんだね

「お帰りなさいませ優希様」

「優希?」

「そう、私の本当の名前」

そっか男なのに優子って変だもんね

「お腹すいただろ、用意させてあるから行こう」

ここで食べるんだ・・・
豪華なディナーを期待してたのになぁー
少し残念(бвб) 

て思った陽菜はまだまだ分かっていなかった

だって陽菜が思っていたよりもっともっと豪華な食事が
次から次へと出て来たんだから

「美味しかったー、もうお腹いっぱい」

「アハッ(´-∀-)喜んでもらえて何よりだよ
でも、まだデザートがあるんだけど食べれるかな」

「それは別腹(бвб)」

「コーヒーと紅茶どちらがよろしいですか」

「カフェオレできますか?」

「かしこまりました」

「俺も同じで」

頭を下げ出て行く使用人?

「で、どうして何も言わずに消えたの?」

「え?いきなり聞く?(笑)」

「それが条件だったでしょ」

「アハッ確かにそうだったね
そこを話すには俺が何故女として育てられたのか
言わないといけないんだけど時間かかるけどいいかな」

「帰り送ってくれるんでしょ」

「もちろん」

「じゃー大丈夫」

だって、陽菜には聞く権利あるよね?
キスされて胸まで触られてるんだし

お金は・・・・貰っちゃったけど・・・(汗)


「この別荘はさ夏しか利用してなかったみたいなんだ」

こんな大きいのに勿体ない、ん?なかったみたいってどういう事

「俺が生まれてから、日本に帰って来た一週間前まで使われてなかったらしい」

「日本に帰って来たって・・・どこかへ行ってたの?」

「陽菜の前から消えた三日後にはもう日本にはいなかったんだ」

やっぱり・・・だから篠田さんの名前で荷物が来たんだ

「あ、お金・・・・」

「役に立った?」

「ありがとう、あのおかげでちゃんと卒業できたし
あっちゃんも高校へ行ってくれた」

「そっか、よかった(-∀-`)
今から話すことは陽菜には関係ないと思うけど
いや、あるかな・・これからあるかもしれないか」

一人ブツブツ何か言ってる優子・・・あ、優希?

「他の誰にも言ってないけど陽菜には聞いて欲しいんだ」

「わかった」

ちょうどデザートが運ばれてきて

部屋には二人しかいなくなった