久しぶりの自分の家

家に帰って来てもお父さんは出張でいなかった

結局私は一人だ


「寒いよにゃんにゃん・・・・・」


一人で寝るベッド

前は当たり前だった

でもにゃんにゃんと暮らすようになってからは
一人で寝ても途中目が覚めた時や起きる時は
必ず横ににゃんにゃんがいたから寒くなかったし
寂しくなかった・・・

どうして出会ってしまったんだろう・・・
あの本屋さんへ行かなければ・・・

みーちゃんと一緒に本を探していれば
にゃんにゃんとは出会わなかったのに・・・・


涙が次から次へと溢れてきて止まらない


いつの間に眠ってしまってたんだろう
チャイムの音に目が覚める

時計を見ると「2:17分・・・・」

誰だろう
お父さん帰って来たのかな
でも鍵持ってるよね?
無くしたとか?
でも私が帰って来てるの知らないはずだから鳴らすわけないか

そんな事を考えてる間も鳴り続けるチャイム

スマホを握り締め玄関へ降りていき


「誰ですか!しつこいと警察呼びますよ」

「優ちゃん・・・・」

「にゃんにゃん?」

「開けて優ちゃん」

「ダメだよ、帰って」

「やだ、開けてくれるまでずっとここにいるから」


そう言われると弱い私は開けちゃうんだ


カチャッ

鍵を開けると同時にドアが開きにゃんにゃんが飛び込んできて
私を抱きしめる


「ごめんね」

「にゃんにゃんは悪くない
弱い私が悪いから」

「ううん・・・優ちゃんの事をわかってなかった陽菜が悪いの
もう放っておいたりしないから帰って来て」

「でもにゃんにゃんには仕事があるから同じだよ
私は高校生だから・・・・
一緒に居たらだめだったんだよ」

「違う、同じじゃないしダメじゃない!
朝ちゃんと起きておはようって言うから
一緒に朝食食べていってらっしゃいも言うから
だから帰って来てよ」

「私も起きて待っててもいい?」

「それは学業に支障をきたすからダメ」

「私頭いいから大丈夫だもん
待ってる間は勉強しとくし」

「じゃーたまにだけ」

「うん(-∀-`)
にゃんにゃんも毎日じゃなくて起きれる日だけでいいからね 」

「ありがとう
そうだ、お父さんに謝らなきゃうるさかったでしょ(汗)」

「出張でいないよ
いたら怒鳴って出て言ってたと思うよ」

「そっか、そうだよねよかった」


おでこをつけ笑いあっていると
顔がずれてキスされていた

チュッ・・・・クチュッ

「チュッ・・・はぁ・・・はぁ・・」


激しいキスに息が上がる


「タクシーできたんだけど帰りは電車にしたいから泊ってもいいかな」

「うん、こっち」


手を引き自分の部屋へ案内する


「陽菜のベッドよりおっきい(笑)」

「あぁ!今体は小さいくせにって思ったでしょ」

「フフ、ばれた?」

「どうせ中学生にしか見えないですよーだ(怒)」

「そんなことないよ、陽菜には大人の恋人にしか見えない」


急に真顔になってそんな事を言う


「にゃんにゃん(汗)」

「だから・・・・」


ベッドに倒され私の上に乗ると


「抱いてもいいかな」

「え・・・・あ、えーと・・(汗)」

「好きだから陽菜のものになって」


拒否する理由が浮かばない


「私も好き」


返事の替わりに、にゃんにゃんの首に腕を回し引き寄せてキスをした