「今日は夕方から友達の家へ行くから
夕飯一人で食べてね」

「良いが遅くなるなよ」

「わかってる」


日曜日の昼、お父さんにそう言ってから
夕飯の買い物に出る

お父さんの用意もししていかないとだから
同じメニューでいいかな


なるべく新鮮な物を選んで買い物かごに入れていく


「忘れ物はないかな・・・
そう言えば調味料とかあるのかな」

使う調味料が有るか無いかをLINEしてみるけど
既読がつかないから仕事中なんだと思う


家のを持っていけばいっか


家に帰りお父さんの夕食を作り
準備だけして連絡が来るのを待っていたら

”ピコン”

LINE音がなり急いで見ると


’撮影が押しちゃって遅くなりそうなの
だから今日は無理かも、ごめんね’


一気に力が抜けちゃったけど仕事なんだから仕方ないよね


(お仕事頑張ってね)


かわいいスタンプと共に送っておいた


夕方


「なんだ、どこかへ行くんじゃんなかったのか」

「無しになったの!」

「そんなに怒らなくても(汗)」

「怒ってないもん」


お父さんに八つ当たりしても仕方ないんだけどね、つい

お風呂も入り自分の部屋で勉強していると

”ピコン”

LINEが鳴り開くと


’今日はごめんね。、今帰ってきた’

(遅くまでご苦労様でした)

’今度は休みの日に作りに来てくれる?’

(え、良いの?行く、絶対に行く!)

’ふふふ楽しみにしてるね、おやすみ’

(おやすみ♪)


次の約束が出来ただけで機嫌が戻る私って
単純だ(笑)


「優子明日テスト最終日じゃん
終わったらカラオケ行こうよ(ΘωΘ)」

「あ〜ごめん、予定入れちゃった」

「え〜最近付き合い悪いよ」

「今度は行くから許して(-∀-`)」

「全然悪そうじゃないんだけど・・・・もしかして本屋の人?」

「う・・・ん・・・」

「仲良くなったの?」

「うん、すごく気さくでさいい人なの」

「じゃー私も入れてよ」

「今度ね」

「明日はだめなの?」

「明日はだめ(-∀-`)」


みーちゃんには悪いけどにゃんにゃんの家に行くんだから
勝手にOK出来ないし

それに・・・・二人っきりのほうが良いから



(今学校出たよ)

”渋谷駅にどれくらいで来れる?”

(着替え持ってきてるから12時には着く)

”わかった”



一度家に帰る時間がもったいないから着替えを持ってきた
そして家を知らないから駅まで迎えに来てくれるにゃんにゃん

電車を降り急いで改札へ行くと


「優ちゃん!」


手をふる姿もかわいい(-∀-`)


「迎えに来てくれてありがとう」

「歩いて10分ほどだから
お昼どうする、どこかで食べて帰ろうか?」

「お金もったいないし私が作るよ」

「じゃースーパー寄って帰ろうか」

「うん、夕飯の分も買っていく」



「ここ私の御用達のスーパーなの」


カートを押して二人で材料を入れていく


「いつもお弁当かお惣菜しか買わないから変な感じ」

「簡単なものならにゃんにゃんだって作れるから
ちゃんと自炊しないと駄目だよ」

「なんか年下から言われると自分が情けなく感じる(汗)」

「あっ・・・・ごめん(汗)」

「そういう意味じゃないから気にしないで」


だよね・・・・年下のくせに偉そうだったかな(;´-∀-)


荷物を半分ずつ持ちにゃんにゃんの家を目指す


「ここなの」


決して大きくないマンションと言うかコーポに近いのかな


「狭いけど、どうぞ入って」


部屋は1LDK

入ってすぐにキッチンがありその先には小さなテーブルとベットが見えた


あれ?1LDKてもうひと部屋あるんじゃないの?


「ひと部屋しかないの?」


「もうひと部屋あるんだけどね、見たらわかるよ」

「見てもいいの?」

「どうぞ」

ドアを開けられ見えたのは


「すごい服の量(;´-∀-)」

「今は読モだけど一応ファッションのお仕事だからね
この前優ちゃんを連れて行った古着屋さんとかのもあるよ」


なるほどこれで一部屋潰れちゃってるのか


「買ってきたの、冷蔵庫に入れる?」

「今から使うのもあるから私がする
にゃんにゃんはテレビでも見てて」

「お皿とかこれだけしか無いけど大丈夫かな(汗)」

「大きいのがあるから大丈夫だよ」

「良かった」


狭いから二人いたら邪魔だねって言い奥へ行って
テレビを付けるにゃんにゃん

それを見てからお昼ご飯を作り始めた