いつまでもいつでも

陽菜から初めてメールが来た
返信じゃないメール

それが”最低”だったことはもう記憶から抹消した・・・





”旅行に行ってあげる”

「よっしゃー(-∀-`)」

上から目線ではあるけど嬉しくてガッツポーズ

すぐ返信するとまたすぐ返ってきた


・・・・・・キス以外のことをしたら婚約解消だと！？


何のために海外へ行こうとしてると思ってるんだ（怒）


一緒に行って同じベットに寝て我慢できるのか俺・・・・
子供作っちゃう？そしたら別れられないだろ

そんな簡単にできるわけないよな・・・


とりあえず麻里子にその間また妹たちを見てもらえるように連絡する


”その日は旦那の実家へ行くから無理”

まじか・・・どうしよう

”そういうことは一人前になってからしなさい
中途半端に陽菜ちゃんに変な事をしたら
許さないからね”

ゲッ（汗）バレてんじゃん

はぁ・・・・俺何焦ってるんだろう
今まで我慢してきたんじゃん
一度は諦めたんじゃん

やっと両思いになれたのに
嫌われたら元も子もないよな・・・

よし、旅行は無かったことにして
お盆はここに四人を呼んで一緒に過ごそう

・・・・・キスぐらいは良いよな？
今までだってしてるんだから

予定が変更になったことを伝えようと思ったら
メールの着信音が鳴った

”ごめん、旅行に行けなくなった”

旅行は無くなったけど先に言われるのはなんかむかつく

（どういう事だよ）

”あと・・・・婚約もなかったことにして下さい、
もう二度と会いません、ごめんなさい”

いきなりの話の展開にこの俺の頭がついていかない

自分を落ち着かせ

メールでは埒が明かないから電話をかけると
電源が切れていて繋がらなかった

「北川！車を出してくれ」

「今からでございますか？」

「早くしろ（怒）」

「すぐ玄関へ回してまいります（汗）」

ここから陽菜の家まで飛ばしても１時間半はかかる
どうしたものか・・・・そうだ！

「もしもし」

「電話かけてきてもダメだよお盆は帰る約束してるんだから(*｀ω´)」

「なんの話だ？そんなことはどうでもいいから
今すぐ陽菜の家へ行ってどこへも行かないように見張っててくれ」

「何かあったの？」

「いいから！俺は今別荘を出たとこだから」

「理由を言わないと行かない(*｀ω´)」

「・・・・婚約解消された」

「あんた手を出したの！？」

「まだ出してないよ（怒）出してたら海外へ行こうだなんて思わないだろ」

「なるほど・・・わかったここからだと３０分で行けるから
中に入って待ってる(*｀ω´)」

「外から見てるだけでいいから
余計なことするなよな」

「はーい(*｀ω´)」


くっ・・・絶対何かするつもりだろあいつ・・・
まあ、いないよりましか・・・（汗）


さっきまで旅行へ行くつもりだったのに
いきなり行かないとか絶対何かあったんだろう

まさか父さんが何かしたのか？

いや、そんなことしたら俺は絶対に後は継がないってわかってるはず

じゃー一体何があったんだ

不安な気持ちのまま
山道をくだっていた