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出会わなければ 8

「優ちゃん見てみて」


玄関を開けると雑誌を持って飛んできた陽菜

開かれた記事に目を通すと


「人気投票2位!?」

「そう、それでね大手のプロダクションから来ないかって声をかけられたの」

「すごいじゃん、おめでとう♪」

「優ちゃんのおかげだよ」

「私のおかげ?」

「そう、食事の栄養バランスが良くなって
肌も荒れなくなってきてたし体重も自然と落ちてきてて
カメラマンさんやスタイリストさんからも綺麗になったねって言われてたの」


私が役に立ってるなんて嬉しくて泣きそう


「え、どうしたの(汗)」


「にゃんにゃんの役に立てて嬉しい
これで一歩夢に近づけたね」

「ありがとう優ちゃん
ずっと陽菜のそばに居てね」

「え!?」

「陽菜もう、優ちゃんなしでは生きていけないと思う」

「にゃん・・・にゃん?(;´-∀-)」

「好きになっちゃった」

「え、えぇぇぇ!!(;´-∀-)」

「迷惑だった(бвб)?」

「め、め、迷惑だなんて
全然そんな事無くて
むしろ私なんて一目惚れで
でも私みたいなダサい子には釣り合わないなって・・・
だから友達になってくださいって告白して
え〜と・・・えっ・・・ちょっ・・・・んっん・・・・・」


「ふふ優ちゃんのファーストキス奪っちゃった(бвб)」

「あうぅ・・・・・」

「いやだった?」


首を思いっきり横に振り


「もう一回したい・・・・」


フット笑うと優しいキスをくれた



それから私達は恋人同士になり付き合いだした・・・・・
と言っても今までより少しだけお泊りが増えただけ

だって私の誕生日のプレゼントで合鍵をもらったから
いつでも来ていいよって
陽菜が居なくても御飯作って待っててねって


お父さんが遅い時や出張の時は泊まるようになり
11月になる頃にはほとんど家に帰らなくなっていて
にゃんにゃんの家に私の服が増え始めた


何よりにゃんにゃんがすごいスピードで有名になっていく
有名な女性誌に載るようになり
好評でひと月後には表紙を飾り
ファッションショーに出演するようにまでなっていた


「はぁ・・・・どんどん遠くへ行っちゃうじゃん」


撮影や打ち合わせ
あと、大人の付き合いで午前様は当たり前
朝が遅いから一緒に住んでいても寝顔しか見れない日が
結構ある

今日は19時過ぎには帰れるって言ってたのに
どこかの編集長と会食が入ったからってもうすぐ日がかわるのに
まだ帰ってこない


「一緒に住んでてもこれじゃー意味ないじゃん(涙)」


家に帰ろうかな・・・最終まだ間に合うし・・・

だってここに居ると寂しいから


料理にラップをして冷蔵庫に入れ
書き置きをしてマンションを出た
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