スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

出会わなければ 3

今日もついて来てって言うのは気が引けるから
一人でやって来たのはいいけど
何度巡回しても見当たらない

「はぁ・・・・今日はお休みなのかな・・・」


「あれ、今日も来てたの」

「あ、はい(汗)」


エプロンしてないしバックを持ってる


「今からですか?」

「ううん、今日はもう上がり」


そうなんだ、会えてよかった(´-∀-)


「あなた中学生?」

「いえ、高校一年生です」

「ごめんね、幼く見えたから(汗)」

「いつも言われるので気にしないでください(-∀-`)
え〜と、お姉さんは大学生ですか?」

「年齢的にはそうかな
でも大学は行ってない」


そうだよね、みんなが行ってるわけじゃないもんね(汗)

腕時計を見て


「あ、ごめんね急がないと(汗)
本、見つかるといいね」

「はい(-∀-`) 」


バイバイと手を振り行ってしまった


・・・・・やばい、お話ししちゃった♪
20才前後かな
声も可愛いかったなー

でも急いでるって事はもしかしたらデートなのかな
あんなに可愛くて美人なんだもん彼氏がいないわけないか

はぁ・・・・せめて友達になりたいなー



毎日来るのはやっぱり変だから土曜日に来たんだけど
時間は過ぎて行くばかりで・・・・


今日はお休みだったのかな
よし、明日も来るぞ!


朝一で来て座り読みできる椅子を確保
本を読んでるふりをしてチラチラ探すから
もちろん内容は一向に頭に入ってこない


そして今日も・・・・・会えなかった


土日がお休みって事はやっぱりバイトなのか・・・
明日はいるかな

月曜日の帰りまた寄って探していると


いた!!

今度は自分から駆け寄って行く


「あのう・・・こんにちは」

「あ、いらっしゃいませ今日は何をお探しですか?」

「えーと・・・・何かおすすめの本はありますか」

「うーん・・・・私、雑誌しか読まないので無いですね」

「え!?本読まないのに本屋さんで仕事してるんですか」

「むぅ・・・ダメなんですか」

「いえ(汗)だめじゃないです
全然ダメじゃないです(汗)」


嫌われたらどうしよう(;´-∀-)


「ふふふ、そんなに必死にならなくても(笑)」


ヤバい、笑った顔が天使だ(-∀-`)


「ん?」

「可愛い(-∀-`) 」

「え?」

「あ、いや・・・その・・・すみません(汗)」

「ふふ、ありがとうございます
お客様も可愛いですよ」


お客様・・・か・・・


「あのう・・・・お友達になって下さい!」

「え!?」

「わ、私こんなだし、お姉さんおしゃれだから
色々教えて貰いたいなって(汗)
ダメですかね・・・・・」

「仕事中はちょっと・・・」

「そうですよね・・・無理言ってごめんなさい」

「うーん・・・・
仕事7時までなんですけどそれ終わってからでもいいなら・・・」

「いいです!全然いいです♪」

「高校生だったらあまり遅くなったらダメなんじゃないですか?」

「今日はお父さん遅いし・・・
あ、私父子家庭なんですだから大丈夫です(-∀-`) 」

「じゃー7時過ぎに入口出たところで待っててください」

「はい!」


やった!良く言ったぞ優子

それからの一時間は浮かれすぎててずっとニヤニヤしてたと思う


「お待たせ」

「全然待ってないです(-∀-`) 」

「お腹すいたからご飯食べながらでもいい?」

「はい(-∀-`) 」


さすがお姉さんお店もおしゃれだ(汗)


「何食べる?」


メニューを見るとどれも高め


「オムライスにします」

「好きなの?」

「はい」


お姉さんはパスタを頼んでいた


「さーてと、私は小嶋陽菜、あなたは?」

「大島優子高校一年生です」

「優子ちゃんか、本好きなの?
あ、でもあの日取ってあげた場所は参考書のブースだったっけ」

「はい、将来学校の先生になりたくて
でもうち父子家庭だしなるべく奨学金で行きたいなって
でも塾行くお金もったいないから
今からしっかり勉強しておこうと思って」

「へぇ〜偉いね、陽菜は勉強嫌いだったし
本とかも読まなかったから」


自分の事陽菜って言うんだ(-∀-`)


「ん?どうしたの」

「陽菜さんて可愛いなと思って」

「そうかな私くらいの人沢山いるよ」

「そんな事ないです!
私が知ってる中では断トツに可愛いし
声だって可愛いし、仕草もすべて可愛いですもん」

「なんかそこまで褒められると照れちゃう(汗)」


顔を少し赤らめてる顔もまた可愛い(-∀-`)


それから色んな話をして・・・・・




「奢って貰っちゃってすみません(汗)」

「気にしないで、沢山褒めてくれたお礼だから(笑)」

「あのう・・・・・」


いえ、言うんだ優子


「良かったらお友達になって貰えませんか」

「本屋さんでも言ってたね」

「と、友達と言ってもこうやってたまに
会ってアドバイス貰えるだけでいいんですけど・・・ダメですよね・・・」

「平日で今日みたいな時間なら別にいいけど・・・・」

「そ、それで十分です!ありがとうございます(-∀-`) 」


その日はLINEを交換して別れた
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2018年11月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
アーカイブ
カテゴリー