「にゃんにゃん・・・にゃんにゃん起きて」
あっちゃんに揺り起こされ目が覚める
隣では結構な物音、グッスリ寝てたみたい(汗)
あれ?篠田さんがいない・・・暴れてるのは篠田さん?
さっきのババア発言にキレたとか?
ふと我に返りここ壁が薄いのに
近所迷惑だと気づき
慌てて襖を開けると
「イテェな離せよ(怒)」
チンピラが床に倒れていてその上には
「優・・・・ちゃん・・・」
「お、陽菜のパジャマ姿ゲット(-∀-`) 」
バシン!
「ゆっぴーはそれがダメなの(怒)」
篠田さんに頭を叩かれペロッと舌を出す
「退けよチビ」
「・・・・・・・(怒)」
「あーあ・・・言ってはいけない言葉を言っちゃったね
どうなってもしーらない(笑)」
「だめ!」
「なんでだよ(怒)」
「とりあえずここではダメ!」
「そうだね、ヤルなら外に出た方がいいかも
血がついても悪いし(*`ω´) 」
「ぼ、暴力反対(汗)」
女性にはいきがってたくせに
急に弱気になるチンピラさん
「お前何処の闇金だ」
「ちゃ、ちゃんとした金貸しだよ(汗)」
「名前言えないのは闇金なんだよ(怒)」
「・・・〇●金融」
「麻里子よろしく」
「了解(*`ω´)
じゃーまたね」
バックを持ち出て行った
「さーて・・・どうしよっかなー・・・」
チンピラさんを見てそう呟き何か考えてる
「携帯貸して」
「渡すわけないだろ」
「陽菜、そこのテーブルの上の奴取って」
テーブルの上には男のスマホらしき物が乗っていた
「や、やめろ(汗)」
「壊しはしないよ、俺も鬼じゃないんだからさ
電池を外すだけ・・・・ほらどうぞ」
そう言って男を離しスマホを返してあげてる優ちゃん
「くそー・・・後で泣くことになるからな(怒)」
「俺が泣く?アハハあり得ないね
おっと、まだ帰らせるわけにはいかないよ
連絡されて隠れられたら困るからね」
「お前いったい何者だ(汗)」
「俺?俺はまだ何者でもないただの人間・・・かな」
少し悲しそうな顔をしたのは気のせい?
♪ ♪ ♪
「はい・・・・そっか・・・ありがとう」
そう言って電話を切ると
「もういいぜ、二度と現れんなよな」
「くそー・・・覚えてろ(怒)」
そう吐き捨て逃げるように出て行くチンピラのお兄さん
「大丈夫だった?」
「・・・・もう、会わないって言ったのに・・・」
「一方的に言われてはいそうですかって俺が言うと思う?」
「思わないけど・・・そうだ、お父さんが危ない
臓器売られちゃう(汗)」
「アハッ(-∀-`) その心配はないよ
男を離す前に助け出したって電話がきたから」
「そんな事しても絶対にまた来るよ
これ以上優ちゃん達に迷惑かけられない
だから陽菜の事は忘れて」
「600万くらいすぐ出してあげるのに」
「それが嫌なの!優ちゃん達にしたらたかが600万かもしれないけど
私達にとったら凄い大金で、返済にだって何年かかるかわからない
生活も価値観も全然違うのに上手くいくはずない」
「好きだけじゃダメなのかな」
「え!?」
「陽菜を愛してるってだけじゃダメか?
家柄とか気にするなら俺は家を捨てる」
「そんなの無理に決まってるじゃん
後継ぎでしょ」
「世間の誰もまだ知らないんだから
今なら大島優子に戻れるぜ(-∀-`)
そしたら・・・籍は入れれないけど
一緒になってくれるか?」
「優ちゃん・・・」
「にゃんにゃん、素直になりなよ」
「あっちゃん・・・」
「融通が利かない頑固な姉ですがよろしくお願いします」
そう言って頭を下げるあっちゃん
「どうする?俺と結婚するか俺と一緒に住むかどっちがいい?」
「それって同じじゃん(笑)」
「全然違う、結婚するって事は大島の姓になるって事だぞ」
「本当に陽菜の事が好きなの?」
「ああ・・・一目見た時から魅かれてたんだと思う」
「好きだからお金くれてたの?」
「少しでも役に立ちたかったからかな」
「でも、その見返りにキス迫って来た」
「それは・・・始めのキスはつい・・・
無意識にしちゃっててさ、無理やりして悪かったな」
「別に嫌じゃなかったからいい・・・」
「ほよ・・・マジか(-∀-`) 」
「うっさい」
コンコン
「はい」
こんな夜中に誰だろ
ドアを開けると
「大家さん(汗)」
「夜中に煩いって苦情が来てるんだけど」
中を覗き込み荒れてる部屋を見て
「騒ぎを起こしてるなら出て行ってもらわないと困るんだけど」
「すみません(汗)もうすみましたから」
優ちゃんをじろじろ見て
「子供連れこんで変な事しないでよ」
「はぁ?誰に向かって言ってんだよ(怒)」
殴りかかりそうな勢いの優ちゃんを制止して
「明日皆さんにお詫びに伺いますので」
「・・・・・・頼むよほんとに・・」
眉間にシワを寄せ帰って行った