今日もついて来てって言うのは気が引けるから
一人でやって来たのはいいけど
何度巡回しても見当たらない
「はぁ・・・・今日はお休みなのかな・・・」
「あれ、今日も来てたの」
「あ、はい(汗)」
エプロンしてないしバックを持ってる
「今からですか?」
「ううん、今日はもう上がり」
そうなんだ、会えてよかった(´-∀-)
「あなた中学生?」
「いえ、高校一年生です」
「ごめんね、幼く見えたから(汗)」
「いつも言われるので気にしないでください(-∀-`)
え〜と、お姉さんは大学生ですか?」
「年齢的にはそうかな
でも大学は行ってない」
そうだよね、みんなが行ってるわけじゃないもんね(汗)
腕時計を見て
「あ、ごめんね急がないと(汗)
本、見つかるといいね」
「はい(-∀-`) 」
バイバイと手を振り行ってしまった
・・・・・やばい、お話ししちゃった♪
20才前後かな
声も可愛いかったなー
でも急いでるって事はもしかしたらデートなのかな
あんなに可愛くて美人なんだもん彼氏がいないわけないか
はぁ・・・・せめて友達になりたいなー
毎日来るのはやっぱり変だから土曜日に来たんだけど
時間は過ぎて行くばかりで・・・・
今日はお休みだったのかな
よし、明日も来るぞ!
朝一で来て座り読みできる椅子を確保
本を読んでるふりをしてチラチラ探すから
もちろん内容は一向に頭に入ってこない
そして今日も・・・・・会えなかった
土日がお休みって事はやっぱりバイトなのか・・・
明日はいるかな
月曜日の帰りまた寄って探していると
いた!!
今度は自分から駆け寄って行く
「あのう・・・こんにちは」
「あ、いらっしゃいませ今日は何をお探しですか?」
「えーと・・・・何かおすすめの本はありますか」
「うーん・・・・私、雑誌しか読まないので無いですね」
「え!?本読まないのに本屋さんで仕事してるんですか」
「むぅ・・・ダメなんですか」
「いえ(汗)だめじゃないです
全然ダメじゃないです(汗)」
嫌われたらどうしよう(;´-∀-)
「ふふふ、そんなに必死にならなくても(笑)」
ヤバい、笑った顔が天使だ(-∀-`)
「ん?」
「可愛い(-∀-`) 」
「え?」
「あ、いや・・・その・・・すみません(汗)」
「ふふ、ありがとうございます
お客様も可愛いですよ」
お客様・・・か・・・
「あのう・・・・お友達になって下さい!」
「え!?」
「わ、私こんなだし、お姉さんおしゃれだから
色々教えて貰いたいなって(汗)
ダメですかね・・・・・」
「仕事中はちょっと・・・」
「そうですよね・・・無理言ってごめんなさい」
「うーん・・・・
仕事7時までなんですけどそれ終わってからでもいいなら・・・」
「いいです!全然いいです♪」
「高校生だったらあまり遅くなったらダメなんじゃないですか?」
「今日はお父さん遅いし・・・
あ、私父子家庭なんですだから大丈夫です(-∀-`) 」
「じゃー7時過ぎに入口出たところで待っててください」
「はい!」
やった!良く言ったぞ優子
それからの一時間は浮かれすぎててずっとニヤニヤしてたと思う
「お待たせ」
「全然待ってないです(-∀-`) 」
「お腹すいたからご飯食べながらでもいい?」
「はい(-∀-`) 」
さすがお姉さんお店もおしゃれだ(汗)
「何食べる?」
メニューを見るとどれも高め
「オムライスにします」
「好きなの?」
「はい」
お姉さんはパスタを頼んでいた
「さーてと、私は小嶋陽菜、あなたは?」
「大島優子高校一年生です」
「優子ちゃんか、本好きなの?
あ、でもあの日取ってあげた場所は参考書のブースだったっけ」
「はい、将来学校の先生になりたくて
でもうち父子家庭だしなるべく奨学金で行きたいなって
でも塾行くお金もったいないから
今からしっかり勉強しておこうと思って」
「へぇ〜偉いね、陽菜は勉強嫌いだったし
本とかも読まなかったから」
自分の事陽菜って言うんだ(-∀-`)
「ん?どうしたの」
「陽菜さんて可愛いなと思って」
「そうかな私くらいの人沢山いるよ」
「そんな事ないです!
私が知ってる中では断トツに可愛いし
声だって可愛いし、仕草もすべて可愛いですもん」
「なんかそこまで褒められると照れちゃう(汗)」
顔を少し赤らめてる顔もまた可愛い(-∀-`)
それから色んな話をして・・・・・
「奢って貰っちゃってすみません(汗)」
「気にしないで、沢山褒めてくれたお礼だから(笑)」
「あのう・・・・・」
いえ、言うんだ優子
「良かったらお友達になって貰えませんか」
「本屋さんでも言ってたね」
「と、友達と言ってもこうやってたまに
会ってアドバイス貰えるだけでいいんですけど・・・ダメですよね・・・」
「平日で今日みたいな時間なら別にいいけど・・・・」
「そ、それで十分です!ありがとうございます(-∀-`) 」
その日はLINEを交換して別れた