『メリークリスマス』


ジュースで乾杯して黙々と食べ始めるあっちゃん
優ちゃんとたかみなさんは近状報告のしあい

陽菜はそれを聞きながら食べてる


「にゃんにゃん(∵)」

「ん?」


お腹が満たされ落ち着いてきたのか
あっちゃんが話しかけてきた


「保育士の話どうなった?」

「どこへ行くか検討中」

「そっか、まだ半年以上あるし焦んないほうが良いよ」

「そうだね、オープンキャンパス沢山回ろうと思う
あっちゃんはいくつ行ったの」

「私は行ってない、どこへ行くか決めてたから」


あ、たかみなさんと同じ大学だもんね・・・・そうだ


「優ちゃんそろそろケーキ出す?」

「そうだね用意する」


二人で席を立ち優ちゃんはキッチンへ
陽菜は隣の部屋へ


一応後ろに隠して席へ戻るけど何かを持ってるのはわかるわけで
ケーキを切る前に渡すことにした


「メリクリスマス、これは優ちゃんと陽菜から二人に」


二人の前に差し出すと
驚いた顔をする二人

あっちゃんが受け取り箱を開ける


「ヤバッお揃いじゃん嬉しい(∵)」

「これ高かったんちゃうん(汗)」

「そんなに高くないしあっちゃんの大学お祝いも兼ねてだから」

「ありがとう遠慮なくもらう(∵)」

「ごめんうちらなんも用意してへんわ(汗)」

「いいよ、二人にはお世話になってるし
これからもにゃんにゃんの面倒見てもらいたいし(-∀-`)」

「よろしくおねがいします(бвб)」


優ちゃんを見ると目があい微笑んでくれたから陽菜も微笑み返した


「早く切れよな」

「そ、そうだね(汗)」


言葉はきついけど笑いながらだから全然怖くない


片付けはたかみなさんと優ちゃんがしてくれて
あっちゃんは・・・・テレビを見てる(бвб)

陽菜は先にお風呂に入ってと言われ素直に入って上がると


「あっちゃんたちは?」

「いまさっき帰ってよ指輪すごく喜んでて
帰る間際にもにゃんにゃんによろしくって言って帰っていった」

「喜んでくれてよかった(бвб)」

「私も入ってくる」


そう言って出ていこうとするから


「もうお腹いっぱいだよね・・・・」

「ちゃんと入る場所は空けてあるよ(-∀-`)」

「じゃー小さく切って用意しとくね」

「んっ」


ニコッと微笑み出ていった

今のうちにプレゼントも用意しておかなきゃ
入ってきても見えないところは・・・
ソファーの後ろだから
ローテーブルにチーズケーキを用意する
夜だからコーヒーは止めたほうが良いよね


バスルームへ行き


「優ちゃん」

「ん?どうかした」

「ホットミルクでいい?」

「いいねぇ〜」

「上がったら言って温め始めるから」

「あと五分で出る」

「今入ったとこじゃん(笑)」

「もう頭洗い終わってるし大丈夫!」

「早すぎ、ちゃんと温もって下さーい」

「じゃー10分後」




着ていた服をカバンに入れ
お皿を出してケーキを切っていたら10分なんてすぐで

「出たよー」

「はーい(汗)」

前もってミルクをカップに入れレンジへ入れておいたから
スタートを押す


「あーさっぱりした、寮のお風呂って大きすぎて寒いんだよね
やっぱ自分ちのお風呂がいいや」


そう言いながら入って来た先輩はモコモコのパジャマを着ていて
凄く可愛いくていつもとのギャップがヤバい


チン!


「陽菜が持って行くから向うに座ってて」

「ありがとう」


そう言うとお皿の前に座った


「はいどうぞ」

その横に陽菜も座りテーブルの上にカップを置く

先に渡した方がいいよね?


『あの』

「・・・・にゃんにゃんからどうぞ(;´-∀-)」

「優ちゃんが先に言って(汗)」

「私はすぐすむからにゃんにゃんが言って」

「そうれじゃー・・・・・」


手を伸ばし後ろの袋を掴み先輩の目の前へ


「メリークリスマス(бвб) 」

「え、私に?」

「うん」

「今開けていい?」

「どうぞ(бвб) 」

「なんだろう・・・・・わぁーこれ丁度欲しかったんだ」

「そうなの?」

「今着てるの高校時代からのしかなくて
新しいのが欲しかったから嬉しい♪
ありがとうにゃんにゃん」

「フフどういたしまして(бвб) 」


凄く喜んでくれていてあれにしてよかった


「それじゃー私からも」


そう言うとモコモコで分からなかったけど
ポケットから小さな箱を出し陽菜の目の前に差し出し


「メリークリスマス」


まさか・・・ね


「開けてもいい?」

「どうぞ(-∀-`) 」

「・・・・・なんで・・・・」

「違うかった?(;´-∀-)」

「ううん、これ陽菜がずっと見てたやつ・・・
優ちゃんは知らないはず・・・まさかみーちゃん?」

「正解、麻里ちゃんに頼んでみーちゃんに取り次いでもらったんだ」

「だから、あの時・・・」

(陽菜なら何が欲しいの?)


みーちゃん上手すぎ


「でもこれいつ」

「電車動いてないのは嘘で朝一で買いに行ったんだ」

「つっう・・・・(涙)」

「にゃんにゃん(;´-∀-)」

「嬉しい(涙)」

「アハッ今はこれで我慢してね、本物は働いてから買ってあげるから」

「え?」

「だから、いつまでも私と一緒に居て下さい」

「エグッ・・・フエェェェ(泣)」


陽菜を抱きしめよしよししながら


「泣かないでよ(笑)へんじ聞いてないよ」

「は・・・い(泣)」


声を振り絞り一生懸命返事をすると


「よく出来ました(-∀-`) 」


両手で頬を包まれ近寄ってくる顔
目を閉じると一瞬だけ触れ合った唇

目を開けると


「これは誓いのキスだから」


そう言って優しく微笑む先輩に陽菜は頷く事しか出来なかった