トイレで俺の事を助けさ・せ・てやった男がにゃんにゃんを迎えに来た
「クゥ〜ン」(俺を置いていくのか?)
「大人しく待ってるんだよ」
「・・・・・」(嫌だ行くな!俺も行く!)
俺の必死の可愛い瞳アピールも効果が無く
二人は部屋を出て行ってしまった・・・
「キュ〜ン・・・キュゥ〜ン」(にゃんにゃん・・・)
「クゥ〜ン・・・」(俺のにゃんにゃん)
「ゆっぴー煩い」
「キュ〜ン」(嫌なら呼び戻して来い)
「大人しく待ってろって言われたでしょ」
「ワウ・・・ワゥ」(大人しくしてるだろ暴れてないやい)
「・・・・・・グルグルルル」
(そうだ、だいたいが麻里子がけしかけたんだろ
お前の同期とかロクなやつじゃないぜきっと(怒))
「あれあれ、篠田にたてつく気かな(*`ω´)」
「ウゥゥゥゥ(怒)」
(お前なんて怖くないぞ)
「いいこと教えてあげる」
「ワゥ?」
「ゆっぴーの大好きなニャロは
今ごろ才加とホテルで美味しいことしてるよ(*`ω´)」
「・・・・・・」
(美味しい事?ホテルで?・・・・・・なんだとぉぉ!!)
男にとってホテルで美味しいことと言えばエッ・・・・
「だからゆっぴーは置いて行かれたんだよ」
「・・・・」
(嘘だ・・・お前また嘘ついてるだろ俺は騙されないぞ(怒))
「その顔は疑ってる顔だね
でもニャロから直接ホテルに行くって聞いたからホントだよ」
「・・・・・」
(はぅ・・・・俺の・・俺のにゃんにゃんが・・・人の物になるのか?
いや、もうなってるのか?・・・)
「キュイン」
(死んだな俺)
部屋の隅に行って丸まり耳を手、と言っても足だが・・
足で塞ぎ何も聞こえないように一人の世界に入り込もうとしてるのに
耳のいい俺は聞きたくない言葉も聞こえてしまう
「アハハ面白ーい
やっと静かになった、さーてゲームしよーと(*`ω´)」
「優ちゃんただいまあぁー」
あの声はもう俺だけの物じゃないんだ・・・
「優ちゃん?どうしたの」
知ってるんだぞ!俺の事なんてなんとも思って無かったくせに・・・
「麻里ちゃんなんかあった?」
「あぁぁーちょっと言ったら静かになってさ(*`ω´)」
「何言ったの(怒)」
「篠田は本当の事しか言ってないよ」
「だから何言ったの!」
「ニャロが才加とホテルに行って美味しいことしてる(*`ω´)」
「・・・・はぁ?なにそれ言葉全然足りてないじゃん」
「でも嘘じゃないでしょ」
「そうだけど優ちゃんが誤解するでしょ」
「もうしてるみたいだけどね(笑)」
「笑い事じゃなーい(怒)」
こそこそ言い合いをしてると思ったら
にゃんにゃんの匂いが近づいて来て
大好きな手で俺の身体を撫でる
体をブルット震わせ起き上がりにゃんにゃんから離れる
(他の男に触れた手で俺を撫でるな)
「優ちゃんの好きな犬用のチーズケーキ買ってきたよ」
「・・・・」
(どうせ俺は犬なんだよ、どう頑張っても犬なんだよ)
「なんで・・・こっち向いてくれないの・・」
「あぁーあ、ニャロを泣かしちゃった」
え!?
「ワゥ?」
見上げると目に涙をいっぱいためて震えてるにゃんにゃん
「陽菜は優ちゃんが一番好きなのに」
「キュ〜ン!!ワウワウ」
(ごめんよ俺もだぜ、にゃんにゃんが誰のモノになっても
俺はにゃんにゃんから離れないぞ)
駆け寄りジャンプするとしっかり受け止めてくれたから
顔を舐めるとしょっぱい味がした
「陽菜を無視しないでね」
「ワン!」(しない、二度としない!)
「一件落着だね(*`ω´) 」
「ガウ(怒)」(こいつは一生無視だ)
その日帰って一緒にお風呂に入った時
全身の匂いを嗅いだけど
他のやつの匂いなんて全然しなくて・・・
「今度は優ちゃんも入れるレストランに行こうって
約束してきたから一緒に行こうね(бвб)」
「ワゥ?」
(レストラン?ご飯食べる所か?ホテルで美味しい事って
ご飯食べてたのか?)
「優ちゃん?」
「グルルルル(怒)」
「急にどうしたの」
「ワウン(怒)」
(今度会ったら噛みついてやるからな覚えとけ麻里子(怒))