諦めたのかそれ以降何も言わず
大人しく寝てくれた優ちゃん

だって海外へ行きます=やられるって事でしょ?

結婚するんだから別にいいけど・・・
いかにもヤりに行く旅行はやだもん(бвб)

次の日お昼ごはんを食べてから送って貰った

月曜日

「指原さんおはようございます」

「小嶋さんおはよう
あ、そうだ今日銀行周りする時付いてきてもらえるかな」

「なんでですか?」

「銀行の駐車場が工事していてあまり停めれないんだよ
もし路上するなら誰か乗ってないとダメだろ」

「どうして私なんですか?」

「ほら、俺人見知りだし
女性でこうやって話せるの小嶋さんぐらいしかいないんだ(汗)」

そう言えば他の女の子と話してるとこ見たこと無いかも

「わかりました、出る時言って下さい」

「ハンコ持ってきてね」

ん?何にいるんだろ・・・

その疑問は一軒目で判明

「ここって銀行じゃありませんけど(怒)」

「ごめん、優ちゃんから命令されると逆らえないんだよ(汗)」

市役所に連れて行かれ戸籍謄本と住民票を取らされ
証明写真もそこで撮しパスポート申請窓口へ出す

「すごい簡単(бвб)」

「そうなんだ、今はパスポートセンターへ行かなくても良くなってるからね」

「でもお金・・・・」

「優ちゃんから貰うからいいよ」

「でも・・・・あ、じゃー銀行って嘘なんですか(怒)」

「銀行は行くよ仕事だからね(笑)」

それから銀行へ行きお昼を奢ってもらって
会社へ戻り

”最低”

の二文字だけ送っておいた


陽菜の気持ちは無視され
ドンドン進んでいく旅行計画

”会社休みに合わせて取ってやったから”

勝手に決めてるくせにえらそう・・・

会社のお盆休み
今年は金曜日が祭日だから5日間ある

”有給3日使うこと”

はぁ?あり得ないし、なんで3日も使わなきゃいけないの
ていうか何日行くつもり?

(ちゃんとした予定教えてよ)

あれ?陽菜行くつもりじゃん
あっちゃん達どうしよう、そんなに長く家空けれないよ(汗)

それに会社休みになったら市民プールへ連れて行く約束もしてるし

(ごめん、やっぱり無理)

”妹達の事はちゃんと考えてあるから”

なんでわかったんだろう
あの時言ったけど覚えててくれたのかな

(また篠田さんに頼むの?)

”麻里子まだ子供出来ないし双子が可愛いんだって”

(可愛がってくれるのはありがたいんだけど
贅沢を覚えられたら困る)

”いいじゃん、俺と結婚したら贅沢できるぜ”

(そんな人間になってほしくない)

それに体が手に入ったらそれに満足して
捨てられるかもしれないし・・・・・
未来がどうなるかなんて誰にもわからないでしょ

だって、私達実の親に捨てられたんだから・・・